本校では、始業前や放課後、長期休暇中に教員による数多くの学習講座・体験講座が開かれています。授業内容をより深く学ぶ講座や単元ごとに苦手を克服する講座、もちろん大学受験に向けた講座、そして生徒の興味関心を広げる楽しい講座もあり、無料で受講することができるので、毎年多くの生徒が参加しています。今回は2025年第1回目に実施された体験講座「美術館 博物館に行こう―根津美術館の企画展「古筆切ーわかちあう名筆の美ー」」についてご紹介します。この講座は学芸員の資格を持つ社会科の先生との対話がとても面白く、毎回盛り上がっています!
以下、生徒の感想です。
・根津美術館は、2階の常設展示室に季節にあわせた茶室があり、今回は富士山や梅のお道具で構成され、季節を感じました。
・去年の大河ドラマで、平安時代の紙は貴重品と知りました。今回の「紙」にも金や銀で模様が書いてあったのですが、ホンモノの金や銀を細かく摺って文様にして紙に散らしていると聞きました。平安時代の紙でも、皆で角度を変えて斜めから見ると、金はキラキラして残っていて、天皇や貴族が使う紙が高くなるのは当然とおもいました。
・殷(中国)の時代をはじめ、古代の青銅器や鏡をたくさんみました。3000年以上前の青銅器の神獣は、ステッチ(ディズニー)似ていて、想像上の神獣や妖怪は、地域を超えて同じようになることもあるのか、それともディズニーが真似たのか想像するとおもしろいです。
・根津美術館は学校から歩いて通り過ぎていて前から気になっていました。終礼後に出かけて、クラブ後の友達と一緒に帰れる時間に終わる方式は参加しやすくて楽しいです。自分のマイテーマを決めて、ポイント重視主義で鑑賞する方法を先生に勧められて試したら、おもしろかったです。
・仏像の顔。ヒゲで鼻が高く、仏には見えない顔に驚きました。仏教発祥の地は、モンゴロイド系の顔立ちではないと聞き、納得。つるつるに光って磨かれた仏像の膝や足、肩は、信仰の証との話は驚きました。私もなでたかったです(展示物なのでなでてはいけないとさわる直前に止められました)。