学校生活において、クラブ活動の先輩はとても大きい存在です。今年度で中等教育学校第6期生が卒業になり、様々なクラブ活動で卒業生が後輩のために協力をしてくれています。先日、平成24年度入試で東京大学に合格した中等5期生が挨拶に来ました。彼は在学中剣道部に所属しており、入試がひと段落した後部活を訪れ、自分の体験談を交えて、後輩を激励してくれました。
「このたび、私は東京大学理科一類に合格することができました。今になって、自分の合格までの軌跡を考えると、自分が高校時代に所属していた剣道部での経験が活きていたのではないか、と思います。
剣道において、稽古というモノは非常に重要な位置を占めています。素振りや基本打ちや地稽古などを通して、自らの基礎的な筋力を身につけ、頭で思ったように体が動くようにしていくような、外面から見える部分だけでなく、苦しさやつらさに立ち向かう精神力を養い、自分の限界を知る事で、自分の内面までも鍛える事ができます。
受験生の皆さんも受験勉強において、「思ったように点が取れない。」・「模試の判定が思わしくない。」・「受験日が近づいてきてなんとなく不安だ。」・「このままで自分は合格できないんじゃないか。」、というような気持ちにさいなまれる事もあるでしょう。実際、私もそのような雑念が沸いてきた事もありました。しかし、剣道の稽古を通して鍛え上げた精神力があったからこそ、受験勉強のつらさ・苦しさ・厳しさを乗り越えて行くことができたのだと思います。」
このようなクラブ活動における先輩からのアドバイスも、在校生にとってとても有意義なものです。今の在校生も先輩の姿を見て、いずれ後輩の力になってくれるでしょう。