高校・中等後期鉄道研究部では、平成24年3月31日から4月3日までの日程
で、春期研究旅行に出掛けました。
【31日】
 東海道線普通列車に各駅から三々五々集合し、青春18きっぷで初日の宿泊地であ
る岡山を目指しました。折からの強風と豪雨により、途中興津駅での乗り換えで大雨
に遭いましたが、運行の遅れもなく予定通りの旅となりました。大阪駅で一度解散
し、各自撮影等を行い、再集合ののち、岡山まで移動しました。
【1日】
 朝から晴天に恵まれ、瀬戸大橋を渡りました。瀬戸内海は絶景に次ぐ絶景で車窓か
らたくさん撮影しました。10時にJR琴平駅に到着。そこから琴電琴平駅まで徒歩
で移動。今回の最大の目玉である、高松琴平電気鉄道での桐蔭鉄研特別列車運行に臨
みました。
 特別列車では、ことでんオリジナルのレトロ車両を貸し切りました。レトロ車両は
大正時代に製造された3000形300号と、20形23号を2両編成にして運行し
ました。車両の先頭と最後尾には部員がデザインしたヘッドマークを装着して運行し
ました。
 琴電琴平駅を出発後、車両基地見学のために途中の仏生山(ぶっしょうざん)駅に
停車。ことでんの心臓部分である、車両整備工場と点検工場を見学しました。整備工
場の作業場では、分解された車両の部品をじっくり見学させていただきました。
 仏生山を出た特別列車は、琴平線の終点である高松築港駅に到着。営業運転の隙間
にダイヤを組んでいる関係から、約1分の折り返しで、今度は琴電琴平駅を目指しま
した。琴電琴平駅に接近するにつれ市街化した町並みから田園風景化していく様子を
観て、琴電からの車窓を楽しみました。
 特別列車下車後、再度JR線で途中特急列車を挟みながら、土佐山田須崎窪川
北宇和島を経て宿泊地の八幡浜を目指しました。日中であれば車窓から四万十川の
清流を観れます。しかし、夜の移動であったため残念ながら辺りは真っ暗でしたが、
途中の土佐大正~土佐昭和駅間で、列車に野生の鹿が衝突するというあまり体験でき
ないアクシデントがありました。このトラブルで列車は6分遅れましたが、北宇和島
で乗り継ぎ列車が待機していたため、大事には至りませんでした。
【2日】
 八幡浜から再度18きっぷで松山に移動。松山市内の路面電車である「坊ちゃん電
車」に乗車して道後温泉を目指しました。温泉で研究旅行の疲れを流したあと、高松
駅まで各駅停車の旅を続けました。
 いよいよ、研究旅行最後の乗車となる「サンライズ瀬戸号」が高松駅に入線し、四
国ともいよいよお別れです。
【3日】
 7時08分にサンライズ瀬戸号で東京駅に到着して研究旅行は終了しました。

 3泊4日の鉄道の旅でしたが、桐蔭学園中学から高等学校に進学する新高1生か
ら、卒業した高校3年生、大学生のOBまで参加した有意義な研究旅行で、部員間や
先輩方とも親睦を深めることができました。
 次は4月下旬に日帰りで関東近辺での新入生歓迎旅行、夏には全通した九州新幹線
乗車旅行を計画中です。

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