第4回全日本高校模擬国連大会が、11月13日(土)、14日(日)の2日間、東京青山にある国際連合大学で開催されました。今年の参加チームは過去最多の51チームで、本校からは中等教育学校模擬国連部5年生の小畠一真君、立花裕太郎君ペアと重田竜一君、藤原雄太君ペアの2チームが参加しました。模擬国連とは参加者が各国の大使になりきって、議題に対する解決策を決議案として提出(今大会においては、自国の主張に全面的に賛成の国を8か国以上集める必要がある)することを目指すとともに、自国国益の保護も考慮するという活動です。また、壇上での自国の主張は英語でのスピーチが必要になります。

  

 本校の2チームは、英語を含めた交渉力が高い英検1級ペアの小畠・立花ペアがバルバドスを、社会的知識の秀でた藤原・重田ペアがナイジェリア大使を担当しました。1日目、バルバドスは中米の国と小島嶼国をまとめ、ナイジェリアは同調してくれるアフリカの国を引きとどめた結果、両国家とも決議案の提出に成功し、決議案は彼らのものも含めて4本提出されました。2日目は、4本の決議案の中で劣勢であったバルバドスは、大勢力であった韓国・ロシア案との合併に成功しました。一方、ナイジェリアはブラジル案との合併を模索しましたが失敗に終わりました。午前中の会議が終了した時点で、結果的に議場にある決議案はバルバドス案とナイジェリア案の桐蔭中等提出案のみ、という状況になりました。その後、投票が行われ、バルバドス案は賛成多数で可決され、ナイジェリア案は反対多数で否決されました。

 

 結果は、本校のバルバドス大使(小畠・立花ペア)が、二人の役割分担の巧みさ、逆境に負けずに粘り強く交渉を続けたこと、一貫して自国益を保護したことを評価され、最優秀大使に選ばれました。これで本校模擬国連部は、全国初となる大会2連覇を達成することができました。小畠・立花ペアは、来年5月に行われるニューヨーク国連本部で開催される全米大会に挑戦することになります。

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