先日、立志塾がありました。
講師はピアニストの西川悟平さんです。
西川さんは、東京2020パラリンピックの閉会式でも演奏されたピアニストです。
これは、杉本校長が熱望し、西川さんのご好意もあって実現した講演会です。

西川さんは15歳からピアノを始めました。ピアニストとしては遅いスタートでしたが、
「毎日15分は絶対練習する」ことを積み重ね、夢だったピアニストになり、ニューヨークへ渡りました。
しかし、ピアニストとして活躍中、指の不調に襲われました。
病院に行くと「局所性ジストニア」という難病だと診断されました。
これは神経系の障害で、西川さんの場合、ピアノを弾こうとすると左手の指が3本動かなくなってしまいます。
病気がわかって、お医者さんから言われたのは、「ピアニストとして活躍できるのは不可能」ということ。
周囲も西川さんがピアニストとして再活躍するのは難しいと思っていました。
病気診断後、ひどく落ち込み、しばらくピアノから遠ざかっていた西川さんでしたが、
ある日、子どもたちにきらきら星を弾きました。
子どもがピアノの音にとても喜ぶ姿を見て、「まだ7本の指が動くじゃないか、動く指で音楽を奏でよう」と心が動き、
猛練習が始まりました。
現在は、左手は親指と人差し指の2本、そして右手の5本の合計7本の指で綺麗なメロディーを奏でています。

数々の面白いお話と素敵な演奏をしてくださりました。
西川さんは今回の講演で「諦めない気持ち」と「夢を持ち続けること(描き続けること)」の大切さを子どもたちに伝えてくださいました。夢を描き続ければ、いつか叶う日が来る。そのために、日々一生懸命に努力する。
講演後、西川さんの熱い想いにふれた子どもたちの瞳はとても輝いていました。

ページ
TOP