今年はベートーベン生誕250年目の年です。
新型コロナウイルスの影響で、イベントやコンサートも中止に追い込まれ、しばらく音楽も聴ける状態ではありませんでした。
しかし今、動画サイト等で彼の作曲した音楽をたくさん聞くことができるようになりました。
東星学園 校長 大矢正則 カトリック ミッション 男女 音楽科より

ベートーベンの作曲した音楽は、大きく3つの時代に分かれます。
まず一期目が、新進気鋭(しんしんきえい)の作曲家としてデビューした頃の若々しい音楽。
そして第二期目が、耳の疾病(しっかん)に悩まされ、生きることへの意味を真剣に作曲の中に注ぎ込んだ雄渾(ゆうこん)な音楽。
第三期目が、そのような苦悩を抱えながらも自分自身に問いかけるような音楽を作った頃。

このようにして、彼の音楽は時代によって変化を遂げて行きます。
変わらないのは、ベートーベンの音楽が、250年という長い時間を経て、常に私達に「生きる意味」を問いかけてくる、ということです。

こんな時代だからこそ、彼の音楽を聴き、改めて人が「生きていく」ということを考え直したいと思います。

 

【東星学園小学校〜音楽担当者〜】

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