「今日が未来の1日目」
 ―和洋の志と卒業生の活躍― 堀越千代先生から続く和洋の女子力  講師:禿雅子&清水麻利子

 中学2年生3年生は、進路について考える時期になってきました。そこで、今の自分の立ち位置を
知り、誇りを持ち、意欲を持ち、目標に向かうパワーを持ってもらうために、思春期講座にこのテーマ
を設定しました。

 第1部では、1897年創設、114年の長い伝統を持つ和洋の創立者堀越千代先生がどのようにして学
校を創設なさったのか、その勇気や克己心・向上心に満ちたお人柄や戦前全国に多くの家庭科教員
を送り出した学校と卒業生の絆の深さ、和洋の今に繋がる歴史を映像でつなぎました。
 (禿雅子教諭担当)

 第2部では、各方面で活躍する多くの卒業生からの「和洋で過ごした時間が今の自分を創ってく
れた」という温かいメッセージ。そして、これからを生きる生徒たちの個人として社会人としての
課題について、1部に引き続き、11年前に編纂された『和洋国府台女子中学校高等学校創設50周年
記念誌』の資料、および内閣府ホームページを参考に作成した画面を見ながら話を進めました。
 (清水麻利子教諭担当)

 生徒たちの感想では、和洋の歴史を改めて確認できたこと、卒業生の活躍と在校生へのエールに
勇気づけられたことなどが挙げられていました。

【第1部】 和洋の志           
  ・堀越千代先生と堀越修一郎先生    
  ・明治時代の通学風景         
  ・昭和4年の和裁・洋裁の授業     
  ・校友会誌『むら竹』         
  ・稗方弘毅先生             
  ・昭和17年和洋女子学院の日光旅行   
  ・昭和21年和洋女子専門学校の正門   
  ・昭和24年最初の中学生        
  ・昭和29年音楽の授業         
  ・昭和57年中学校新校舎落成      
  ・昭和57年新校舎と中学生
  ・30年前の通学風景
  ・昭和3年頃 女子校長会
 
【第2部】
 ・卒業生の活躍(在校生へのメッセージ)
  【芸能、芸術】 高木(女優) 勇気と大きいスケールの和洋生。本気で生きましょう。
           山崎(画家)  6年間のクラブ活動により頑張れた。大好きが進路に。
  【音楽】    大竹(作曲家) 和洋では「一人ではできない」協力の大切さを学ぶ。
           高良(琴演奏家)琴を通して古い物、古典を大事にする心を学んだ。
  【マスコミ】  八尋(新聞社) 生徒会委員長でした。新聞記者として奮闘中です。
           柳田(記者)  和洋で様々な個性の持ち主に出会い磨かれました。
  【医学】    小沼(歯科医師)体育委員会委員長でした。今は戦場のような毎日。
           今川(医療研究)高校時代に遺伝子に興味が湧き、研究を続けている。
  【栄養学看護】 高橋(栄養士) 毎日の食事により健康で豊かな生活をとの研究です。
           鈴木(看護)  和洋で社会人のマナーと人の優しさ温かさを知る。
  【演劇、教育】 野間口(演劇) 体育委員会委員長。ミュージカル鑑賞が道を決めた。
           野間口(教員) 人との出会いにより人は生きる。温かな校風に感謝。

 ・女性の歩みと社会
 ・2011と2055の人口比較(少子化・超高齢化社会)
 ・女性の年齢階級別労働力率
 ・性別役割分担意識の動向(ワークライフバランス) 
 ・今日が未来の1日目
  
「今日が未来の1日目」
  【過去】 伝統ある和洋に自信を抱き
       誇りを持って過ごしましょう
  【現在】 先輩の活躍にならい
       意欲を持って学びましょう
  【未来】 なりたい自分の姿を描き
       目標へ向かって進みましょう

■VOICE
・和洋の歴史では、創立者堀越千代先生から今に至っていることを改めて知りました。学校の校
則も、昔の人々が伝えてきた伝統を消す訳にはいかないのだと感じました。また、和洋からはた
くさんの有名人が出ていてすごいと思いました。今日のことをきっかけに、自分も自分の夢に向
かって進んで行きます。

・長い歴史の中で和洋は変化し苦労し、堀越先生はたくさん勉強して女性に和裁洋裁を教えられ、
70歳近くまで現役であったことも驚きました。先輩のお話からは、自分の将来について学ばされ
ました。再就職、保育園の不足も深刻なんだと思いました。

・昔の和洋は、日本各地、世界各地で卒業生が洋裁を教えていたのは驚きました。しかも、在校
生が教員をしている卒業生に会いにいったのは和洋の「絆」の表れと思います。和  洋を卒業
し、テレビや新聞で活躍したり、また今でも和洋で働く人が「通って良かった」 「個性や雰囲気
が良い」「和洋は温かい」「絆を大事にする」「和洋が今の自分を創った」と言っています。私も
校風が良くて入ったので、先輩たちのように楽しく過ごして自分を創っていきたいと思いました。

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