理科の実験で-196℃の世界を体感してもらいました。最近ではTVなどで
よく見られますが、やはり目の前で体験するとひと味違います。
まず液体窒素をデュワーびん(魔法瓶のこと)にいれました。すると「ボコボコ
ボコ・・・」と泡や煙がたちます。子供達は、「冷たいの~?」と興味津々です
(はい、冷たいです)。
「この中に手を入れたらどうなるかな?」と質問すると「凍る!」と帰ってきま
す。「瞬間的に冷却するため鮮度抜群の指になるけど、ちょっと押したらアイスの
ように折れるよ」というと「見てみたい!」(教師は体を張りますが、今回は却下)。
そして花やテニスボールを凍らせ、机に落としました。すると「バーンっ!」と
大きな音を立てて割れます。生徒達は、すぐに拾っていました。「つめたーい!」
続いて、酸素。酸素もビニル袋に入れて冷却。酸素は液化すると青色を呈し、磁
石にもつくというおもしろい性質を持っています。普段当たり前に接しているもの
ほど、新しい発見がある。これが理科の醍醐味だと思います。
最後に、液体窒素を「おっと、手が滑った!」といって床にこぼすと、床の温度
が高すぎて(液体窒素とは200℃以上)、蒸発しながら生徒を追っかけます。
「きゃー!」“凍った”生徒の表情は、笑顔となって溶けていました。(砂川)