中学2年生は、理科の授業で年に5回ほど解剖・観察を行います。今年度はじめての

解剖はアジ。砂川先生の授業の様子を見に行きました。

 

 魚のにおいが充満した理科室。砂川先生が中央で手順を説明します。その手順に従い

ながら、少しずつ解剖は進みます。

 

 はじめに、エラにハサミを入れ、お腹から尾びれにかけて切っていきます。次に、

人差し指を使い、背骨にそって、アジを開きにします。生徒たちは「無理~」と声を

あげながらも、順調に進めていました。

 

■理科担当 砂川から

 今回の解剖は、普段食べているアジを使いました。食べる際、ほとんどのアジは、

干物として食しているので、「食べ物」という意識が強いと思います。つまり、食品

になってしまうと「命ある物」という意識がどうしても希薄になってしまいがちです。

 解剖は、生き物から直接、「科学」と「いのち」を学べるものです。そのような点

からも、自然への敬意や他の生き物の命に支えられているということを生徒に学ばせ

る良い機会だと考えています。

 和洋の理科教育は、教科書や資料集の図だけで終わらせず、五感をフル活用できる

ことをモットーにしています。今回のアジに関しても「くさい」「ぬるぬるしてる」

など多くの感想が出てきました。五感で感じたことは、記憶に残ります。記録するこ

とももちろん大事ですが、理科はそれ以上に「体に記憶」です。そのような授業を展

開しております。(私も毎回、発見の連続です)

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