今回学年HRとして、三井住友銀行に勤務されている河野裕依さんにお越しいただき、「国際社会で働く女性」をテーマに講演会を行い、社会と関わることについて学びました。

中学1年生の総合学習の取り組みの中で『社会との関わりをふまえて自分を語る』というテーマのもとで一人一人が自分について語るスピーチコンテストに向けて準備しています。

講演会では、まず趣味の海外旅行や実家から見える富士山の風景、今夢中になっている食べ物などの写真を見せながら河野さんの今のことを話してくださり、生徒も興味津々で、和やかな雰囲気の中始まりました。その後、中学生の頃の話に移り、当時大好きだった海外ドラマや食べ物など、生徒目線でのお話をしてくださり、生徒も『わかる!』と共感し、親近感を感じたようです。

 

河野さんは、中学・高校・大学での海外留学の経験をお話して下さいました。

初めての留学は生徒と同じ中学1年生の頃でしたが、当時は英語をまったく話すことができず悔しい思いをしたそうです。アメリカへの留学先では、戦争という過去の歴史に対して日本人と違う認識を持っている人々に向けて、ご自身の考えをスピーチし思いを伝えることができたそうです。

それ以外にも、現地での生活の様子や他の国の留学生の様子もしていただきました。生徒たちの中には、留学=英語を完璧に話せなければいけないという考えがあったようですが、河野さんのお話を聞いて、留学について興味を持つことができ、チャレンジしてみたいという気持ちが芽生えたようです。

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また、河野さんの学ぶ姿勢についても伺うことができました。進路選択の際、大学(学部)は、文系理系関係なく様々な分野を学ぶことができるという理由であり、就職活動で銀行を選んだ理由も、銀行は色々な企業と関わることができ幅広い分野で学ぶことができるという理由だったそうです。どんな時でも、様々な分野について学ぼうとする河野さんの姿勢に、生徒たちも日ごろの学習への姿勢について考える機会となりました。

現在、河野さんは、国際社会の舞台で働くようになって、国内外問わず様々な国の方とお仕事をされています。

そんな中で、色々な国の方と接することで自身が当たり前と思っていたことが当たり前でなかったという経験が何度もあるそうです。また、言語を勉強することで、その国の背景や文化、価値観も理解できるようになったそうです。

最後に15年前の自分に向けたメッセージということで、私たちに今大切にして欲しいことを3つお話してくださいました。

 

・『いい出会い』を大切にする

・やらない後悔より、やって後悔

・どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう

 

国際社会で活躍する先輩からのメッセージは、新しいことや知らないことにチャレンジすることが自身の可能性を広げ、生徒たちが普段の生活から心掛けなくてはいけないことであると感じました。

質疑応答では、『海外の生活の中で困難に打ち克ったことは何ですか?』『海外にいるときに心掛けていること何ですか?』など、積極的に質問をしていました。河野さんは一つ一つの質問に様々な観点が伝わるように答えてくださいました。少しの時間でしたが、社会とのつながりや自分の将来について考える貴重な機会となりました。

 

(生徒の感想)

・言語の重要性を知り、私ももっと英語の勉強を頑張ろうと思った。河野さんはこんなに素晴らしい講演のできる人なので、中学生くらいの時から目標をもっていたのかと思っていたけれど、大学に入学してからどのような職業に就きたいかが決まったと聞き、驚いたと同時に、私もまだ目標が決まっていないので安心しました。「失敗は成功のもと」と言うように、時には失敗をして、それをバネに成功への道につながることもあるということを学びました。そして、様々な経験をすることが大切だと思いました。

・私は今回この講演会を聞いて、海外に行き、その国の価値観や文化にふれることは大切なのだと改めて実感しました。自分の国と外国との価値観や文化の違いに戸惑う時もあるが、それによって小さな発見をすることができるということも学びました。また、私はこれから山脇学園で過ごす6年間での一つ一つの出会いを大切にし、どんなことでも、やらないで後悔をしないように最後まであきらめずに一生懸命取り組んでいきたいです。

 

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