12月12日(土)オンライン開催となった「第26回日本マングローブ学会大会」に参加しました。
参加したのは、昨年度から継続研究している高校1年生と、中学3年生の科学研究チャレンジプログラムの生徒です。
本校の研究室にて、午前中から世界各国の研究者の発表を聞きました。
午後からは、「中学生・高校生によるマングローブに関する研究発表となんでも相談」、いよいよ私たち山脇生の出番です!次の5チームが発表しました。
(1)マングローブ散布体の分布・初期成長特性(高1継続研究班)
(2)家でマングローブの胎生種子を育てる(中3)
(3)マングローブの耐塩性(中3)
(4)身近な野菜の耐塩性(中3)
(5)モーリシャス重油流出事故について考える(中3)
国際マングローブ生態系協会の馬場先生を始め、多くの先生方に、温かいコメントやこれからの実験についてのアドバイスをいただき、さらに研究を深めていけそうです。
その後、モーリシャスの重油流出で汚染されたマングローブの調査から帰ってこられた宮城先生(東北学院大学名誉教授)の発表を、興味深く聞いていました。
学会終了後、来年3月に西表島に行く予定の中学3年生は、高校1年生から現地での調査のポイントなどのアドバイスをもらいました。
以下、参加した中学3年生の感想を紹介します。
★ 学会に参加するのが初めてだったので、どのように進行するのか、学者さんや学生の方、教授の先生はプレゼンテーションをどのように作っているのか、質問していた先生方はどのようなことに疑問を持っていたのか、などたくさん知ることができた。この発見は、誰にでもあることではなく、普通に過ごしていても見つけられないことなので、とても貴重だと思った。
マングローブの生物層を知るために水を採取してDNAを解析した方や、ゲノム解析の技術を使って不利な突然変異や有利な突然変異、マングローブの増減を千年単位で調べた方や、重油を綿で回収できるかといったら全くそんなことはない、ということを教えてくださった方など、自分もこの研究をしてみたいな、と思える方の報告がたくさんあった。
他にも、外国の方の報告は英語が早く、日本語訳ができなくて大変だったが、インドネシアやスマトラ島でのマングローブの研究を報告していただき、日本以外の散布体の生態系の状態も知れた。
山脇生の報告に対しては今後の研究の参考のために、できそうな実験の紹介やヒントを説明していただき、発表者でない私も参考にできそうなことがたくさんあった。マングローブは、なぜ大切、大切と叫ばれているのか。それは今回の学会の報告から、マングローブのいる地上・地下の生物の一生と生態系の保全、マングローブが群生することで風の影響で壊れないすみかを作ることができるからなのではないかと考えた。
★ 実際にモーリシャスに行ってきた方のお話がとても印象的でした。自分は動画でしか知ることが出来なかっから実際に見てきた方の話はとても興味をもてました。
原油だともっと被害が大きくなっていたかもしれないとおっしゃっていたので、油の種類の違いだけで被害の大きさに差があるのが驚きました。一生に1度の体験かもしれないから、マングローブ学会に参加できて良かったです!西表島に行くのがより楽しみになりました!