跡見では、ある朗読劇の公演を毎年恒例のこととしてきました。女優さんたちと跡見生とが協働して創りあげる朗読劇「夏の雲は忘れない」です。

今年もその季節がやってきました。ヒロシマやナガサキの原爆や戦争の体験をつづった生々しい手記を朗読して展開される舞台です。

跡見生が取り組む平和学習の総仕上げとして、この「夏の会」と「中３広島修学旅行」があります。今年も、広島修学旅行を控えた中３生が女優さんたちと舞台に上がりました。

手記に込められた被爆者や戦禍に倒れた人々の思いを、跡見生も精一杯表現していました。戦争の只中で書かれた本物の手記をもとに、本物の女優さんたちとともに、その思いを「伝える」側に立つ、という意義をもつ貴重な学びの機会です。

各所で話題になっているとおり、この朗読劇公演は今年をもって終えることになりました。しかし、跡見には確実にその精神の継承者たちが育っています。