2022年度新たに設けた「思考・表現型入試」は、本校が昨年まで行ってきた3つの特色型入試(ユニークな個性や得意な分野を持つ受験生、ドルトンプランにもとづく本校の教育に高い適性を持つ受験生に向けた入試)を統合したものです。
出願要件は、下の4つのうち1つ以上に該当することです。
①文化的・社会的な活動やスポーツなど、とくに興味を持って取り組んできたことがある
②ドルトンスクールの在籍、またはドルトンプランに類する教育を受けた経験がある
③英語4技能において、CEFR・B1/英検2級程度の力がある
④考えること・表現することを楽しみ、正解のない問いにも粘り強く取り組むことができる
2月2日午前の入学試験は作文と面接です。英作文と英語面接で受験することもできます。
身の周りのことや社会に興味関心を持ち、自分なりに考えたことを話し合ったり書いたりするのが好き、そんな人に受けてほしい入試です。
事前提出の「出願理由書」は、本校HP・入試情報から閲覧・ダウンロードができます→
9月19日(日)にオンラインで開催された起業ゼミのプレゼン大会では、参加生徒たちによるさまざまな事業アイデアが披露されました。
Z世代と企業のニーズをマッチさせるビジネス、環境保全に貢献するアプリの開発、
コンビニの食品ロス解消のための仕組みづくり、V tuberの世界をより楽しむための翻訳ビジネスなど、生活者の困りごとや「あったらいいな」に着目したビジネスプランが、次々に登場します。
ガイアックスのスタッフから投げかけられる鋭い質問にもひるむことなく、論点を自分なりに整理して答える姿は、とても大人びて見えます。今回のプランが評価されて事業化に向けた検証フェーズに進む生徒が2名、さらに将来性を見込まれてガイアックスでインターンシップをオファーされた生徒が3名誕生しました。
すでにリアルタイムクーポンアプリ事業をスタートさせた中3生徒は、今日21日(火)17:30~17:50の時間帯で、テレビ朝日の報道番組「スーパーJチャンネル」に登場します。起業ゼミの中身を知りたい方は、ぜひご覧ください。
前期(ドルトン東京学園は二期制です)終了を迎える9月、理科の授業はカフェテリアに場所を移して、前期授業の振り返りをもとに後期の学習計画を立てています。
今年度の理科の授業は、分野別・難易度別に用意された実験アサインメント(学習課題)から生徒たちが自分で取り組むものを選び、学習計画を立てて進める、教員は異なる実験に取り組む生徒たちの間を回って適宜サポートをする、という形で行っています。
生徒からは、「自分で計画を立ててやりたいように進められるのが楽しい」「次の理科の時間が早く来ないかと、実験の続きが待ち遠しくなる」という声が、教員からは「生徒たちが自分の学びにより責任を持って取り組むようになった」「試行錯誤の中で自ら課題を見つける力が育っている」という声が聞こえてきます。
前期の物理、化学、生物、地学各分野の学習履歴をグラフ化し、自分の学びを振り返りながら後期の学習目標・学習計画を立てるようすに、本校がめざすActive Learner(自律的な学習者)の成長を感じます。
ところで、学校説明会や個別相談で「ドルトンプランとは」とご説明をする際に、難しいと感じることがよくあります。
「教育メソッド(手法)」というと、「何か確立された学習プログラムがあって、それに則って生徒を教育し、めざすゴールに到達させる」イメージで受け取られがちです。乱暴な例えですが、数字を入れれば解が導き出される方程式、のような。
ドルトンプランの理念は「学習者中心」。生徒一人ひとりに最適な学びの環境を整えることが学校と教員の役割という考えですから、用いる手法や生徒に対するアプローチも一律でよいはずがありません。多様な個性を持つ生徒たちに対するには、柔軟かつ臨機応変な対応が求められます。生徒によってめざすゴールやそこに至るまでの道筋・ペースは当然異なるため、「本校の〇〇プログラムで、卒業時に生徒はこうなります」というモデルを示すこともはばかられます。
とくに本校の真骨頂である(と私は思うのですが)、知的好奇心・積極性・自らを信じてチャレンジする力・他者を受け入れ協働する力といったNon Cognitive Skills(非認知能力=数値化することが難しい資質・能力)を伸ばす教育をご理解いただくには、言葉を重ねて説明するよりも百聞は一見に如かず、生徒を見ていただくに限ります。
今年の学校説明会では、在校生による学校紹介が毎回ご好評をいただいています。自ら手を挙げてくれた生徒たちに依頼しているため、必ずしも弁舌爽やかなプレゼンターばかりではないものの(それでも一般的な中学生の水準は軽く越えています)、そこがまた「いろいろなタイプの生徒が伸び伸びと過ごしているようすがわかる」と好感触のようです。
9月25日と10月10日の説明会は、DSC(いわゆる生徒会)広報班に企画と運営を任せて準備を進めています。どうぞお楽しみに。
9月11日に新渡戸文化学園で開催された「VIVITA ROBOCON in NITOBE」に、中3生男子(会場では「アッシー」と名乗っていました)が参戦しました。
VIVIWARE Cellを活用してロボットを自作し、これを操作して競技場に配置された球を集めて得点を競う、という何ともワクワクする競技です。
アッシーくんが制作したのは巨大なクレーンを備えたロボット。VIVITA ROBOCON史上最大のマシーンの登場に、場内がどよめきます。
他の出場ロボットたちが、障害物を避けたり退かしたりして球を集めるのに対し、長いアームを倒して障害物越しに球を吸い上げる、という全く異なるコンセプトです。とにかく豪快です!
そのユニークな発想と、それをロボット制作に結びつけた高い技術力が評価され、審査員から「テクノロジー賞」をいただきました。
「アームが重すぎて躯体がゆがみ、前夜までスムースだった操作が本番では十分にできなかった。設計や強度の面でいくつかの課題を見つけることができた。」とは、大会後のアッシーくんの弁。この先またどんなチャレンジをしてくれるか、楽しみにしています。
大会の記録動画はこちらからご覧になれます→ (アッシーくんの登場は2:40:00あたりからです)
夏の終わりに降り続いた雨、“ドルトンの森”の畑の作物はどうだったかと心配でしたが…枝豆も夏野菜もちょうど収穫を終えて端境期だったため、とくに大きな被害はなかったそうです。天候に左右される農業の難しさ、農家の方々のご苦労をちょっぴり感じることができた気がします。
さて今日は、新しい野菜の苗床作り。早めに登校して、授業が始まる前に白菜とニンジンの苗を植えています。みごとに育ってくれたら、また「ドルトンの畑でつくった野菜で社会貢献ラボ」で販売するのでしょうか。
風も爽やかに感じる、9月の朝です。
本校の社会科主任・大畑方人は、都立高校で長年主権者教育に取り組み、ユニークな授業実践で注目を集めてきました。その取り組みの一端が、この度「東洋経済ONLINE」のインタビュー記事「ドルトン東京学園“一票の重み”伝える授業の中身」で紹介されています。
折しも政権与党の総裁選挙が連日のように報道されていますが、「誰が出るか、勝つか」という駆け引きや政治力学ばかりがクローズアップされているような気がします。大畑先生がめざすのは、一過性のブームや風潮に流されない、地に足のついた政治意識を生徒の中に育てることです。
「Catchy, Casual, Cool」の3つのキーワードを武器に、政治を生徒の身近に引き寄せる大畑先生の授業は、生徒が主体的に考えて動き、学校づくりにも参加するドルトン東京学園で、さらに力を発揮するのではないかと思います。
「東洋経済ONLINE」の記事詳細はこちらからお読みいただけます→
以前にも紹介しましたが、布村教頭/英語科主任の授業レポート記事はこちらです→。まだお読みいただいていない方は、ぜひ。
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