本校では中間・期末考査という全教科一斉の定期試験は行っておらず、各教科で単元ごとの小テストやアサインメント課題(レポートや研究発表)を実施して観点別に評価しています。それでどういうことになるかというと…

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3月の中旬、中2の理科の授業ではニジマスの解剖実習を行っています。体内の器官を表す図と見比べながら、生物の構造を体感して学びます。

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(みんな巧みな手つきで魚を捌くものですね)

定期試験や採点のための半日登校、自宅学習週間などを設けなくてすむ分、年間の授業や学習に充てる時間がたくさん取れるのです。

とはいえ通常の授業は今週いっぱいまで。来週は「学びを振り返る週間」と題して、この1年間に学んだ内容を各自でポートフォリオにまとめていきます。

それからもう1つ、今回はバーチャル空間で開催となったSTEAMフェスの準備も大詰めを迎えています。こちらはまた改めてレポートします。

中1生文学国語のPBL(プロジェクト学習)の紹介です。

ヘッセの小説「少年の日の思い出」の10年後のストーリーをグループで創作し、みんなの前で演じる、という内容。

講堂の舞台は奥行きがあり、照明や幕などの設備も整っていて、本格的な芝居の上演にも対応できます。

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創作したストーリーは、「それぞれが成長して家庭を持ついま、過去のことは水に流して再出発する」という“大人な”内容が主流な中、

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「蝶に変えられた“ぼく”がエーミールに捕らえられ、粉々にされる」といったシュールな仕立てのものも。

舞台上での体当たりの演技が光る、発表の数々でした。

 

『AERA』2021年3月8日号掲載の対談記事、「わが子は公立と私立どっちのタイプ? 教育のプロが語る“中高一貫校選び”のコツ」の中で、教育家の小川大介先生が本校に触れてくださっていました。

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(小川先生は関西の中学受験での驚異的な指導実績をはじめ、幼児教育から企業人材育成まで幅広く教育に携わっておいでの方です。)

いただいたコメントは、本校のオンライン説明会について。動画配信の傍らこまめに開いていたWeb個別相談会について、「入学させるための相談会というよりは(中略)どんなふうにどんな環境で育っていきたいかという“目的”のところを先生と一緒に考えてみよう、という形で。」と表現していただきました。

開校間もなく、個性的な教育内容の学校なので、コロナ下ではあってもなるべく個別のご質問やご相談にお応えしたい、ただその気持ちで開いていた相談会でしたが、ちゃんと見てくださる方はいるのだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。

記事は AERAdot. のサイトでもお読みいただけます→

2020年7月にオンラインのガイダンスから始まった特別ラボ「起業ゼミ」。開講してからわずか8カ月で、中等部2年・堀内くんのビジネスモデルが㈱ガイアックスから200万円の投資を受けることが決定しました。

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昨年末のピッチプレゼンで事業検証費5万円を手にして以来、悪天候などで客足が伸び悩んだときに飲食店が発行できる「リアルタイムクーポン」のアイデアを磨き上げただけでなく、みずから参加する店舗を募り、利用客開拓のためにチラシを作りポスティングする、という行動力が大いに評価された結果です。

もちろんこれまで手厚くご指導いただいた㈱ガイアックスの方々のお力添えあってのことですが、さすがは「恐れずに進め」をモットーとする本校の生徒らしい、チャレンジ精神の賜物だと感じます。

お店は客を呼び込み、お客は割安で飲食ができ、さらに食品ロスを防ぐこともできるという、まさに「三方得」の素晴らしいアイデア。今はまだ多摩市内の店舗限定ですが、これからたくさんのお店やお客さんに利用してもらい、全国に広がるといいですね。

この記事の詳細は、ニュースリリースサイトPRTIMESでご覧になれます→

堀内くんが取材を受けた「タウンニュース多摩版」のサイト(→)には、インタビュー記事と「リアルタイムクーポン」登録のQRコードが掲載されています

いよいよ学年末、中1の理科では、「これまでの授業で身につけた理科の知識とスキルを総動員して、自分でテーマを決めて実験に取り組む」という活動を行っています。

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理科室では、同じ授業時間に「レモン電池をつくる」「オシロスコープで音の伝わり方を見る」「ペーパークロマトグラフィーで水性ペンのインクの構成色をしらべる」「空気砲をつくる」など、様々な実験が繰り広げられています。

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こちらは「重曹でカルメ焼きをつくる」実験。年配世代にとっては懐かしい光景ですね。
ドルトンプランの特長の1つは「アダプティブラーニング」、学習者一人ひとりの理解や進度に合わせて最適な学習内容を提供するものです。そこでしばしば行われるのが、この理科実験のように自分でテーマを決めて探究するPBL(プロジェクト学習)。
生徒自身がやってみたいと思うことに、自分で考え工夫して取り組み、得られた成果を発表する。もし予期せぬ結果に終わったとしても、それを単なる失敗ではなく「1つの学び、次に向けての課題」ととらえる。そこに一斉授業や知識詰込みでは得られない「深い学び」が生まれる、という考えです。
同時進行で違う実験内容、というのは先生たちにとっては実に大変なのですが、「主体的な学び」がこの1年間でどれだけ生徒に定着したかを確認するよい機会だと思っています。

中1生からTeamsで送られてきたアンケート、テーマは“Which do you like better?(どっちが好きですか?)”と2つからえらぶもの。私も協力しました。

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ポテチとポップコーン、う~ん…悩みます。ほかにも、犬派か猫派か、行くなら動物園か水族館か、年末に見るのは紅白か“笑ってはいけない”かなど、いいところを突いた質問が盛りだくさん。

実はこれ英語の課題で、質問をつくったり回答をまとめて発表したりするうちに比較級や構文・単語が身につく、というもの。

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ちなみに、動物園か水族館かでは圧倒的に水族館が人気だったようですよ。

今日の2年生の7時間目は学年企画、その前半は生徒たちが昨年末から取り組んできた、SDGsの研究成果の代表者発表です。

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児童虐待について、調べたことと考察をみんなに語りかけています。

通常なら全生徒を講堂に集めて、スクリーンに資料を投影しての発表になるところを、一室から中継する形で全クラスに放送します。密な状態や移動による時間のロスを避けるためでもありますが、外部の研究発表会が軒並みオンライン開催になっている現在、そういう発表形式にも慣れておこう、という目的もあるようです。

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手元のPCでスライド資料を操作しながらカメラ越しに語りかけるのは、なかなか難しいですが、さすがは代表発表者たち。落ち着いて無事にやり遂げました。

 

タイトルだけ見ると先生から叱られそうな感じですが、実はれっきとした数学の授業風景なのです。

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テーマは「場合の数と確率」。トランプやサイコロを使って計算ゲーム・数当てゲームを楽しみながら、ゲームに勝つためのコツや戦略を考えるうちに、自然と確率的なものの見方が身につく、というのがねらい。

“真剣に楽しみながら学ぶ”のが、いかにもドルトン流ですね。

第22回図書館総合展_ONLINEのポスターセッションで、本校のラーニングコモンズが運営委員会特別賞を受賞しました。

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教室からすぐに入れる開放的な構造、読書記録用e-ポートフォリオの開発、ビブリオバトルや上映会などワークショップの企画運営、近隣の「まちライブラリー」との連携など、「つなぐ図書館」をコンセプトとする活動が評価されました。

ポスターセッションの詳細は、図書館総合展_ONLINEのWebサイトで公開されています→

大学図書館・公共図書館が多く受賞する中、中高の図書館として唯一の受賞となったことはたいへん光栄なことです。

2022年に竣工予定のSTEAM棟では、規模・内容ともさらに充実したライブラリーフロアが誕生して、活動の幅がさらに広がります。

 

2年生のロングホームルーム、今回の企画は生徒から先生たちへのインタビューです。タイトルは“教えて先生!自立って何?”、「自身が中学生のときに何になりたかったか」「どうして教員になったのか」「精神的な自立や経済的な自立、様々ある中で何を本当の自立だと考えるか」など、聞く方も答える方もだんだんと熱がこもります。

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(英語ネイティブの先生には、果敢に英語でインタビュー)

インタビューの模様は、ラーニングコモンズに設えられた即席のスタジオから、全教室に生配信され、

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みんなはプロジェクタで投影される大画面で観覧する、という仕立てでした。

TV放送みたいで、なんだか楽しいですね。

 

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