(株)Gaiaxと連携して行った、「先生と企業人との交換留学プログラム」のレポートが、本校の教員インタヴュー記事の形でGaiaxのホームページに掲載されていました。

学校を、教育を社会に向けて開くことが、どんなに大きな可能性を秘めているか、最先端の企業の方々との交流で受けた刺激をそのままに、熱く語っています。

ドルトン東京学園に興味のない方にもぜひ読んでいただきたい、そんな思いを込めて、こちらにリンクを貼ります

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本校が参加させていただいていた、経産省「未来の教室実証事業:先生と企業人の交換留学プログラム『Exchange For Education(仮)』」が終了しました。

以下は㈱Gaiaxへの留学を終えた教員のレポートです。

やや長文にはなりますが、本校がめざす教育の方向性にも深く関わる内容なので、全文を掲載します。

 

”週末のリフレクション研修をもって、すべてのプログラムが終了しました。

24日は、Gaiaxへの留学の最終日でした。この日はGaiax主催で定期的に催されている「かまめしランチ」(=知らない人と同じ釜の飯を食べる、という4人組シャッフルランチ)というイベントに参加しました。オフィスをオープンするので、誰でも自由に交流することができます。社内だけではなく、社外の人も巻き込んだ交流が促進される仕掛けです。自然と対話の機会が増え、あらゆる生きた情報が飛び交うため、「こんなことをやってみようか」と面白いことに結びつくそうです。

午後からは社員総会に参加させていただきました。YouTubeで生中継され、リモートで参加することもできます。

Gaiaxの上田代表が語る「会社のあり方」に、「カーブアウト」という言葉がありました。企業が事業の一部分を切り出して、その事業を社外事業の1つとして独立させることです。 独立した事業は、新たにベンチャー企業として設立されます。

上田代表の「利益を最大化するために、議決権を放棄する」「管理下におかず、自由と責任を与えることで利益につながる」という言葉は、「学びを最大化するために、学校や教師が学びを管理・教えることを手放す」「学校や教師の管理下に置かず、自由と責任を与えることで学びの広さや深さにつながる」という教育に対するメッセージのようにも聞こえました。

山梨の清泉寮にてリフレクション研修が実施され、各学校や企業の方が集い、それぞれの経験や学びを共有しました。よりよい社会を創るために私たちには何ができるのか、じっくり内省・対話をし、考えました。そして新しい価値観を手に入れることと、これまでの価値観を手放すことの大切さを知りました。学校と企業がチームを組んで、すでに新しい価値創造がスタートしています。どんな化学変化が起きるのか楽しみです。

このプログラムを通して、多くの気付きや人との繋がりが生まれました。この経験を生かして、学校でどんなことができるかな・・・とワクワクしながらモヤモヤしている、そんな時間を過ごしています。ドルトン東京学園も、「これが好きだから」「誰かが好きだから」「これがやりたいから」といった興味関心がそこら中に溢れ、立場を越えて共有できるような空間にしていきたいです。”

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今日の家庭科は保育学習だそうです。

自分が子供のころに好きだった本、子どもたちが興味を持ってくれそうな本を選び、

小さな子どもに読み聞かせる気持ちで声に出していきます。

優しい気持ちで、ゆっくりと、語りかけるように…。

カラフルなクッションや、カーペットの上に座って過ごせる315教室は、

そんな活動にぴったりですね。

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本日のテーマは地球環境問題。

NPO法人 気象キャスターネットワークから講師をお招きし、いま起きている環境変化や地球温暖化がわれわれの暮らしにどんな影響を与えるか、実験を交えながらレクチャーしていただきました。

続いてのグループワークでは、今後起こりうるさまざまな問題・課題を見つけ、どうしたら世界をよくすることができるのかをブレインストーミング。

知識も理解も足りない現状では、なかなかよいアイデアも浮かびません。

学ぶべきことはまだまだたくさんある、ということがわかったのも、一つの学びです。

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今日の6~7時間目は、中1生みんなで「文章読解・作成能力検定」を受検しました。

母語を正確に読み解き、書いて伝える力はすべてにおいて大切です。

先日のPISAでは、残念ながら日本の生徒の読解力低下が話題となりましたが、そこには「情報を自分なりに吟味して真偽を判断する・価値づけをする」という、言わば『批判的・能動的な読解力』とでも呼ぶべき力の不足が表れているように思えます。

ただ読書量を増やすのではなく、「読んで得た知識を鵜呑みにせず、自分で確かめる」「分かったことや感じたことを周囲と共有して意見を交換する」など、アウトプットを重視した取り組みが、より必要とされている気がします。

教科に関わらずドルトンの学びではそこを大事にしたい。検定に真剣に取り組む生徒たちを見守りながら、そんなことを考えていました。

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音楽室そばの廊下の壁を色とりどりの紙面が飾っています。

なるほど、『作曲家新聞』のテーマで生徒たちが作った音楽の課題のようです。

本物の新聞のような紙面づくりをする人、ホルストの組曲『惑星』の一章にちなんで木星の写真を配する人など、レイアウトにも工夫を凝らしています。

モーツァルトやベートーヴェン、バッハなど、何人もが選んだ有名作曲家が並ぶ一方、名曲『カノン』のパッヘルベル、超絶技巧のヴァイオリニストでもあるヴィエニャフスキ(私は知りませんでした)、ハリウッド映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズも紹介されていたりと、さすがは個性派ぞろいのドルトン一期生ですね。

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1月の社会科授業は日本地理。

学習テーマは「地方創生!地方を元気にするスタディツアーを企画しよう!」。

分担して調べた日本の各地方が抱える課題を発見し、その解決につながる旅行プランを作る。作ったプランをグループやクラスで発表し、共有する。

自分自身が問題意識を持つから、学びがより深くなる。どうすればツアー参加者に魅力的な旅行になるかをとことん考え抜くから、伝え方にも工夫を凝らす。学びをすべてを自分ごとにするところがドルトンらしさです。

単元の総仕上げは、クラス代表による全体発表会。

奈良の鹿のレジ袋誤食、台東区の後継者不足、厚木基地の騒音、京都の景観と建築規制、琵琶湖の生態系、富山の災害対策…発表はどれも力作ぞろいで、中には旅行会社のカウンターに置いてありそうなチラシまで作り込んだ発表者もいたほど。

発表後、ゲスト審査員の㈱ガイアックス、㈱マイナビの方々から頂いた、企業人ならではの視点からのアドバイスを胸に、次は実際の地域おこしプロジェクトにチャレンジ…なんて素敵ですよね。

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スタッフルームの一角で、英語科がミーティング中です。

まだ中等部1年生だけの本校ですが、英語ネイティブの教員は5名。

生徒が楽しく意欲的に英語に取り組めるよう、クイズやゲームのようなアクティビティ、映像や雑誌制作形式の提出課題など、いつも教材開発に余念がありません。

それをうまくサポートしているのが3名の日本人教員。

彼らの絶妙なチームワークで授業は展開しています。

今日のテーマは、「英語力のある生徒をさらに伸ばす」。

熱のこもった話し合いが、All English で続きます。

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いま本校には、教員と企業人の交換留学プログラムで(株)ガイアックスの社員が滞在されています。

授業見学や教職員・生徒へのインタビューなど、精力的に学校のようすをインプットされているお二人ですが、今日は生徒に向けての講演でアウトプットをしていただきました。

「当たり前だと思っている前提を疑い、視野を広げよう」「×成功したら幸福になる → 〇幸福だから成功する。だから自分が幸せだと感じることを追求しよう」「ありのままの自分を大切にしよう」…実体験を交えながらのメッセージに、生徒たちは身を乗り出し、ときにざわめきながら、熱心に聞き入っていました。

「保護者でも教職員でもない大人」が真剣に語りかける言葉が、一人ひとりの心に沁みていきます。

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