佼成女子では、昨年に引き続き「日本スリランカ青少年交流」プログラムに参加しました。

これは、スリランカで日本と現地の青少年が交流することで国際理解を深めることを目的とするもので、佼成女子からは中3と高1の応募者から15名が選抜されました。その事前研修として参加者には、7月9日~31日まで、全部で8回、各2時間の事前研修の参加が義務付けられています。30日と最終日の31日の研修を見学しましたが、参加生徒たちは熱心にメモを取ったり、講師の先生に質問するなどして、スリランカ行きに向けて準備を進めていました。

日本にいるとなかなか気付きにくいこととして、人種や宗教の問題があります。例えばスリランカの民族は、75%近くを占めるシンハラ人のほか、タミル人、 ムーア人などがいます。言葉もシンハラ語、タミル語、英語、宗教についても、仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の教徒がいます。そして何よりも大 きな政治的な問題として、1970年代の民族紛争から始まって、1983年から2009年の終結まで26年ものあいだ続いたスリランカ内戦があります。
海外で現地の人たちとお会いする時は、相手のバックボーンをあらかじめ知っておき、また自分を伝えるための準備をしておくと、短期間でもより親密な交流ができるはずです。今回の研修は、そのために行われています。

 

8月23日(土)~30日(土)にかけ「日本スリランカ青少年交流」プログラムが実施されました。
このプログラムの目的は大きく2点あります。一つ目は、世界遺産の宝庫といわれるスリランカの歴史と文化を学ぶこと。二つ目として、2009年まで内戦で苦 しんだシンハラ人とタミル人や、ムスリムなど多様な民族・文化・宗教の青少年との交流を通じて異文化理解をはかることです。
今回、中学3年生5名、高校1年生10名の計15名の希望者が参加しました。

初日は移動のみでしたが、2日目にはスリランカ最古のシンハラ王朝の都がおかれた古都「アヌラーダプラ」を訪れました。「スリー=マハー菩提樹」 (※1)、「イスルムニア精舎(寺院)」(※2)、「ルワンウェリ=サーヤ=ダーガバ(ストゥーパ)」(※3)など貴重な仏教施設を見学しました。

※1 釈迦が悟りを開いたといわれる菩提樹の枝を前288年に植樹。人間の手で植樹された最古の樹木。
※2 紀元前3世紀に当時の王が建立した寺院。本堂に巨大な涅槃像がある。
※3 紀元前2世紀に建立された高さ55mの仏塔。

スリー・マハー菩提樹 イスルムニア精舎 ルワンウェリ=サーヤ=ダーガバ
スリー・マハー菩提樹         イスルムニア精舎            ルワンウェリ=サーヤ=ダーガバ

 

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