04 今年度も、Hokurei Science Project【Sプロジェクト】の第一弾として、5/7(火)~5/8(水)に中学2年生128名全員で、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめ、高エネルギー加速器研究機構などの研究施設での研修や日本未来科学館やANAの機体メンテナンス工場での見学など、日本の最先端技術を体感する「東京サイエンスツアー」に行ってきました。
第1日目はまず、「食と農の科学館」に行きました。ここでは、身の回りにある食物の生産を発展させてきた研究成果の紹介や、実際に使われてきた農具類の展示などを見学してきました。日本の食を支える日本の高い技術力の片鱗を覗くことができました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」のライブ映像が巨大なスクリーンに映し出され、それを制御する、まるで映画の世界のような運用管制室や宇宙飛行士養成エリアなど、普段決して見ることができない研究施設を直接見学することができました。生徒は「本物」に触れ、大きな感動を味わうことができました。
さらに、高エネルギー加速器研究機構(KEK)には、Super KEK B加速器・Belle II測定器など素粒子や原子核の研究をする施設や、フォトンファクトリーという物質構造科学を研究する施設があります。ここでは、小林誠・益川敏英博士の理論を実験により証明し、両博士のノーベル物理学賞受賞に貢献した実験施設を直接見学することができました。
第2日目の日本科学未来館は、北海道出身の宇宙飛行士・毛利衛氏が館長を務める科学館で、実際に手を触れられる展示も多く、最先端の技術を文字通り肌で感じることができました。ホンダ社開発のロボット、ASIMOの実演も行われ、人間のように滑らかに動くロボットに生徒は感動している様子でした。
ANAの機体メンテナンスセンターでは、ヘルメットをかぶり、飛行機を整備する「ドック」に入り、自分たちが札幌から乗ってきたボーイング777という巨大な飛行機を、普段見ることのない角度から間近で見ることができました。
中学2年生にとって、大変難しい内容もありましたが、KEKの先生から、「今はよくわからなくても、これをきっかけにこうしたことに興味を持ってもらい、将来、大学院などで研究してほしい。その時に、この見学のことを思い出してほしいです」とのご助言をいただきました。北嶺から未来の研究者が出現することを大いに期待しています。

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