01 2月17日(金)、中学3年生を対象に北嶺ロースクールが実施されました。本校14期OBの種田先生にお越しいただき、1時間という短い時間ですが、非常に充実した時間となりました。
本日は「責任」をテーマに、種田先生が考えた具体的な事例をもとに様々な観点から「責任の所在はどこにあるのか」ということを検討する授業となりました。誰にどのような責任があるのか、その根拠は何か、なぜそう思うのか、ということを生徒が考えて発言するなど活発な議論が行われました。
責任には「刑事的責任」「民事的責任」そして「道義的責任」の3種類があり、それぞれの事象の背景や「故意か過失か」などの分析を含めて正確に議論すべきことです。ですが世の中の報道ではその多くが一緒くたにされており、この「責任」の意味が非常に曖昧になっています。だからこそみなさんは「責任」の持つ意味を正しく理解し、そのうえで報道を正しく理解してほしいという内容の授業をしてくださり、どの生徒も真剣に耳を傾けていました。
放課後には座談会が行われました。裁判や種田先生の仕事の内容などのお話のほか、趣味や好きな音楽、高校時代の思い出、なぜ東大に進学したのか、などのお話をざっくばらんに語っていただきました。
35期中学3年生もあと1か月半で義務教育を終え、高校生になります。インターネットやSNSの利用におけるトラブルが連日世間を騒がせていますが、高校生になると今までよりも様々なことに対して責任が生じてきます。本日の種田先生の授業を踏まえ、大人への第一歩を踏み出して欲しいと思います。

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