1013upopoi10月13日(金)、HOKKAIDOプロジェクトの一環として、中学2年生が昭和新山とウポポイ(民族共生象徴空間)を訪れました。
昭和新山では、洞爺湖有珠火山マイスターの案内で、第四火口まで特別に案内していただきました。その地面の温かさを感じながら、煙を上げる昭和新山を目の前にし、この山がまだ活動中であることを実感しました。学者の数が減少している現在、火山研究者の重要性も強調され、将来の研究者を育てる必要性について話を伺いました。
昭和新山が生まれた背後には壮瞥郵便局長であった三松正夫さんの卓越した努力があります。彼は噴火の一部始終を記録し、世界的に有名な「ミマツダイヤグラム」として知られる新山成長記録を作成しました。三松さんは全財産をかけて昭和新山生成地を買い取り、その保護に尽力しました。三松正夫記念館では、「ミマツダイヤグラム」の原図だけでなく、記録、写真、スケッチなどが多数展示されており、その偉業に敬意を表しました。
また、ウポポイ(民族共生象徴空間)を訪れ、社会の授業を通じてアイヌ民族の歴史と文化について学びました。国立アイヌ民族博物館では、伝統的なアイヌ文化だけでなく、現代の多様なアイヌ文化を感じることができる展示を見学しました。アイヌの伝統的なチセ(家屋)も再現され、室内の見学もできました。また、伝統的な歌や踊り、楽器の演奏を通じて、アイヌ文化を直接体験しました。
この研修を通じて、37期生たちは北海道の自然と独自の文化に触れ、教科書だけでは得られない貴重な経験をしました。北海道プロジェクトは、北嶺が所在するここ北海道について学び、感じ、そしてそれを通して生徒たちが成長する機会を提供し、彼らの未来に向けて新たな視野を開いていく取り組みです。

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