高校1年生を対象とした理事長講座を開催しました。


郁文館高等学校の高校1年生は毎年、10月の郁秋祭にて、「起業体験プログラム」を実施します。このプログラムでは、起業することはもちろん、株式会社と何なのか、会社はどのようにして収益を上げているのかを、実体験を通して学ぶことができる郁文館高等学校独自の活動です。そこで、起業の大先輩であり、上場企業の創業者でもある渡邉理事長先生より、「起業すること」と題してお話ししていただきました。


理事長先生は、起業において、何のために起業するのか(ミッション)、どんな会社を創るのか(ビジョン)、そしてどのような方法でそれらを実現するのか(戦略)、つまり総じて言えば、「想いを形にすること」が最も大切であると力説しました。


そして、CSR(企業の社会的責任)、CSV(共通価値の創造)を例に、社会的な課題の解決と企業の競争力向上を同時に実現していくことを生徒たちに求めました。

そのために欠かせないことが、今年の起業体験プログラムから始まる、※SDGs(持続可能な開発目標)に照らし合わせながら、お店の成功と社会的問題の解決の2つを実現していくことです。


お店の成功とSDGsを関連させるというのは、一見難しい問題に思えてしまいそうですが、例えば、お店で使用するエネルギーをすべて自然エネルギーで賄えば、SDGs目標⑦番の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を実現が可能であると理事長先生は分かりやすい例えを出して解説しました。

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※SDGsとは
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2030年までに国連加盟国が達成すべき17の目標で、2015年の国連サミットで採択されました。  


講義後の質疑応答では、渡邉理事長に対し、生徒からは多数の質問が投げかけられました。中には、経営者であり、また政治家でもある理事長先生であることから、交渉において気を付けるべきことなど実務的な話題も多数ありました。


生徒たちは、この講座を通して「起業体験プログラム」の意義をより深く理解する機会となりました。また、幸せな人生につながる多くのヒントを得ることができたと思います。それらを今後の生活に活かし、自分の成長につなげてくれることと期待します。


最後に生徒の感想を簡単に紹介します。

『自分は文化祭で他に負けないぐらい稼ぐことができる店を作ることができるように、理事長先生の話をもっと聞きたいと思った。』

『これからの未来、SDGsをもとに考えて企業しないと、事業を成功させることができないんだとお話を聞いて感じた。』

『将来、企業をすることはなくても、自分のためになることだったし、これからも企業などお金や相手を大事にする心、礼儀などを学びたいと思いました。』

『SDGsの大切さや、CSVの意味とCSRとの違いや、ミッションは組織の存在意義、ビジョンはワクワクする数値目標、戦略は差別、集中、価格について、のこの3つの大切さも学んだ。』

『社長になろうと思った。』

『将来起業したいと思っていたのでとてもためになりました。』

H1年 理事長.jpgのサムネイル画像

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