チーム設立からわずか6か月という短期間で、見事世界大会出場をつかんだ郁文館の在校生チーム「ZENSHIN Robotics(以後、ZENSHIN*)」。

3月末に行われた中高生ロボット競技大会FRC*のハワイ予選大会では、チームとして「Rookie All-Star Award(1〜2年目のチームで1位)」、郁文館グローバル高校3年生の二ノ宮秀仁さんが「FIRST Dean’s List Finalist Award (大会MVP)」に選ばれ、初出場ながらも2つの賞を受賞しました。

4月17日~20日にヒューストンで行われた世界大会では、世界40カ国以上から約50,000人もの関係者が集結する中、日本人チームとして唯一の大会参加者であるZENSHINは大健闘。

予選敗退となりましたが、10戦中3勝を上げることができました!

技術力のみならず、他国の連合チームや相手チームの分析、それらに基づくゲームプランの戦略立案から、英語を通じたコミュニケーションやコラボレーションの力も求められるのがFRCの醍醐味です。

チーム内はもちろんのこと、他国チームとも密にコミュニケーションを行い、全ての試合を通じて生徒たちが一歩ずつ着実に成長していく様子が印象的でした。

この大規模な大会では、中高生ながらもAIや高度なプログラミング、機械設計を駆使したロボティクス技術が常識となっており、1億円を超えるスポンサーシップを持つチームの存在も珍しくなかったことから、まさに「異次元の大会」を体験をすることができました。

MITやYaleなどの名門大学やNASA、Google・Haasといったグローバル企業との共創の場に立ち、日本国内では決して体験することのできない圧倒的な世界観に触れ、生徒たちが得た学びは計り知れないものとなったと確信しています。

「どうしても叶えたい夢」を各々の好き・得意を生かすチーム全体(技術班、運営班、メディア班、経理班など)で共有し、それを可能な限り具体的にイメージしながら、逆算の中で数々の困難を「絶対に諦めず、限界を超えた努力を最後までやり抜く姿勢」で乗り越えてきた生徒たちからは、私たち教職員も多くを学ばせてもらいました。

「生徒主導」で行われたチームZENSHINの挑戦は、スポンサー企業や保護者の方々、外部メンターや関係教職員など、多くの大人たちのサポート協力も生み出し、今回の偉業を成し遂げることができました。

世界を体感した彼らの今後の活躍にも注目です。Go!ZENSHIN!

▶大会の様子・詳細はこちら(ZENSHINホームページ)
▶世界大会出場への切符を手にしたハワイ国際予選の様子はこちら
▶渡航前に行ったZENSHIN取材記事はこちら(外部サイト)


*ZENSHINは、FRCで世界一になることを目指して、2023年9月に郁文館グローバル高等学校の生徒3名が中心となって立ち上げた新しい一般社団法人。チームメンバーは郁文館中学校・高校・グローバル高校の生徒で構成されている。メンバーの多くが所属する郁文館グローバル高校は、多くの生徒たちが海外大学に進学している。(▶海外大学現役合格率「全国3位」グローバル高校の大学合格実績はこちら

*FRCとは、FIRST Robotics Competitionと呼ばれる14歳~18歳までを対象としたアメリカ発国際ロボット大会の略。世界35か国から約3,800チーム約95,000人の若者が参加し、Google、Amazon、Haas、GM、Ford、NASAなど世界に名だたる企業もスポンサーする大規模な大会。

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