10月の4日(土)・5日(日)、本校の文化祭である郁秋祭が開催されました。

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体育館のステージでは、合唱や留学報告会などの学年発表、ブラスバンド、チアリーディング等の部活ステージの他、バンド・ダンス・お笑いといったコンテンツが繰り広げられ、華やかなイベントが目白押しでした。また、グランドでは郁秋祭の目玉ともいうべき起業体験プログラムの飲食店が軒を並べ、営業活動を競い合っていました。

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今年、久しぶりに“バンドバトル”の審査員をしました。私自身、生徒・学生の頃にバンドをやっていたこともあり、以前はよく審査していたのですが、校長になってからは全校くまなく見学するため時間がとれず、お断りしていたこともあり、久し振りのことでした。

毎年、郁秋祭が近づいて、音楽室からバンドの練習する音が聞こえてくるようになると、何故か、ワクワクした気持ちになります。正直言うと、「訳のわからん曲だ」「今イチだなぁ」とか「リズムが揺れてる」「キーが外れてる」などと思いながら聞いていることも多いのですが、それでもエレキギターやドラムの音を聞いて、(オジさんとして恥ずかしい表現ですが・・・)胸がキュンとなるような気持が沸いてきます。自分が中学生、高校生だった時のことを、青春時代の懐かしい気持を思い出すことができ、少しだけ幸せな気分を味わうことができるのです。今年は審査をしながらも、そうした思いを抱くことができました。 

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一方で、校舎の中では、いわゆる典型的な文化祭っぽい文化部の活動も活発でした。体育祭では目立たないけれど、ステージで輝くようなタイプではないけれど、自分の好きなこと、得意なことに熱中することができて、それを喜々と誰かに熱く語る・・郁秋祭ではそんな生徒を毎年たくさん見かけます。

「君は何で電車のボディに書かれた記号にそんなに詳しいの?」とか、「その爬虫類の説明はもういいから、わかったよ」「その漫画の主人公のキャラクターの話はもう十分だよ」と言っても説明が止まらない生徒など、文化祭のいろんな場所で、それこそ水を得た魚のように活躍する、いきいきと輝く生徒をあちこちで見かけます。

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生徒たちはそれぞれ得意とする分野の場面で、主人公としての輝きを持つことが出来ます。生徒たち一人一人をそれぞれの物差しで見てあげること、その生徒の無限の可能性を引き出してあげること、それが学校の、教育の使命だと考えています。今年の郁秋祭も、たくさんの“新たな”主人公を見つけることが出来ました。成長と進化を続ける彼ら彼女らの笑顔を見ながら、「教員になってよかった」「これだから教師稼業はやめられない」・・・そんな幸せな思いで過ごした2日間でした。

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代休が明けた昨日から、平常授業に戻りました。教室を巡回していると、まだまだ疲れた表情の生徒もちらほらと見かけます。しかし、2週間後の21日からは中間考査です。ここからは、気持ちを切り替えて勉強モードで頑張っていきましょう!

校長 宮崎 宏

 

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