中学2年生 心理教育

第1回「幸せって何?」

第2回「気持ち(感情)と仲良くなろう」(A・C組)・「意見が違ったときどうする?」(B組)

 

中学2年生に実施した、第1回と第2回の心理教育について報告します。第1回目は4月26日、第2回目は5月6・7日に、スクールカウンセラー鈴木が行いました。

 

自己理解・他者理解を高めることをねらいとした心理教育の第1回目は、「幸せって何?」というテーマでした。授業の主なねらいは、①「幸せ」の意味と重要性を理解する、②自分やクラスメイトにとってそれぞれの「幸せ」を知ることによって自己理解、他者理解を深めることでした。そのために、①自分にとっての「幸せ」を振り返り、クラスメイトと共有する、②哲学者や先生方による「幸せ」についての名言から学ぶ、③「幸せ」には「気分が良い幸せ(ヘドニック)」と「成長する幸せ(ユーダイモニック)」の2種類ありどちらも人生には大切であることや、心理学の研究からわかった「幸せ」の重要性について知る、という活動を行いました。

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第2回目は、クラスの状況に応じたテーマで行いました。A・C組は、「気持ち(感情)と仲良くなろう」というテーマでした。これは、「感情教育」と言われる内容の授業で、自分の感情に気づいたり言葉に出来ることがメンタルヘルスの維持や他者とのコミュニケーションの基本となるため、感情について知り表現できることは、真の意味での「豊かな人生」には欠かせない知識でありスキルとなります。授業の主なねらいは①自分が、ポジティブな気持ちになる時、ネガティブな気持ちになる時について、どんな時に起こるのか、そのときの感情はどのようなものかを振り返る、②自分をポジティブにするための「ポジティブ感情スイッチ」を考える、というものでした。B組は、「意見が違ったときどうする?」というテーマの授業を行いました。これは、意見が違った時に、自分の意見を言わなかったり、相手の意見を否定するのではなく、お互いの意見の良いところを見つけ、折衷案を考えられるようになることをねらいとしました。

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生徒に実施した事後アンケートでは、第1回目は、98%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答え、100%の生徒が「幸せ」について授業前より理解できたと答えてくれました。第2回目は、100%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」「ポジティブ感情を増やそうと思った(A・C組)」「授業で学んだ方法を自分でもやってみようと思った(B組)」と答えていました。

 

自由記述欄には、第1回目は、「幸せには2種類あり、この2つをバランスよくしなくてはならない事がわかった。いつもは目先の幸せだけであったかもしれないので気をつけたいと思った」といったような、これまでの自分自身の「幸せ」の捉え方が変わったという意見が多く見られました。第2回目は、A・C組は、「私はネガティブになりやすいので、今日はとても貴重な授業だった。ポジティブになれる方法もたくさん習ったので、今後たくさん取り入れてポジティブ感情を増やしていきたい」「自分がよく感じている不安や心配が自分だけが感じているものじゃないとわかって少し心が軽くなった気がした」といった意見がありました。B組は、「グループワークで皆で話し合えたのがよかった」「修学旅行の準備では、意見を話し合わなくてはいけないので、すごく役に立った」という意見がありました。

(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

 

今年度から、郁文館夢学園の各学年では朝のホームルーム前の時間を学習にあてる「0時間目」が始まりました!

この時間では,これまでグローバル高校で行われていたNIE(新聞を読んで,記事に対する意見を発表しあう)や英語4技能型テストのためのリスニングテストなどが行われています。

プロジェクトの発案者である土屋教頭先生にインタビューをしたところ,この取り組みは2020年の入試改革を見据えたものとのことでした。0時間目の導入に合わせて,他の授業を5分間短くし,集中して授業に取り組みつつ放課後の時間をこれまでと同じ時間だけ確保したところが工夫した点だそうです。

私も、この機会をただ受け身になるのではなく積極的に利用し、来る受験に備えたいと思います!

高校3年 広報委員

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中学1年生を対象に、スクールカウンセラー鈴木による心理教育「上手に気持ちを伝えよう!―自分も友達も大切にするコミュニケーション術―」を行いました。授業の主なねらいは、①気持ちを言葉で伝えることの大切さに気づく、②ただ伝えるのではなく言い方によって相手の気持ちが変わることを知る、③メールのマナーを学ぶ、という3点でした。自分も相手も気持ち良くなるような伝え方を、具体的な実例を用いて練習しました。メールのマナーについては、メールによる誤解をなくすために、「分かりやすく、ていねいに書く、強い言葉、紛らわしい言葉は使わない」ことを具体的な実例を使って学習しました。担任の先生にも登場してもらい、ロールプレイも行いました。

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生徒に実施した事後アンケートでは、100%の生徒が「授業は役に立った」と答え、97%以上の生徒が「興味を持って授業を受けた」、「授業で学んだことを自分でも使ってみたい」、「メールのマナーを理解できた」と答えた。生徒の感想からは、「上手に伝えられないと誤解されてしまうと思うから、きちんと伝えられるように考えてこれからも友達と仲良くしたい」「人にうまく自分の気持ちを伝えられないことがあるから、これから学んだことを使っていきたい」「自分は強い口調で言ってしまうことがあるので、これからは気をつけたい」という意見が見られました。

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(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

郁文館では今年度から「0時間目」が設定されています。この時間では、新聞を使ったNIEの授業や英語リスニングなどを行っています。そこで今回は0時間目を使った、「日本文化講座」について紹介します。

日本文化講座とは、今年の郁文館の一字である「禮(礼)」を全校生徒が実践できるようになるために、日本人としての正しい礼節を学ぶ授業です。昨年まではグローバル高校1年生と中学3年生だけの授業でしたが、今年は他学年にも導入され、広報委員は高校2年生の3回目の授業を見学させていただきました。

この授業では主に目上の方への言葉遣いや正しい立ち振る舞い、そして拝礼の細かい使い方まで講師の竹田先生が細かく指導していました。生徒たちも朝早いながらも真摯に取り組み、笑顔で受講していた人もました。

 

今回の授業で学んだことは、学校内ではもちろんのこと、卒業後になってもこ大切なことだと思います。今後もこれらの授業を活かし、社会へ羽ばたいて行きたいですね!

高校3年 広報委員

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(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

新メンバーの入隊が決定したピアサポート委員会。先日メンバー同士での会議が開かれ挨拶の仕方やその他の礼儀の大切さ、生徒全員が快適に学校生活を送る為にはどのようにしたらいいのか話し合いが行われました。

ピアサポート委員会は4月25日からブルーリボン運動を開始しいじめ撲滅運動を学校全体で実施します。私はブルーリボン運動に全校生徒が参加することによっていじめへの問題意識の拡大に繋がると思います。

また生徒が悩みを打ち明けられるようカウンセラーの方がおり、生徒は実際に相談することで各々の持つ問題と向き合っています。

ピアサポート委員会とカウンセラーの方の協力が生徒との関係をより一層深め彼らの行動が生徒に学校生活においての快適さをもたらしています!

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郁文館図書室!!知られざる魅力

(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

”吾輩は猫である。名前はまだ無い”

 

これは夏目漱石の著書「吾輩は猫である」の冒頭部分です。

実は郁文館は漱石にとってゆかりの地であり、この本の中には

落雲館という名前で登場しています。

 

今年は夏目漱石没後100周年にあたる節目の年です。

なんと、ここ郁文館の図書室には夏目漱石全集から復刻版まで

漱石に関する書籍がすべて揃っており、他の学校にはない魅力となっています。

郁文館の図書室の蔵書数は3万冊を超えており、その中には夢教育のコーナーとして40分類・2000冊の本があって、生徒は個々の関心に沿って自分にあった本を見つけることができます。

さらに推薦図書のコーナーには生徒自身が本を読んで感じたことを掲示しており、生徒目線で今伝えたいことを共有することが可能です。

ほかにも図書委員が鮮やかな図書だよりを作り、本の魅力を生徒自らが発信したり、新作図書を各月2回ほど仕入れられるため、話題の本なども多くあります。

皆さんも郁文館に来た際にはぜひ見学してみてください!

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(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

 

現在、郁文館には2人の留学生が来ています。先日の全校集会で,2人からの自己紹介がありました。

 

まず、オーストラリア出身のネイサン・クレマー君17歳。今はグローバル3年生と共に授業に参加しています!彼は日本語を流暢に話す事ができ、聞けば5年間近く日本語を勉強しているそうです!日本語検定二級を取得することが、目標だと教えてくれました。趣味はドライブだそうです(オーストラリアではもう車の免許が取れるそうです)。次にカナダ出身のエミリー・ケリーさん17歳の紹介。日本語がとても上手な彼女は、今まで3年間ほど日本語を勉強、これからの目標として、日本語を流暢に話しそして日本語検定3級を取得したいと語ってくれました!

もうすっかりクラスに溶け込んでいる2人です。私たちと一緒に学びながら,ぜひ良い留学生活を送ってもらいたいと思います!

 

グローバル高等学校 広報委員

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3月23日~27日の4泊5日で郁文館アジア研修初のベトナムに行ってきました。中学1年から高校2年までの17名が参加し、研修を通じて平和学習や国民性、社会主義国の経済を学習してきました。初日市内を見学し、中央郵便局や大聖堂などを見て回りました。

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2日目はリクイドン中学校との学校交流で楽しいひとときを過ごし、午後はACECOOKベトナム社を訪問しました。夜は夢達人ライブinベトナムということで、ベトナムで15年間レストランを経営されている白井尋さんにお話しを伺いました。

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3日目は平和学習として、南北解放戦線が使用していたクチという場所の地下トンネルや、枯れ葉剤の影響を後世に伝える戦争証跡博物館、統一会館などを訪問しました。元気のある生徒達も、博物館の展示物を見て言葉を失い、戦争のもたらす後世まで続く悲劇を目の当たりにしました。

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夜にはホーチミン市を出てドンナイ学園都市に移動しました。3日目の夜は明日に交流する大学生が日々使用しているドミトリニーに宿泊しました。

 

最終日4日目は一日大学生と交流です。知恵を出し合いながら、日本人にもベトナム人にもおいしいと感じるジュースを作ります。同時に、原価から割り出した売値や、テーマなどをまとめたプレゼンの準備も進めます。最終的にはできあがった製品の見栄えやプレゼンの内容、そして味で総合的に順位をつけました。どこのチームも非常にユニークなドリンクを作りあげました。

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今回の研修に参加した中学生の感想を紹介します。

 

「今回のベトナム研修が初めての海外でした。ホーチミン市は、とても活気のある都市でした。かつてのベトナム戦争の傷跡が今も残っていましたが、高層ビルが立ち並びとても発展していました。町中を走る多くのバイクとクラクションには驚きました。

現地の中学校を訪問し、バンブーダンスやクリケットを一緒に楽しみました。ベトナムの生徒たちはみんなとても親しみ深く、とても楽しい時間が過ごすことができました。交流の中で、お互いの国のことを紹介しあい、ベトナムのことをもっと知りたいと思いました。

スーパーで売られている物は、日本よりも値段が安かったです。果物が甘くて美味しかったのが印象的です。ベトナムの食事はとても美味しかったですが、パクチーだけは苦手でした。

ベトナムのことをもっとよく知り、日本とベトナムがさらに友好な関係になればよいと思いました。短い間でしたが、多くのことを学ぶことができました。この経験を今後の学習や生活に活かしていきたいと思います。」

(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

私たちの学校では授業の一環としてゼミ活動を行っています。

 

今年の2月に本校のビジネスゼミが「40億人のためのビジネスアイディアコンテスト」に出場しました。このコンテストの趣旨は、世界で暮らしている約40億人の年に3000ドル以下の所得で暮らしている人々の状況をビジネスを通して改善する、というものです。

今回本校のビジネスゼミが提案した「フィリピンでのチキンファイトを利用した災害保険ビジネス」というアイディアで見事に優勝することができました。

 

彼らは優勝の秘訣としてこんなことを話していました。「いい意味で違う性格のメンバーが揃ったことが優勝につながったと思う。意見は衝突することもあったものの、ビジネスアイデアが一辺倒にならずに、より良い物にすることが出来た。」

このような先輩の大きな背中を見せられ、在校生は心動いたのではないでしょうか。

これからの郁文生の活躍に期待が出来そうです。

高校3年 広報委員

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カンボジアの労働と雇用、歴史、文化、教育などを体感し、自分たちの生活を改めて振り返ってみる。豊かとは何だろう、当たり前とは何だろう、普段の生活の中では気に留めていなかったことの大切さを知ることが、カンボジア研修のプログラム内容です。

 

まず、私たちが向かった場所は農場です。広大な土地で、レモングラスが育てられています。今回、私たちは収穫・乾燥させたレモングラスをアロマオイルにする工程のお手伝いをさせていただきました。アロマオイルを抽出するためには、室内で火を焚き続けなければならず、36℃の屋外が涼しく感じるほどでした。労働の大変さを体感しました。

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続けてトゥールスレン、というポル・ポトによる虐殺が行われていた施設訪問を行いました。カンボジアに到着した当初、カンボジアは若者が多く活気に満ちている、と感想を話してくれた生徒たちですが、知識人・高齢者が姿を消した理由を学びました。施設からの刺激も大きなものでしたが、現地ガイドさんからの熱のこもった説明から、「過去」の出来事ではなく、「現在」にどれほど大きな影響を及ぼしているのかを考えさせられることとなります。こちらは、撮影が許可されている箇所が限られているため、写真は撮りませんでした。 

現在まで尾を引く歴史を知った後、私たちはカンボジアの「希望」と「伝統」を体感します。

 

翌日、私たちは現地の孤児院「夢追う子どもたちの家」に向かいました。バスが到着する前から校門の前でたくさんの子どもたちが私たちの来訪を待っていてくれました。子どもたちとは英語や身振り手振りでコミュニケーションを取っていました。言葉は違えど、タペストリーづくりやカレー作りなどを通じてお互いの想いを伝えあい、交流することが出来ました。お別れの際にはサプライズで「贈る言葉」の合唱を日本語でしていただき、バスの中では「また戻ってきたい」という声が上がりました。

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続けて、こちらの写真をご覧ください。今年は、現地の中学生との交流の際に、ご自宅を訪問するという企画を新たに作りました。広大な畑、牛を中心とした牧畜を目にした生徒たちは、日本の生活との差異に驚きを隠せませんでした。現地の学生からは伝統舞踊の披露していただき、郁文館からはソーラン節を披露しました。

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そして、カンボジア滞在の最終日の朝、私たちはアンコールワットの日の出とベンメリア遺跡を鑑賞してきました。渡航前より事前学習で宗教や歴史について学んできた生徒たちですが、九百年もの歴史を持つカンボジアを代表する遺跡から上がってくる日の出や森林を進んだ先に急に開ける遺跡を目にし、文章や絵からでは伝えきれない美しさ、荘厳さを体感することとなりました。

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滞在時間は短かったですが、たくさんの人と出会い、文化を目にすることで、世界観の広がりと視野の広がりを感じる研修となりました。生徒たちはぜひ、カンボジアで得た体験を普段の生活と照らし合わせてほしいと思います。

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