長野県東御市にある郁文館専用の研修センター「鴻夢館」で、都会では味わえない体験を通して“生きる力”を育む合宿「夢合宿」が、今年も4月~9月にかけて全学年で実施されました。
今回は、中学2年グローバルリーダー特進クラスの担任の先生より、中学2年生の夢合宿の様子をお届けします。
【1日目】
今回の夢合宿のテーマは「夢を追い、努力を重ねる」。
初日は、朝からバスで学校を出発し、「鴻夢館」へと向かいました。車内では子どもたちの笑顔があふれ、これから始まる合宿への期待でいっぱいの様子でした。
到着後は昼食をとり、避難経路の確認やベッドメイキングなど、共同生活に必要な準備を進めます。夕食後には、翌日から始まる森林散策や農業体験に向けて、体験の“目的”を理解して臨めるよう事前レクチャーが行われました。子どもたちが真剣に耳を傾け、熱心にメモを取る姿が印象的でした。
これからの6泊7日でどのような経験を積み、どんな成長を見せてくれるのか、大いに期待が高まります。
【2~3日目】
合宿2~3日目は、各クラスに分かれて森林散策と農業体験を行いました。
森林散策では、環境保全や循環型社会への理解を深めるため、ガイドの方の案内で森の中を歩きます。鳥のさえずりに耳を澄ませたり、都会ではなかなか見られない木々を観察したり、小川に入って生き物を探したりと、五感を通して自然の豊かさを体感しました。夏の森の豊かさに触れた子どもたちは、大きな満足感に溢れた表情を見せていました。
一方、有機農業体験では持続可能な食の学びとして、畑を耕し、種をまく活動に挑戦しました。仲間と力を合わせて作業を効率よく進める中で、農業の大変さや奥深さを体感。暑さの中での作業は決して楽ではありませんでしたが、最後には充実感いっぱいの笑顔が見られました。
自然の中での体験と仲間との協力を通して、普段の学校生活では経験できない多くの学びを得ることができた2日間となりました。
【4~5日目】
4~5日目は、EQプログラムに取り組みました。
EQプログラムとは、頭と体を使いながら仲間と協力して課題を解決していく活動のことで、信頼関係を深め、精神力や社会性を育むことを目的としています。
子どもたちはインストラクターの指示をよく聞き、お互いを尊重しながら意見を交わし合いました。
「どうすれば問題を解決できるのか」一人ひとりが真剣に考え、その意見をクラス全体で共有しながら課題に取り組む姿が見られました。時には合意形成の難しさを実感する場面もありましたが、仲間と声をかけ合い、励まし合いながら活動を進めることで、一層強い絆が育まれていったように感じます。
課題に挑戦する中で笑顔や笑い声もあふれ、楽しみながら大切な学びを得る時間となりました。
【6日目】
6日目は、野外調理を予定していましたが、あいにくの雨天のため中止となりました。その代わりに、各クラスでのHR活動を中心に1日を過ごしました。
HR活動では、夏休みの思い出を英語で発表するなど、学習の成果を生かした取り組みが行われました。
また、郁文館の文化祭「郁秋祭」で行う音楽祭に向けた合唱練習にも力を注ぎました。クラスごとに練習を重ねた後、学年全員が集まって合唱発表会を実施しました。
真剣な表情で歌う姿からは、仲間とともにより良い合唱を作り上げようとする強い気持ちが伝わってきました。
聞いている人に何を伝えたいのかを考えながら取り組み、各クラスの良いところがたくさん詰まった歌声が印象的でした。
雨での予定変更ではありましたが、子どもたちは前向きに活動へ取り組み、学びと成長の多い1日となりました。
【6泊7日を振り返って】
6泊7日の夢合宿を通して、単なる自然体験ではなく、社会の仕組みや環境問題、持続可能な未来について考える学びを得ました。また、基本的な生活習慣を自分たちで整えることはもちろん、寝食を共にする中で仲間との強い信頼関係を築くことができました。日々の活動を通じて、自分の役割を考え、仲間と支え合いながら取り組む姿は、合宿前よりも一回りたくましくなったと感じます。
この合宿は、子どもたちにとって、自分自身の成長と真剣に向き合うかけがえのない機会となりました。ここで得た学びと絆を胸に、これからの学校生活でもさらに力強く歩んでいってくれることを願っています。
そして教職員一同、これからも生徒たちの夢が叶うよう全力でサポートしていきます。
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