「世界地図から進路を選ぶ」郁文館グローバル高等学校(理事長:渡邉美樹、校長:鎌倉好男、所在:東京都文京区)では、SDGs課題に対する生徒の興味関心を最大限に引き出すことをテーマに、様々な特別イベントを実施しております。
その一環として、2025年6月に世界銀行グループ*¹の副総裁兼官房長を務めるマーシー・テンボン氏を招聘し、全編英語による特別講義やパネルディスカッションなどの特別プログラムを実施しました。
*¹ 世界銀行グループとは、国際社会が協力して貧困削減や持続可能な開発に取り組み、より良い世界を目指すために設立された国際機関。


第1部:特別講義「世界銀行の使命と組織構造」

講義の冒頭で、“To end extreme poverty and boost shared prosperity on a livable planet(貧困をなくし、誰もが安心して暮らせる地球でみんなが豊かになることを目指す)”という世界銀行グループのミッションをテンボン氏からご説明いただき、生徒たちは、改めて持続可能な開発の重要性を知ることができました。
また、世界銀行を構成する5機関
・IBRD(国際復興開発銀行)
・IDA(国際開発協会)
・IFC(国際金融公社)
・MIGA(多数国間投資保証機関)
・ICSID(投資紛争解決国際センター)
が連携しながら、「人々(People)」「繁栄(Prosperity)」「地球(Planet)」「インフラ(Infrastructure)」「デジタル(Digital)」「横断的課題(Cross-cutting)」の各領域で包括的な開発を推進していることを解説していただきました。
さらに、生徒たちに向けて「世界銀行をはじめとした国際機関でのキャリアも視野に入れながら、大きな志を掲げてグローバルに挑戦し続けてほしい」とお話いただきました。


第2部:パネルディスカッション「卒業生・在校生との対話」

パネルディスカッションでは、郁文館グローバル高等学校の卒業生、3年生・1年生の生徒が登壇。
2025年春の卒業生は、今回のイベントのために来校。在学時からの「国連議員になる」という夢をかなえるために、この春から早稲田大学国際教養学部(SILS)に進学、そして9月からはTHE世界大学ランキング21位*²のトロント大学に進学予定です。
また、学生団体TEIGEN JPの代表を務め、今月19日には芦屋市長とともに公益社団法人日本青年会議所が運営する「サマーコンファレンス2025 」に登壇した3年生の在校生も、自身の研究プロジェクトや課外活動を英語で発表。テンボン氏から、統計やデータを活用したアプローチを高く評価いただき、研究方法論や発表内容に対して実践的なフィードバックを直接受けることができました。

国際的なバックグラウンドを持ち、パフォーミングアーツ分野で活動しながら、将来はグローバルな舞台での活躍を目指している高校1年生の生徒は、パネルディスカッションにおいて、テンボン氏自身のリーダーシップ経験や時間管理術、母としての視点など、多面的な人生経験をお話いただき、生徒だけでなく教職員にとっても大きな学びとなりました。

*²:【参考】THE世界大学ランキング2025における日本の大学の順位は、東京大学28位、京都大学55位、東北大学120位


第3部:質疑応答セッション「世界と日本の未来を問う」

質疑応答セッションでは、生徒から以下のような質問が寄せられました。
世界銀行の採用条件(学歴・スキル・職務経験など)
日本の経済成長と高度人材受け入れの関係性
開発金融に影響を与える国際政治の動向
テンボン氏は、多国間交渉や人間開発分野の実務経験を踏まえながら、一つひとつの問いに対して多角的な視点から回答をくださいました。


Key Takeaways「生徒たちへのメッセージ」

失敗から前進する力:挑戦には失敗が伴うが、それを成長の糧に変える姿勢が重要
協働の意義:ローバルな課題は一国では解決できず、多様な視点の融合が鍵
データに基づく意思決定:分析と根拠に基づく判断が、開発戦略の質を高める

最後にテンボン氏から、「好奇心を持ち続け、粘り強く、主体的に行動することが世界を変える第一歩になる」と励ましの言葉を贈っていただき、本プログラムは締めくくられました。


今後の展望

学校法人郁文館夢学園では、引き続き国内外を問わず、生徒一人ひとりの夢の実現を全力でサポートしてまいります。私たちの教育の根幹である夢教育のゴールは「25歳、人生の主人公として輝いている人材を育てること」です。
今回のように、世界を舞台に活躍するリーダーと直接触れ合う機会を今後も積極的に増やしていきます。
「子どもたちの幸せ日本一」「グローバル教育日本一」の学校を目指し、さらなる教育環境の充実に努めてまいります。

7月5日(土)、郁文館高校にて高校1・2年生を対象とした大学進学相談会を今年度初めて実施しました。
東北大学・東京理科大学・明治大学・立教大学・中央大学をはじめとする全15大学に参加いただき、各校の特色や学びの魅力を直接お話を聞くことができました。
今回はその様子をご紹介します!
参加大学:15大学
東北大学/東京理科大学/明治大学/立教大学/中央大学/専修大学/東洋大学/順天堂大学/日本大学/成蹊大学/駒澤大学/武蔵大学/東京未来大学/東京電機大学/琉球大学(オンライン)
郁文館高校では、「25歳、人生の主人公として輝く」ことを教育のゴールに掲げ、生徒一人ひとりの夢から逆算した進路指導を行っております。
将来なりたい自分の姿を思い描き、そこに至るまでに必要な学びや経験を段階的に設計。大学進学を夢の通過点と捉え、25歳で夢を実現するための“逆算型”キャリア教育を実践しています。
その教育の一貫として、今回は学年ごとに時間をずらして大学進学相談会を開催しました。

高校1年生は、各系統・分野に進むために必要になる科目、高校で履修すべき科目、履修選択のポイントなどについて各大学担当者より直接説明を受けました。
高校2年生は各大学の特徴だけではなく、実際のキャンパスでの様子や、入試情報、進学後取得できる資格や学費・奨学金情報などより実践的な内容を聞くことができました。生徒一人ひとりが、真剣な様子でメモをとり話を聞く姿が印象的でした。

今回の大学進学相談会では、参加した生徒がそれぞれ自分の夢からの逆算で大学進学を考えている姿がありました。
1年生からは「高校での勉強がどのように将来の夢・目標へと繋がっていくのかが見えてきた」「直接大学の話を聞けたことで、具体的に考えることができた」との声が上がりました。
また2年生からは「今回話を聞けたことで、夏休みにオープンキャンパス行きたい大学が増えた」「より具体的にキャンパスライフをイメージできて、モチベーションに繋がった」との感想が聞けました。

今後も生徒一人ひとりが、さらに知見を広げられるようなイベントを開催していきます。

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今回は、広報担当がお送りする理事長ブログです。
7月22日(火)2025年度1学期終業式が行われ、夏休みを迎える生徒たちに、渡邉理事長から下記のメッセージが送られました。

論語の「子曰く、人の生くるは直し。これを罔うて生くるは、幸いにして免がるるなり」
という言葉をみなさんに送ります。

訳:人が生きているのは素直さによってである。素直さがなくても生きているのは、たまたま難を免れただけのことだ


この「素直に、愚直に取り組む」を実践してきたみなさんの姿が、今学期のさまざまな成果として表れています。
・中学サッカー部が15年ぶりに都大会出場
・剣道部がインターハイ予選で団体優勝、団体個人ともに2年連続全国大会出場
・中学ダンス部が世界大会出場
・中学男子バスケットボール部が5年ぶりに都大会出場
・高校陸上部4名が都大会出場
・生徒自ら公益財団法人School Aid Japan*の活動に参加し、何百人もの支援者の前で募金の呼びかけ

*School Aid Japanとは:⼦どもにかかわる教育⽀援プロジェクトを行う法人。カンボジアやバングラデシュなどの開発途上国を中心に、約20年間で351校の学校建設や、子どもへの給食支援、孤児院の運営などを行っており、郁文館の開発途上国支援やSDGs教育の原点にもなっている。

こうした結果の裏には、それぞれのステージで努力を重ねてきたプロセスがあります。
また、「夢AWARD」では、全国2500のビジネスプランの中から、郁文館高校の生徒が決勝進出。
加えて、2025年の関西万博では、メインステージ「シャインハット」のオープニングで、郁文館中学校の生徒がプロとして歌うことが決まりました。

みなさんが夢に向かって動いている。そして、結果が出ている。理事長として心から嬉しく思います。

ただ大切なのは、結果だけではありません。
その過程、日々の努力、やり抜く姿勢にこそ価値があります。

ステージはどこであってもいい。
努力していること、そこに向かって進んでいること、それは決して無駄にはなりません。
あきらめなければ、必ず次のステージがやってきます。
今は100回負けても、101回目で勝てばいいのです。

夏休みを迎えるにあたって、みなさんに意識してほしいのは「夢に日付を入れる」ことです。
夢を持ち、それに日付を入れて、逆算し、毎日の行動を決めて実行していく。
それを愚直に積み重ねてください。

勝っても負けても、そのプロセスは確かに残ります。
何もしないことが、最もよくない。
だからこそ、勉強でも部活動でも夢においても、「夢に日付を入れて逆算する」という習慣を持ってほしいと思います。

この夏休みも、「夢AWARD」など多くの機会があります。
夏休みの過ごし方が、みなさんの未来を変えます。

1分1秒を大切にし、「8月31日の自分」と「今の自分」がしっかりと変わっているように。
成長したみなさんと、2学期始業式で再び会えるのを楽しみにしています。

理事長 渡邉美樹

“東大クラブ”学生チューター制度が本格稼働中!

甲子園を目指して野球部に入るように、「東大へ行きたいから、それに直結するクラブに入りたい」という思いに応えるため、郁文館では「東大クラブ」を設立、東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境を実現した2023年発足のクラブで、2025年春に、東大現役合格者を輩出しました。

その東大クラブでは、最難関大学の現役学生による学習・進路指導サポートが行われています。
今年度も東京大学や筑波大学・東京理科大学など、国内最難関の国立・私立大学に在籍する現役生たちが、週に数回、郁文館に来校し、放課後や空き時間を活用して、生徒の進路相談や学習サポートにあたっています。

本校卒業生の石井さん(東京大学・教養学部文Ⅲ)や 渡部さん(筑波大学・医学群医学類)、内田さん(慶応義塾大学・商学部商学科)をはじめ、ネクストステージプロジェクトリーダー・東大合格請負人で東大クラブ顧問でもある近藤先生の指導を受けたOB・OGたちが中心となって、現在8名の学生チューターが交代制で常駐しています。

学生チューター

「難関大学受験に向けた不安を、現役の先輩に直接聞ける」
「模試や過去問の解き方のアドバイスが的確!」
「大学生活のリアルな話が聞けて、モチベーションが上がる」
など、生徒たちからは大きな信頼と人気を集めています。

今年度も東京大学キャンパスツアーが開催決定!

“東京大学合格”という明確な目標を持ち、ともに切磋琢磨する仲間が集う「東大クラブ」では、外部講師を招いた特別講座や現役大学生との座談会など、受験に直結するイベントが定期的に行われています。

そして今年度も、東京大学キャンパスツアーの開催が決定!
実際のキャンパスを訪れ、講義棟や研究施設を見学し、現役東大生からリアルな話を聞けるこの企画は、生徒たちにとって大きな刺激となる恒例行事のひとつです。

当日の様子は、後日レポート記事としてHPにてご紹介予定です。ぜひご期待ください。

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▶昨年の東京大学スクールツアーの様子

今回は図書館特集として、生徒から毎年好評の「生物部×図書館 動物図書館」、そして今年初開催となった「1日限定!Yume Yomu Cafe(夢読むカフェ)」の2つの企画をご紹介します。

毎年生徒から大人気!“動物図書館”

2022年の初開催から、毎年大好評の動物図書館が今年も開催!
今年も生物部×図書館のコラボイベントとして、普段は勉強や調べ学習、読書などで落ち着いた空間の図書館に、生物部が飼育している動物たちが登場し、大盛り上がりのイベントとなりました。
1日目:ハムスター・うずら・うさぎ・リクガメ・セキセイインコ・デグー
2日目:モルモット・ラット(ハツカネズミ)・ボールパイソン(ヘビ)・ハリネズミ・ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)・ヤモリ

普段触れ合う機会が少ない動物たちを一目見ようと新入生はじめ、たくさんの生徒たちが図書館に訪れました。
なかには初めて見る動物たちに、少し緊張した様子の生徒たちも。
その様子を見た生物部の生徒たちは、撫で方のコツや抱っこの仕方、さらに動物それぞれの性格まで丁寧に伝え、生物部の手を借りながら抱っこする生徒の姿がありました。

また、今年も生物部の推薦図書展示コーナーが設置。
生物部の生徒とともに実際の動物たちを見ながら、本で調べて知識を深める生徒たちの姿がありました。

 

「かわいい!」「あったかい!」などの生徒の声が溢れる、温かい空間となりました。

図書館がカフェに?!“Yume Yomu Cafe(夢読むカフェ)”

今年初開催となった、1日限りのYume Yomu Cafe(夢読むカフェ)。
放課後の約2時間で、なんと350人以上が訪れた大人気イベントとなりました。
カフェ仕様に装飾された入口を入ると、館内にはJazz&Bossaの音楽。
そして、13種類から選べるフリードリンクのサービス!
放課後すぐには、ドリンク待ち列が入口まで伸びるほど大行列となりました。

2

さらに当日、本を借りた生徒限定でブックカバーとしおりのプレゼントもありました。
生徒から「かわいい!集めたくなる」「友達とお揃いにした」など大好評。友達と協力して全種類集めた生徒は、「気になっていた本を借りるきっかけになった」と話してくれました。

普段から図書館を利用している生徒も、なかなか利用するタイミングがなかった生徒からも「1日限りではなく、定期的に開催してほしい!」との声も多く上がり、大好評で幕を閉じたYume yomu cafe(夢読むカフェ)。

学びの場としてだけでなく、友情を深める憩いの場としても、生徒たちにとって魅力的な空間となるよう、今後も図書館では楽しい企画を実施してまいります。

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▶昨年度の“動物図書館”の様子
▶生物部のブログはこちら

先月、グローバル高校1年生・3年生の生徒を対象に、海外大学関係者から直接話を聞くことができる「オーストラリア名門大学説明会」を開催しました。
「世界地図から進路を選ぶ」をキーワードに進路指導を行うグローバル高校では、国内大学に限らず、海外大学進学に向けた進路指導として、入試広報担当者による海外大学説明会や「ネイティブ専門教員によるエッセイ指導やカレッジカウンセリング」「グローバル高校OBOGによる進学座談会」などの様々なプログラムを用意し、合格までのプロセス全体をサポートしています。
この大学説明会では、クイーンズランド大学・モナッシュ大学・マッコーリー大学の担当者から直接お話を聞くことができました。

今回は全編All Englishで行われた説明会の様子をご紹介します!

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1年生にとっては、はじめての大学説明会。
最初は緊張した面持ちだった生徒たちも、実際のキャンパスの映像を見たり、オーストラリアの気候や生活環境を教えていただくうちに、キラキラした目でメモをとる姿が印象的でした。

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学生寮・ボランティアクラブなどの学生生活についての紹介や、実際のカリキュラムや入試方法などのアカデミックな話題まで幅広い内容を直接伺うことができました。
最後の質問コーナーでは、「実際の卒業時期はいつですか?」や「大学が用意する入学後の異文化交流の機会はありますか?」「日本の高校卒業後、9月の入学式までにやっておくべきことはありますか?」などの、入学を見据えた具体的な質問が多数上がりました。

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今回のオーストラリア名門大学説明会で、海外大学進学に向けて意欲を更に高めた1年生の生徒たち。
今後も、生徒一人ひとりが「世界地図から進路を選ぶ」きっかけとなる機会を提供していきます。

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甲子園を目指して野球部に入るように、「東大へ行きたいから、それに直結するクラブに入りたい」という思いに応えるため、郁文館では「東大クラブ」を設立しました。
東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境を実現した、2023年発足のクラブです。
今回は、“東大クラブから東大現役合格1期生”となった石井さんの講演会の様子をご紹介します!

2024年卒業生の石井さんは、郁文館中学校から郁文館高校に進学し、通塾などなしで東京大学現役合格を果たしました。
受験、そして合格発表を終えた直後に開かれたこの講演会では、中学受験時の葛藤や、そこから東大合格に向け走り続けた日々について、ありのままの言葉で後輩に話してくれました。

「中学受験を振り返ると、自分の中では実力を出し切れなかった。だからこそ東大合格を目指した」

中学受験で実力を発揮できなかった心残りと、悔しさを胸に、“東大合格して、自分の選んだ道が正しかったと証明したい”と強く思い続けてきたそうです。

高校では、(少人数制志望別授業を含めると)8時間授業に加えて、小テストや課題で忙しい日々だったと振り返る石井さん。
高校3年生に上がるタイミングで塾に通うことも考えたそうですが、「郁文館の先生方が私のために授業を考えてくれたり、慧修会*のみなさんが数学の授業をしてくれたり、郁文館の東大クラブに頼るという形で、本当に東大受験に駆け抜けました。私はそれが良かったなと思ってます。」と振り返りました。

そして、「私はこれ以上、塾や夏期講習など何個も何個もやっていたらパンクしていたと思うんです。」と本音で話す場面も。
そんな生活の中でも「東大クラブを信じて取り組んだことが、結果的に良かったと思います。」と振り返りました。

*慧修会とは
東大・医学部受験専門予備校。本校と提携を結び、少人数制志望別授業などを担当。

東大クラブの仲間と先生の存在

東大クラブの仲間と先生の存在にも助けられたと話します。「模試の成績に関わらず“中学受験の時のように、実力を出し切れなかったらどうしよう”と不安になる時期がありました。そんな時、先生方に泣きながら相談に乗ってもらったり、仲間との帰り道でたわいもない会話に救われたりと、東大クラブの仲間と先生に助けられました。あの時間があったから私は受験を乗り越えられました。」と語る姿に、後輩たちは真剣に石井さんを見つめていました。

講演の終盤には、「受験は個人戦だと話す人も、団体戦だと話す人もいます。正直どちらが正しいのか今でもわかりません。ただ間違いなく私は、仲間の存在や、周りの環境のおかげで私は戦い抜けました。」と話し、「先生や友達、そして今いる環境(東大クラブ・郁文館)を信じてください。」と後輩たちに力強く呼びかけました。

先生から見た石井さんは“人の言葉を素直に受け入れ、真剣に向き合える生徒だった”

石井さんが中学3年生のときの担任の先生は、夢手帳に書かれた「東大合格」というページを写真に撮り、石井さんが東大合格したときに、このページを見せてあげたいと大切に残していたそうです。

また高校3年間の担任の先生は「真面目で素直。その中でも彼女のいいところは、他人の意見を素直に受け入れるところ。批判から入るのではなく、他人の意見は一度受け入れる。そこから考えるというところが素晴らしかった。このいいところが結果にも反映され本当によかった」と石井さんとの3年間を振り返りました。

国語科の先生からは「素直で誠実であること。そして心の安定が何より大切だと思う。思い通りにならないときはあると思うが、そのときに目の前のできることを真剣に取り組むこと。諦めない。破れかぶれにならない。そのひたむきさ、素直さ、心の強さが最後結果に結びついたのだと思う。」との話がありました。

最後に、在校生徒代表から「石井さんを見て、私も苦手科目に向き合おうと思えました。本当におめでとうございます。」と感謝の言葉と、花束が贈られ、温かな拍手に包まれて講演会は締めくくられました。
今回の講演会は、夢に向かってひたむきに努力を積み重ねることの大切さを後輩たちに伝える、かけがえのない時間となり、生徒たちは東大受験に向けたモチベーションをさらに高めました。
ただ学力を向上させるだけでなく、東大クラブでの経験を通じて人間力も成長していく姿が楽しみです。

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グローバル高校が行う探究活動の一貫として、国際協力について学ぶ生徒たちが「JICA協力隊まつり2025」*に出展しました。
本校の探究活動(SDGs探究)は、3年間を通じて各生徒が授業や国内外での様々な活動を通じて世界規模で取り組むべき重要な問題について学び、関心や知識を深め、自ら行動に移すことができる力を育んでいく独自の探究です。
1年生では興味・関心があるテーマの初期研究成果をまとめ、2年生では国内外のフィールドワークや留学を通じて実践研究を重ね、3年生では研究の集大成として論文発表を行います。
今回は、3年生を中心に、1年生と合同で参加した「JICA協力隊まつり2025」の様子をご紹介します!

今回、グローバル高校の生徒たちは、留学や、バングラデシュ・カンボジアでのSDGs研修*の経験をもとにプレゼンテーションを実施し、そしてアイロンビーズを使った国旗作りのワークショップを実施しました。

生徒たちは、SDGs海外研修やを終えて各国で得た、新しい経験や価値観などを語ります。
ニュージーランドの教育の魅力や、発展途上国の「いま」。
高校生ならではの視点で語られる実体験や思いの数々からは、一人ひとりの確かな成長が感じられる場となりました。

ワークショップは、アイロンビーズを使った国旗作りを実施。
参加者が作った作品をその場でキーホルダーにしてお渡しし、生徒たちは説明やお手伝いしながらサポートしました。

またバングラデシュ・カンボジアへの寄付も募り、国際協力に取り組んだ1日となった「JICA協力隊まつり」。
国際協力の最前線に触れ、自らの学びを発信した今回の出展は、生徒たちにとって大きな自信となり、これからの探究活動や将来の進路選択にもつながる貴重な機会となりました。

*「JICA協力隊まつり」とは(公式ホームページより)
JICA海外協力隊を広く一般の方々に身近に感じ、さらに国際協力に興味を持ってもらうことを目的として、「協力隊まつり」をリアル・オンライン開催します。
ボランティア経験者の協力隊活動報告、赴任国に関するお話、帰国後の進路話、協力隊応募相談、協力隊経験者と話そう等のセミナー、ワークショップ、動画、歌、音楽等をZoomミーティングで行います。
参加することで、JICA海外協力隊を身近に感じてもらい、若い人々や一般の方々へ向けて楽しさや面白さを通じて国際協力の魅力をお伝えします。

*SDGs海外研修とは
郁文館夢学園が運営する4校(郁文館中学校、郁文館高校、郁文館グローバル高校、ID学園高校)では、毎年SDGs研修と題し、カンボジアとバングラデシュの2か国で希望制による合同海外研修を実施しています。
現地の小学校や市場を訪問するほか、中学校や孤児院を訪問します。さらには、孤児院に通う子どもたちが過去に暮らしていた家や、孤児院卒業後も努力を続けながら大学へ進学した若者の自宅にも訪れます。

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郁文館では、「夢合宿」という名の5泊〜10泊11日(学年・クラスにより異なる)の集中合宿を、毎夏実施しています。

日常の環境から離れて、長野県東御市の標高約1,100メートル地点の大自然の中にある「鴻夢館」という郁文館専用の研修施設で過ごします。
今回は、郁文館中学校の入学式後すぐに実施した中学1年生の夢合宿に密着。その中でも、新入生にとっては初めてとなる理事長講座*について紹介します。
*理事長講座とは:毎年各学年で実施される渡邉理事長自ら生徒たちに講義を行う講座。

今回のテーマは「夢の叶え方」。
入学式を終えたばかりでドキドキ、わくわくした様子の生徒たちに、「好き・得意なことからどのように夢を見つけるか」「夢に向かってどのような心構えを持つべきか」について理事長が心を込めて話をしました。

はじめに、鴻夢館では「生活習慣」「自然からの学び」「仲間と24時間過ごす」という3項目を意識して生活するようにとお話がありました。
時間を意識して行動すること、整理整頓など自分のことは自分でやること、これまでやってもらっていたことを自分でやることの必要性を学びました。
次に、夢を持つ生徒が自分の夢をみんなの前で発表しました。発表する生徒はもちろん、発表を聞く生徒たちも真剣なまなざしで友だちの発表する姿を見守っていました。

2

理事長講義の後半では、新しい夢の方程式についての話がありました。
夢を叶えるうえで「前提」となる、人としての生き方・考え方について、理事長が一つひとつ丁寧に生徒に伝えました。
さらに、好き・得意なことから夢に日付を入れ、そこから「逆算」して考えていくことの大切さを話すと、生徒たちは頷きながらメモを取る様子も。
また、「運」の重要性についても触れ、運を味方にするためには周りの人から応援される人になることが必要で、そのために郁文館の行動指針である「七つの約束」を守ることが大切だと生徒に伝えました。

講座の最後の質疑応答では、生徒からはたくさんの手が挙がり多くの質問があり、最後まで深い学びを得ることができました。
これから始まる夢教育に、教職員一同、全力で夢を叶えるために生徒をサポートしていきます。

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郁文館中学校・郁文館高校には、未来の日本、そして世界を牽引する「世界人財」を育成するために、渡邉美樹校長が直接統括担任として指導を行う『iP class【東大専科】』というクラスがあります。
このクラスでは、起業家・上場企業経営者・政治家・社会貢献活動家など様々な経験を積んだ渡邉校長自らが教鞭をとり、“今”から“未来”を読み解く思考力を育む教材として『日経新聞』と、世界人財に必要な人格や普遍的な人間の価値観を学ぶための『論語』を使用。
生徒たちは、根本的・多面的・長期的に物事を捉える力を養っています。

4月に入学したばかりの郁文館中学校1年生に向けて行った2025年度初回のホームルームでは、その日の日経新聞と2つの論語の章句から深い学びが展開されました。
まず、当日の日経新聞の経済記事を使った講義では、「国産自動車メーカー、最終赤字7500億円」という記事をもとに、「減損」や「減価償却」といった専門用語を具体例を交えて学びました。
「1億円で建てた工場が赤字経営に陥った場合、通常20年で分割して計上する減価償却ではなく、損失を一括で処理(減損)する」というグローバル会計基準に生徒たちは驚きの表情を見せながらも熱心に学んでいました。
また、政治経済の話題として「減税」や「関税」をめぐる国会の議論、さらには日経新聞コラム「大機小機」の読み解きなども紹介され、視野を広げる時間となりました。
続いては、論語の章句を使った講義。
葉公、孔子に語りて曰く、吾が党に直躬なる者有り。其の父、羊を攘む。面して子、之を証せり。
孔子曰く、吾が党の直き者は、是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きこと其の中に在り。
子が父の罪を告発することを「正直」とした葉公に対し、孔子は、「それは人間としては本当に正直なことですか。本当の正直と、心の正直は違うでしょう。父は子のために隠し、子は父のために隠す。それこそが人間なのではないですか。人間というものを大事にしなさい」と説きました。
「人としての愛情や葛藤を持つことは自然なことであり、それを理解する力が本当の“正直さ”である」と渡邉校長は解説。
生徒からは「それでも悪いことは悪いと伝えるべきでは?」という意見も上がり、「その葛藤を抱くことこそが人間。人間は、とても複雑なもの。それをちゃんと論語を通して理解してほしいと思う。」と生徒たちに伝える場面がありました。

子曰く、後生畏るべし。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。
四十・五十にして聞ゆること無くんば、是れ亦畏るるに足らざるのみ。
この章句では、「若者は無限の可能性を秘めており、年長者を超える力を持っている。しかし、40〜50歳になっても世に認められないようでは、それは努力不足だ」と孔子は語ります。
渡邉校長は「若いうちは大いに夢を持ち、自分を磨くべき時期。努力を重ねて、“あの人はすごい”と周囲から評価される専門性を身につけてほしい」と力強く話し、生徒たちも真剣な表情で聞き入っていました。
このように、iP classのホームルームでは、人間としての在り方から時事・経済に至るまで、幅広い分野での学びが展開されています。
論語と新聞という2つの教材を通じて、自らの可能性を広げ、“世界人財”としての素養を育む6年間が始まりました。
真剣に目を輝かせて、純粋な眼差しで授業を受ける生徒たちの今後の成長が楽しみです。

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