2019-2020(令和元-2)年度の「高1ターム留学」では11名の生徒が留学した。

留学国はアメリカ(4名)・カナダ(3名)・オーストラリア(3名)・ニュージーランド(1名)の4カ国。今回はCovid-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で、ハイスクールでの最後の10日間ほどがオンライン授業になり、また留学国によっては帰国が1週間ほど早まってしまい、生徒には気の毒なことになってしまった。帰国後も城北学園自体が休校となり、その後も分散登校が続いたため、第1回目の事後研修が7月になってしまった。その後、Covid-19の第2波等により、事後研修最後のレポート発表会は12月12日(土)となった。

この日は保護者も招き、基礎期i-Roomにおいて感染リスクを最大限避けながら実施された。「ターム留学」では現地の高校生とまったく同じカリキュラムに取り組むが、多くの諸君が数学・歴史・物理のほかに、ダンス・料理・生徒会活動等を選択することで、現地の生徒とのコミュニケーションを図りつつ「生きた英語」を学んだ。彼らはそれぞれのハイスクールで充実した学校生活を送り、ホストファミリーとの日々もかけがえのものになったことを報告してくれた。

報告の中で「自主性が養われた」という言葉を多く聞いた。英語の能力だけでなく、生活力が逞しく養われたようだ。まさにグローバル人材の第一歩を踏み出したと感じた。また日本の学校の弱点も指摘していた。チームであったり個人であったりを問わず、自分たちで問題を見いだし、それを解決していこうとする姿勢をもっと日本も取り入れるべきということだろう。耳が痛い言葉である。一方、城北は男子校なので、女子生徒とのコミュニケーションに不安を感じていたが、これは杞憂だったようだ。めいめいパワーポイントを巧みに使いながら、一人10分の英語のプレゼンテーションは見事であり、素敵でもあった。コロナ禍の状況でなかったら、講堂で多くの生徒に聞かせたいと思う、素晴らしい発表会であった。

今年度はCovid-19の影響により、この「ターム留学」の事後研修(2回の報告会とレポート発表会)以外のすべてのグローバル人材育成教育プログラムが中止となってしまった。次年度にどれほどのプログラムが実施できるか分からないが、将来を担う城北生のために、国際教育委員会は尽力していきたい。

アメリカ:ホストファミリーと

オーストラリア:ハイスクールでの1コマ

カナダ:PCを活用した音楽の授業風景

ニュージーランド:タフだったCamp

7月に実施した第1回報告会

12月のレポート発表会の様子

(文章:国際教育委員会・写真:生徒および広報企画部)

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