前回の体細胞分裂の観察に続き、今回も顕微鏡を使った実験で、カビを観察しました。材料は、スーパーの食品コーナーで売っている米麹です。

米粒のまわりを覆う菌体をピンセットでこすり取り、

見本の画像をモニターで見ながら、

各自が顕微鏡で探します。

「あった!」

「見せてー!」隣の子が顕微鏡を覗こうとしますが、「ダメー!パーテーションを越えるな!」と教員の声が飛びます。三密回避の個人実験ですからね。それに自分ですぐ見つけられるはずです。

そのうち「あ、これか。」

なかなか見つけられない子には、教科担当1名、実験教員1~3名(他の実験との当たり具合で変動します)がサポートに入り、見つけさせます。

あとはスケッチです。

スケッチは、細部まで観察したことをアピールする場なんですね。絵の上手い下手は関係ありません。

実験までの予習課題として、目的・原理・準備・方法をレポートにまとめて来て、当日の観察結果であるスケッチ、そして、実験後1週間で、考察・参考文献・感想反省の復習課題をこなせば、実験レポートは完成です。

こちらが出す課題をやった上で、さらに自分で考えた関連課題を付け加えれば、レポートの評価は上がります。

カビから発酵食品に発展させたもの、抗生物質に話を飛ばしたもの、菌類つながりでキノコと比較したもの、今回のレポートは発展課題が多岐にわたり、その出来はというと、いつも以上に高評価のものが多かったです。

(中学1年化生担当者)

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