本校では、理科の授業に実験を多く取り入れています。

中学1年生の2学期は,動物のからだのしくみや動物の分類を学習しています。
中間試験までは消化と吸収,呼吸と血液の循環,不要物の排出と肝臓などを扱っています。

今回は、消化と吸収に関係して、「酵素の性質」の実験です。
以前は、生徒自身のだ液を用いて消化酵素の実験を行っていましたが、感染症対策としてだ液の代わりにアミラーゼを含む胃薬を水に溶かしてアミラーゼ溶液として実験します。

試験管4本にアミラーゼ溶液(うち1本は対照実験として水)をとり、1本は80℃の水槽で加熱し、1本は氷で冷却しました。
それらにデンプン水溶液を加えてよく振り混ぜて、40℃でしばらく待ちます。
その後、それぞれの反応溶液を2つに分けて、一方はヨウ素液を加え、もう一方はベネジクト液を加えて加熱し、デンプンの有無と糖の有無を確認しました。

この実験で、40℃付近ではアミラーゼによりデンプンが糖に分解されること、アミラーゼは高温では壊れてはたらかなくなることなどが確認できました。
この実験では、こまごめピペットを使ったり、試験管内の溶液を振り混ぜたりといった入学してはじめて行う操作を多くしましたが、多くの班で良好な結果がえられました。

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