11月1日の創立記念日を前に、10月31日、テレビ放送にて創立記念式典が挙行されました。昔の学校風景の写真も紹介され、生徒は興味をもって見ていました。校長からのメッセージ(抜粋)を掲載いたします。

教職員並びに生徒の皆さんと共に、城北学園創立80周年をお祝いできることを大変嬉しく思います。創立記念式典にあたり、本校の創立の由来と創立者の思いを皆さんに伝えていきたいと思います。

本校は1941年3月6日、深井鑑一郎先生と、深井先生の教え子の井上源之丞先生によって創設されました。戦意高揚の難しい時代の中にあって「進学を志す生徒に就学の機会を与えたい」「私立学校として自由な教育を行いたい」という思いの中で、師弟の協力の下に築かれた学校です。

創立者の深井先生は東京帝国大学古典漢書科で学んだ儒学者でもありました。

深井教育は、礼儀と規律を重んじました。そして、「刻苦勉励」と「質実厳正」の精神を生徒に厳しく求めています。
「刻苦勉励」とは、一心に努力を重ね、苦労して勉学に励むことです。
「質実厳正」とは、服装や言葉などは飾らず、ひとつのことをやり通し、人として誠実であり、正しいことを尊び、実践する勇気を持つことです。

深井教育の根幹は、人間の生まれ持った性質や能力を鍛え育てることです。そして、教育の使命は「すぐれた人間性の上に広い教養と高い知識を持った社会に役立つ有為なる人間の育成にある」としています。本校はこれを教育の根底に据え「人間形成と大学進学」という教育目標を今日まで高く掲げてきました。既に卒業生は3万5千人を超え、日本のみならず、世界の社会の第一線で活躍しています。

最後になりますが、私たち一人ひとりの努力の積み重ねが城北の大きな力となり、それが社会的評価に繋がっていきます。本校も100周年に向けて発展していくよう、私たち教職員と生徒の皆さんとが一緒に力を合わせ、規律ある男子校として、活力のある学校づくりに努めていきたいと思います。

(広報企画部)

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