今年度は残念ながら合宿や巡検も中止が続いていましたが、やっと巡検を実施することが出来ました。巡検先は横須賀です。

午前中は、アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船が間近で見られる「軍港めぐり」に参加し、午後には「記念艦三笠」を見学してきました。

池袋の駅を出発し、JRで横須賀駅へ。この日は暖かな日差しに恵まれ、巡検日和でした!

横須賀駅前にはヴェルニー公園があり、アメリカ海軍横須賀基地をのぞめます。

ヴェルニー公園は、かつて対岸に望める旧横須賀製鉄所建設に貢献したフランス人技師ヴェルニーにちなんだ公園です。部員たちは、この公園を通りつつ軍港巡りの桟橋まで移動。

~ヴェルニー公園からの景色。アメリカ海軍のイージス艦も見えました~

いよいよ「軍港めぐり」!早めに乗船の列に並び、デッキのベストシートに座ることが出来ました!

いよいよ出発!今回は、アメリカ海軍空母ドナルド・レーガンも横須賀港に帰港していたため、間近に見ることが来ました(大迫力!)。

またこの日は、約半年にわたってアフリカ東部ソマリア沖の海賊対処のため派遣されていた海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」が帰港し、ちょうど式典が行われていました(←大変貴重な機会に巡り会いました!)

~海上自衛隊の護衛艦ゆうぎり~

下船後は、昼食時間。班に分かれて、横須賀の代表的なグルメ、バーガーやカレーを頂きました!

午後は記念艦三笠のある三笠公園に集合。

三笠は、日本海海戦で東郷平八郎司令長官が乗船指揮した旗艦で、連合艦隊の先頭に立ち戦い抜きました。大正時代になって廃艦となる際、記念艦として保存することとなり、現在の場所に固定されました。

まずは艦内に案内して頂き、三笠についてのお話を伺いました。こちらの部屋には、かつては補助砲があり(写真1枚目)、ここからも砲撃を行ったそうです。上の斜めの梁(写真2枚目)は、その補助砲を艦内に引き入れて砲弾詰めや手入れなどをするために付けられたものだそうです。ここでは乗組員が寝起きもしたそうで(ベッドではなく、ハンモック)、まさに「戦いの現場」だった場所。

↑補助砲(再現)

↑斜めの梁(はり)。これは明治時代のもの!

説明をして頂いた後、外に出て30センチ前部主砲の前で、集合写真!

下の写真で部員たちが立っている場所が最上艦橋。東郷平八郎はここに立ち日本海海戦での戦闘指揮をとりました。

~生徒の感想を一部紹介~

◇軍港めぐり
「クルージングツアーで凄い迫力だった艦船がいくつもあって興奮した。アナウンスしてくれる方が丁寧に説明してくれたお陰もあって艦船に詳しくない僕でも満足してみることが出来た。船に付いている八角形の白い板は何なのか自分は分からなかったが、後輩達にはレーダーであると分かっていたように喋っていたので、先輩として負けていられないと思った。」

◇記念艦三笠
「案内人の方がビデオ室で日露戦争における三笠の概要を説明して下さった後、“歴史は紙に書いてある表の部分だけでなく裏の部分もあるんだということをよく知って欲しい”と仰っていたことが、船内を探索していくうちに意味が分かってきたように思う。当時使われていた衣服・道具・部屋また当時の写真などが現実味を帯びていて、感慨深いように思う。長官室にも入って見ることができたので、貴重な体験をしたと思った。」

◇横須賀の印象
「横須賀ではやはり多くの外国の方を見かけました。アメリカ軍第七艦隊の関係者だと思います。また帰りに歩いている時に防衛大らしき人たちも見かけました。そういったところからも海軍の街感が出ていました。」

以上、いかがだったでしょうか?

歴史部では、年明けから来年の文化祭・夏合宿のテーマ決めをする予定です。それをもとに、半年以上かけて下調べや合宿計画の準備を進めていきます(今年こそ、合宿や対面の文化祭が実施できることを切に祈って!!!)。

次回の春巡検の記事で、来年のテーマもお知らせする予定です!乞うご期待!

(歴史部顧問)

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