12月23日の午後、化学部は目黒にある国立化学博物館附属自然教育園の見学に行きました。部員間の親睦を深めつつ、イロハモミジの紅葉を観察するためです。

なぜ化学部で紅葉の観察を、とお思いかもしれませんが、現在、化学部ではオオカナダモの紅葉について研究しています。その中で、紅葉が進むにはただ寒ければよいわけではなく、ある程度の温度と光が必要であることがわかっています。それでは、イロハモミジも日当たりが良く暖かいところほど紅葉が早く進むのではないか。そう考え、イロハモミジが多く見られる自然教育園でフィールドワークを行いました。

実際、園内を歩いてみると、森の中は見頃であるのに対し、見晴らしが良く日当たりのいい場所はすでに散りかけている傾向が見られました。ただ、例外も多かったため、他の要因も影響しているのかもしれません。部員たちはオリエンテーリング感覚で園内を廻れたようで、森の小道を歩くのは楽しかった、という感想が多く聞かれました。

フィールドワーク後は、入り口にある教育管理棟を見学しました。豊かな自然が残る自然教育園らしく、数多くの標本が展示されており、こちらも興味深く見学していました。
なかなか団体での見学が難しい状況が続いていますが、可能な限り今後も積極的に校外へ出て行きたいと思います。

(化学部顧問)

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