去る1月14日(土)放課後、次代を担う中学3年生部員に他校交流をすすめてもらうべく、豊洲にある《しばうら鉄道工学ギャラリー》を訪問しました。

 このギャラリーは、芝浦工業大学附属中学高等学校の校舎内にあります。
鉄道模型コンテストに出展してきた歴代の作品だけでなく、鉄道会社や有識者や趣味人たちから寄贈された貴重なコレクションの数々を、同校の鉄道研究部の顧問の先生や部長さんたちにガイドしていただきました。

 コンテストの上位常連校のバックグラウンドとなっているものを見て触れる体験、そして、1年間をどのようなスケジュールで作品を創り上げていくのかというお話、いずれも部員・顧問一同たいへん刺激を受けました。

 最後は、同校が保存するSLの前で記念撮影。芝浦鉄研のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

 このまま豊洲駅まで引き返すのも芸がありません。豊洲が重工業と物流の拠点だった頃の遺構をめぐる、20分間のプチツアーが始まります。

 《ららぽーと豊洲》に残された、かつてここが造船所であった証の数々のモニュメントを横目に見ながら海沿いを歩き、旧東京都港湾局専用線《晴海橋梁》に到着。
 廃線から30年以上経っても鉄橋の上に残る線路に、部員たちは興味津々。東京都が遊歩道化に向けて工事をおこなっているので、朽ちている姿を見られるのは、いまのうちです。
 その後、この橋に並行する道路橋を渡り、広大な機関区の跡地を利用した《晴海BRTターミナル》で解散しました。こんな荒涼とした風景も、開発が進めばいつ見られなくなるか分かりません。

 中3部員たちには、他校の事例をしっかり学び、また、大都市の中で失われゆく風景とそれを残すことの意義を考えてもらい、今後の活動にいかしていってほしいです。

(鉄道研究部 顧問)

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