地理部では2月23日に3学期のフィールドワークを行いました。今回の調査地域は東京都心、神田・御茶ノ水・飯田橋の界隈です。この地域を東西に流れる神田川を軸に、南北のエリアに分かれて都市景観観察を行いました。

神田川は、江戸期には神田上水の水源となり、上水道の先駆けとして江戸の市中を潤しました。明治以降は隅田川に繋がるルートとして水運が発達しました。神田川周辺には当時から多くの人やモノが集まり賑わいを見せてきました。そして現在の神田・御茶ノ水・飯田橋エリアには、水道の歴史が学べる施設やかつての交通の要衝「万世橋」、儒教や東方正教などの宗教施設や神保町の古書店街など、多彩な都市景観が見られました。このフィールドワークの報告は、来年度に発刊予定の「ちりレポ第22号」で行う予定です。

今回は神田川を軸に「神田リバーサイド」を巡りました。

↑神田川

神田川の左岸、北側エリアを巡った班は、孔子を祀った儒教の寺院「湯島聖堂」や、学問の神様で全国的に有名な「湯島天神」などを見学しました。午後には、江戸期の上水や東京の水道の発展を学べる「東京都水道歴史館」を見学しました。ここでは音声ガイドを借りて東京の水道の歴史と、我々が日常使用している水道の仕組みについて学びました。

↑音声ガイドで学ぶ部員

↑東京都水道歴史館

神田川の右岸、南側エリアを巡った班は、靖国神社や昭和の時代を学べる資料館、神保町の古書店街やキリスト教東方正教の教会「ニコライ堂」などを見学しました。また、神田川に架かる「聖橋」「昌平橋」「万世橋」を巡り、その景観を観察しました。

↑ニコライ堂

現在、部員達はフィールドワークの成果を「ちりレポ」に掲載するため執筆作業を行っています。そして、いよいよ3月には日光と宇都宮で春合宿を行います。その準備も大詰めを迎えています。今後も地理部の活動にご期待下さい!!

(地理部顧問)

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