実験は本校理科の大きな特色のひとつです。そのため、実験設備も非常に充実しています。実験室は中学棟に2つ、高校棟に6つあります。高校棟の実験室のひとつである生物室では、11/12、13に高2理系生物選択者が、バイオテクノロジーの一分野である組織培養の実験を行いました。

ニンジンの根から組織片を取り出し(写真1・2)、培地に移植(写真3)して、一定環境の中で培養して行くのですが、組織を培地に移植するまでの作業は、無菌状態で行う必要があります。生物室には、培養実験を行うための無菌設備であるクリーンベンチをはじめ、培地をつくるオートクレーブ、器具を滅菌する乾熱滅菌機、培養を続けるための恒温器など、培養実験関連装置を完備しておりますので、このような大学並みの実験を行うことができます。

高2理系生物選択者は、医学部、獣医学部、農学部、水産学部、薬学部、理学部生物系学科などを目指していますので、バイオテクノロジー一端に触れるとあって、実験に取り組む姿勢は真剣そのもの。実験中の生徒はもちろんですが、順番待ちの生徒が、実験中のクラスメイトの操作を食い入るような真剣な眼差しで見つめています。(写真1・3)


写真1:コルクボーラーでの組織のくりぬき


写真2:組織片の整形


写真3:培地への移植

(本校理科スタッフより)

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