担任の先生の点呼に元気良く応えた270名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。

皆さんは,今日から城北中学の生徒となりました。

皆さんの入学を在校生はもちろんのこと,私たち教職員一同心より歓迎いたします。

さて,新入生の皆さんは,中学受験という試練を乗り越え,縁あって今日この城北に集いました。

城北学園という小さな社会には,様々な「個性」を持った人がたくさんいます。

彼らの「個性」を認め,よく話を聞いたうえで,自分の意見もしっかり伝えられるようになることが大切です。

「相手を思いやる想像力」が必要になってきます。

このような出会いを大切にし,友達・仲間との連帯意識や友情を育み,一生の宝となる貴重な人間関係を築いてください。

新入生の皆さんが楽しく伸びやかに,充実した学園生活が送れるよう,私たちも応援していきたいと思います。


これからの学園生活で皆さんに望むこと,心がけて欲しいことを述べます。

「挑戦と努力」

何事にも挑戦する気持ちと,それを実行するための努力をして欲しいということです。

皆さんは,さまざまな目標や決意を持って,この城北に入学してきたのだと思います。

大切なことは,どこの中学に合格したとか,不合格であったかではなく,入学した学校をどれだけ好きになって,そこで何をするかということなのです。

自分の将来や希望を追い求めるためにも,そしてつかむためにも挑戦する,チャレンジする気持ちを持ち,そのために一生懸命努力してほしいのです。

いろんなことにチャレンジし,失敗も経験し,喜んだり,悩んだりして下さい。

皆さん一人ひとりが明確な目標を持ち,挑戦し,日々努力を続ければ,必ず結果に結びつきます。


本校の周りには,イチョウをはじめ,多く樹木があります。

そんな樹木の中で,正門脇にひときわ大きな常緑針葉樹のヒマラヤ杉があります。

城北学園がこの地に開校されたときと同時に,近隣の方から寄贈していただいたものです。

その形状は,巨大な円錐形をし,美しく堂々としています。

このヒマラヤ杉が凛然と立っていられるのは,表からは見えない土の中に深く,広く,強く根を張り巡らしているからです。

新入生の皆さんは,「将来のある若い木」です。

この城北学園で一心に努力を重ね,苦労して勉学に励み,外見から見えない真の力を蓄え,この城北の地に,深く,広く,強く根をはり,さらに多くの事を吸収しながら,大きく自立した大樹(たいじゅ)へと成長してもらいたいと思っています。

城北中学校・高等学校 校長 小俣力

 

 

 

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