山岳ワンゲル部の夏休みの活動報告です。

夏休みの合宿は山岳ワンゲル部の中で最も重要な活動の一つです。今年は、8月1~4日にA隊合宿として白峰三山に、8月24~27日にB隊合宿として尾瀬にいってきました。

 

A隊―白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)

A隊は中三~高二12名の選抜メンバーが挑戦しました。日本第2位の標高を誇る北岳からはじまり、間ノ岳、農鳥岳と縦走していくハードな行程となっています。このコースは3年前、昨年も計画しながら台風で中止となっており、部員にとっても顧問にとっても三度目の正直を願っての挑戦となりました。

写真は2日目早朝、キャンプ場から出発する様子です。奥に見える山が、これから挑戦する北岳です。全員テントや食料の入った重いザックを背負いながら、急坂をよく登っていきました。北岳山頂で記念撮影です。

この日は北岳と間ノ岳の間にある北岳山荘にてテントをはり、明日に備えました。

3日目は一番ハードな行程の日です。間ノ岳―農鳥岳と稜線を歩いた後、大門沢下降点から約1,000m下っていきます。写真は間ノ岳・農鳥岳での記念撮影と、稜線歩きの様子です。快晴の中、遠くの山々を見渡すことができ、生徒たちも気持ち良さそうでした。

そこから、2時間30分急な山道を下り続け、全員ヘトヘトになりながら、3日目のキャンプ場に到着しました。この日の行程は8時間以上に及びました。

4日目最終日は登山ゲートまで下山し、温泉で疲れと汚れを流した後、解散しました。参加した部員たちは例年にないほどテキパキ行動できており、とても良い合宿となりました。

 

B隊―尾瀬(燧ヶ岳[ひうちがたけ]、至仏山)

B隊は中一~高二23名が、尾瀬の山々に挑戦しました。尾瀬といえば湿原が有名ですが、燧ヶ岳は東北地方最高峰となり、山頂からは尾瀬ヶ原を一望することができます。山自体は、キャンプ場から軽装で登ることができるため、中学一年生でも挑戦することができます。実は4月の計画段階では別の山に登る予定だったのですが、高二の部長がこのコースを提案、企画してくれました。顧問たちにとっても初めて登る山となり、楽しみにしていました。

1日目はザックを背負いながら広大な尾瀬ヶ原を約2時間かけて横断しました。燧ヶ岳のふもとの見晴キャンプ場を、3日間のベースキャンプとします。

写真は部員たちが隊列を組んで尾瀬ヶ原を歩いている様子です。山頂に雲がかかってしまっていますが、奥に見えるのが燧ヶ岳となります。

2日目は燧ヶ岳に挑戦です。軽装とはいえ1000mを登り降りするので、日帰り山行では経験できない長丁場となりますが、一年生を含めて皆よく歩いていました。燧ヶ岳山頂にて記念撮影です。

3日目に挑戦する至仏山は、尾瀬ヶ原を挟んで燧ヶ岳の反対側にあります。早朝日も登らないうちから、尾瀬ヶ原を歩いて至仏山のふもとまで向かいます。霧が立ちこめた尾瀬ヶ原は、昼とは全く違った幻想的な雰囲気でした。

至仏山を登っている間、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳を一望できます。自分たちが歩いてきた尾瀬ヶ原の木道も、はっきりと目視できます。

残念ながら至仏山山頂に着いたときには、雲がかかってしまっていました。ここから下山し、また尾瀬ヶ原を渡ってキャンプ場へと帰りました。

4日目最終日はテントを撤収して、尾瀬沼を経由しながら尾瀬を後にしました。

写真は尾瀬沼での集合写真です。よく晴れていたので、湿原とは違った景色を楽しむことができました。

中一にとっては初めての夏合宿・連日山行となりました。山岳ワンゲル部の楽しさを存分に味わってもらえたと思います。ここからしっかりトレーニングに励み、北岳に挑戦したA隊の先輩たちのように成長してほしいものです。

夏のクラブ合宿の様子は、生徒たちがレポートや模造紙にまとめて文化祭で発表しています。本校の文化祭にいらっしゃった折には、ぜひ山岳ワンゲル部のブースまでお越しください。

(山岳ワンゲル部顧問)

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