高1現代社会では、3学期に生命倫理の授業を実施しています。

日進月歩の科学技術の発展は、私たちの人生に重大な選択を迫る機会を増やしています。

今回の授業テーマは、ゲノム編集とデザイナー・ベビー(ゲノム編集した受精卵から生まれた子ども)。

昨年11月に中国の研究者が、HIVに感染しないように遺伝情報を書き換えた双子の女の子が生まれたとして、国際的な非難を浴び、物議を醸しました。

しかし、彼らが親になるかもしれない10~15年後はどうなっているかわかりません。

そこで3つの問いをグループごとにディスカッションしました。

 

①デザイナー・ベビーの「第一世代」は、どのような人生を送るだろうか?

②今行われているゲノム編集治療とデザイナー・ベビーの作成との間の違いは何だろうか。

③もし2000万円でゲノム編集ができるならば、自分の子どもにするだろうか。

最初から意見が飛び交い、時には「~~な場合はどうなの?」「こんなこともあるのでは?」と折り重なるように疑問や考えが生まれて、グループの意見が練り上げられていきます。

高1学年は、さまざまな授業でグループで話し合い、まとめ、発表することを重視してきました。その成果が遺憾なく発揮されています。

グループで出た意見を黒板に書いて共有しました。

ディスカッションの中で、鋭く、本質的な考えに到達する過程をそばで見ているのは、とても興味深く感じていました。また、授業者も思いもつかないようなユニークな例えや考えが出てきて、授業でグループディスカッションする醍醐味を味わうことができました。

1年間の現代社会の授業を通じて得たものを、これからの人生に役立てていってほしいです。

(高1 現代社会担当)

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