今回の歴史部の巡検は、日光でした。

朝7時過ぎに池袋に集合し、日光に向けて出発。

日光というと、もちろん東照宮が有名ですが、それ以外に旧田母沢(たもさわ)御用邸や金谷歴史館などの名所もあります。

旧田母沢御用邸は、大正天皇の静養地として造営され、今上天皇が皇太子時代に疎開をされていた場所でもあります。また、金谷歴史館は、有名な金谷ホテル発祥の地であり、明治時代以降に日光に訪れた外国人観光客を迎えた宿泊施設がそのまま残っています。

この二つを午前中に見学しました。

(が!!両方とも予想以上に見所満載すぎて時間が足りず、駆け足となってしまい、残念ながら写真を撮れませんでした!)

昼食をとったあとは、日光山輪王寺(りんのうじ)や東照宮を見学しました。

輪王寺三仏堂は平成の大修理が終わり、そして今年が平成最後の年ということもあり、ご本尊の仏様のすぐそばで見学することができました〔残念ながら、堂内は写真禁止〕。

そして、東照宮に向かいます。

鳥居をくぐってすぐ近くに有名な三猿!このすべての猿の彫刻にまつわる説明も聞きました(猿の一生のストーリーなのです)。

陽明門の前に、東照宮のパワースポット!芸能人も多く訪れるとのことで、部員たちもそこに順番に立ってお願い事を‥。何をお願いしたのかな‥?叶うといいですね!!!

陽明門も修復が終わったばかりで、まさに豪華絢爛(けんらん)!数多くの彫刻があり、そこに様々ないわれもあって、それを眺めていると一日がたってしまう=日暮の門‥というのも納得です。

門を通ると徳川家康公をまつってある本社へ。ここにも豪華な唐門(からもん)があります。

そして、眠り猫の下を通って、奥の家康公のお墓=奥宮へ向かいます。ここは、ひたすら階段を上りました。

↑唐門

↑有名な割に小さい「眠り猫」

↑階段を上った先にあった家康のお墓

その後、東照宮の横にある二荒山神社を抜けて、最後の見学地の大猷院(たいゆういん)へ。

日光というと、家康公が葬られていることは有名ですが、実は家康を大変尊敬していた孫の3代将軍徳川家光も葬られているのです。それがこの大猷院。

祖父・家康公への尊敬の気持ちを示すため、建物の造りや色彩など、すべてが東照宮よりも少ーしずつ控えめなんだそうです。

そして、この大猷院は金で豪華に装飾された建物。金で装飾された建築物というと、他に京都の金閣寺、平泉の中尊寺金色堂が有名ですが、それらは中には入れません。その三カ所で、唯一中に入ることができるのが、この大猷院なんだそうです。

今回の巡検では運が良いことに、輪王寺三仏堂、東照宮の三猿や陽明門、大猷院の門の風神・雷神など、日光山内の各所で「修理が終わったばかり」のものを見ることができました!

きれいに修復された建築物や彫刻からその美しさを感じるとともに、東照宮を建立した頃の徳川幕府の政治・経済力の大きさもうかがい知ることができました。

ところで、この夏の合宿と秋の文化祭のテーマは、この徳川家と対立した「豊臣家」となりました!豊臣家の活躍したのも、この東照宮に負けず劣らず豪華なものが多かった時代。夏合宿で訪れる地では、どのような史跡が待っているのか、楽しみになってきました!

(歴史部顧問)

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