こんにちは。城北学園鉄道研究部です。

引き続き、8月20日(火)~23日(金)の夏合宿の模様を、お伝えします。

2日目と3日目は、中3以上は自由行動、中1・中2は〈基礎期プラン〉と称するツアーです。このブログでは、基礎期プランのみのご紹介となります。

2日目(8/21)

午前中は、岡山県津山市にある、津山まなびの鉄道館へ。1960~70年代にSLに代わって鉄路の主役となったディーゼル車を、集中的に保存展示している、全国的にも珍しい施設です。10代前半の部員たちにとっては十分すぎるほどレトロな車両について、現役で使われている機関庫の前で、係員の方に丁寧に案内していただきました。

午後は山間部のローカル線でのんびり移動し、夕刻、同県玉野市の宇野港へ到着。1990年にその姿を消した、JR宇高連絡船の跡地を探訪しました。潮風を感じるフェリー乗船口近くの広場を歩きながら、「30年前、ここは辺り一面、線路でした」と紹介すると、部員からは驚きの声が。駅舎正面のビルにある、かつての宇野駅を再現した鉄道模型のジオラマで想像を膨らませた後、唯一の遺構である第二バース跡を見学しました。

3日目(8/22)

この日は、岡山から姫路への移動の間、廃線ウォークを2本、敢行しました。

午前中は、兵庫県播磨町で、1984年に廃止された別府鉄道土山線の廃線跡〈であいの道〉を歩きました。ゴールの播磨町郷土資料館には、当時の車両が美しい状態で保存されています。館内の展示では、郷土の産業を支えた亡き鉄道の記憶を後世に伝えていくことの重要性を考えさせられました。

午後は、姫路駅からバスで手柄山交流ステーションへ。1974年に営業休止(のち廃止)となった、姫路市営モノレール手柄山駅の建物を活用した施設で、ホームも車両も広告も、営業当時の姿を再現して展示されています。航空機メーカー〈ロッキード〉が開発したモノレールが現存するのは、世界広しといえどもここだけ! 職員の方のご厚意で急遽おこなわれたバックヤード・ツアーでは、普段は覆われている車輪や制御器、廃駅から持ち出された駅名標などを、見せていただきました。

その後、いまなお街中にそびえ立つレールをたどって、姫路駅まで歩いて戻りました。

中1・中2の部員は、1日目の水島臨海鉄道をふくめれば、3日間にわたって、昭和の鉄道遺産をめぐったことになります。この経験を、今後の研究に活かしていってくれるよう、願っています。

4日目(8/23)

合宿最終日は、基礎期の生徒を含めて自由行動でしたが、予定していた集合時刻に、全員が新大阪駅に集まることができました。楽しい思い出を胸に、新幹線に乗り込みます。車内では、旅の思い出を振り返る部員や、溜まった疲れで寝てしまう部員も……。

東京駅に着くと、OBの先輩がお出迎え。連絡事項が言い渡され、解散。帰るまでが合宿です。無事全員が帰宅しました。

長くなってしまいましたが、以上で合宿報告を終わりとさせていただきます。各日の自由行動など詳しい報告は、来月行われる文化祭の展示、『どんこう』文化祭号に掲載しますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

次回は、文化祭に向けて作業している様子をお伝えできればと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(文責:2~3日目……鉄道研究部顧問 4日目……鉄道研究部広報担当部員)

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