2017年度合格体験記 東京医科歯科大学 医学部(保健衛生学科) M・Sさん

「私は小さい頃入院していたことがあり、昔から病院で働きたいと考えていました。高1の時に参加した看護体験をきっかけに看護学部を志しました。

志望校を選択するにあたっては、附属病院の有無、実習の質、留学制度が整っているかで決めました。

受験勉強についてですが、まず、高1の時は学校の勉強だけをしていて、特に受験を意識したことはあまりありませんでした。次に、上智大学と聖路加国際大学の英語試験免除のため、また、自分の英語力向上のため、高2から高3の間でTEAPの資格を取りました。TEAP対策問題集を購入し、それを解いて対策をしていました。英検とはかなり異なる問題構成なので、英検対策だけではカバーしきれないです。高2の時にしていた勉強は主にTEAP対策です。今は私がTEAPを受け始めた頃よりもだいぶ問題集の数が増えているので、自分に一番合った問題集を購入することをおすすめします。私がTEAPを受験で利用して思ったのが、英語以外の教科が得意科目である人はTEAP利用入試に向いている、ということです。私は英語が得意科目だったので、受験ではあまり役立つことはなかったのですが、上智の英語が免除だという余裕が持てた点ではTEAPを受けて良かったなと思います。

次に、センター試験対策は地理に一番力を入れて勉強しました。「センター試験地理Bの点数が面白いほどとれる本」を11月に購入し、ひたすら読み込みました。この本は地理に関する事柄が1から丁寧に書かれていたり、図がフルカラーでとても分かりやすかったりなど、何が重要なのかがよく分かるようになっています。大事なところはその都度地図帳に直接書き込んで覚えるようにしていました。過去問は本試追試合わせて15年分くらい解きました。数学は、夏からセンター試験の赤本を解き始めました。大問ごとに区切り、15分で解ききる練習を夏休み中にして、秋からはすべての問題を60分以内に解く練習をしました。国語は赤本を使って苦手だった古文を冬休みに取り組みました。古文は「マドンナ古文単語」を使って単語を覚えました。単語の覚え方や、語源が分かりやすく書いてあり、挿絵もかわいいので、古文が苦手という人でも飽きずに学習できると思います。英語は得意科目で模試でも安定した成績を取れていたので、センター試験に関しては特に勉強しませんでした。生物基礎、化学基礎、地理Bは購入したVパックを冬休み中に全て解きました。

次に、一般入試の勉強についてですが、冬休み中は受験する予定の大学の過去問を1年ずつ解きました。センター試験が終わったらすぐに私大の勉強に移りました。上智の英語は大問1個あたり10分で解く練習を赤本で練習しました。看護系の私大は2月の始めに試験が集中しているため、あまり一校一校に使う時間が取れませんでした。上智大学以外まともに赤本を解いていませんでした。特に小論文と面接は明らかに演習不足でした。どちらも苦手でついつい後回しにしてしまっていたので、もっと前から対策すればよかったと後悔しています。

 国立対策は私大の入試が終わった次の日から始めました。医科歯科の合否は英語で決まると言われていたので、英語重視で勉強しました。医科歯科の英語は傾向がほぼ変わっていないので、赤本をたくさん解けば問題に慣れます。要約問題は英語の先生に添削してもらっていました。また、医科歯科の英語には医療系単語が多く出てくるので、出てきたらその都度覚えるか、医療系の英単語を集めた単語帳を買って覚えるといいと思います。

3の生活を振り返ると、塾に行っていなかったということもあり、自分の好きなように過ごしたなと感じます。受験生だからといって、常に勉強している必要はありません。適度に遊んでリフレッシュしてください。友達や家族、先生への感謝を忘れずに、受験を乗り切ってください。」

「グローバル社会へ向けて一人ひとりに合った進路を実現します」

今年も卒業生たちは難関国立大学をはじめそれぞれの将来の目標に沿った大学・学部に進学していきました。
このところ理系学部に進学する生徒が増えていますが、今年は特に理学部・工学部だけでなく、医・歯・薬・看護系に例年以上に進学していきました。
本校では、これまでも社会に貢献する女性の育成に尽力してまいりましたが、これから彼女たちが生きていく時代は、ますますグローバル化が進み、AIやロボットとの共存も求められる時代になっていくと考えられます。
多様化する社会のニーズに応えられるように、様々な課題を解決していく力だけでなく、様々な価値観の違いも受容できる資質が求められていくことでしょう。
わたしたちはこれからも、一人ひとりそれぞれが希望する進路の実現に尽力してまいります。

 

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2017年度合格体験記 東京医科歯科大学 医学部(保健衛生学科) M・Sさん

「私は小さい頃入院していたことがあり、昔から病院で働きたいと考えていました。高1の時に参加した看護体験をきっかけに看護学部を志しました。

志望校を選択するにあたっては、附属病院の有無、実習の質、留学制度が整っているかで決めました。

受験勉強についてですが、まず、高1の時は学校の勉強だけをしていて、特に受験を意識したことはあまりありませんでした。次に、上智大学と聖路加国際大学の英語試験免除のため、また、自分の英語力向上のため、高2から高3の間でTEAPの資格を取りました。TEAP対策問題集を購入し、それを解いて対策をしていました。英検とはかなり異なる問題構成なので、英検対策だけではカバーしきれないです。高2の時にしていた勉強は主にTEAP対策です。今は私がTEAPを受け始めた頃よりもだいぶ問題集の数が増えているので、自分に一番合った問題集を購入することをおすすめします。私がTEAPを受験で利用して思ったのが、英語以外の教科が得意科目である人はTEAP利用入試に向いている、ということです。私は英語が得意科目だったので、受験ではあまり役立つことはなかったのですが、上智の英語が免除だという余裕が持てた点ではTEAPを受けて良かったなと思います。

次に、センター試験対策は地理に一番力を入れて勉強しました。「センター試験地理Bの点数が面白いほどとれる本」を11月に購入し、ひたすら読み込みました。この本は地理に関する事柄が1から丁寧に書かれていたり、図がフルカラーでとても分かりやすかったりなど、何が重要なのかがよく分かるようになっています。大事なところはその都度地図帳に直接書き込んで覚えるようにしていました。過去問は本試追試合わせて15年分くらい解きました。数学は、夏からセンター試験の赤本を解き始めました。大問ごとに区切り、15分で解ききる練習を夏休み中にして、秋からはすべての問題を60分以内に解く練習をしました。国語は赤本を使って苦手だった古文を冬休みに取り組みました。古文は「マドンナ古文単語」を使って単語を覚えました。単語の覚え方や、語源が分かりやすく書いてあり、挿絵もかわいいので、古文が苦手という人でも飽きずに学習できると思います。英語は得意科目で模試でも安定した成績を取れていたので、センター試験に関しては特に勉強しませんでした。生物基礎、化学基礎、地理Bは購入したVパックを冬休み中に全て解きました。

次に、一般入試の勉強についてですが、冬休み中は受験する予定の大学の過去問を1年ずつ解きました。センター試験が終わったらすぐに私大の勉強に移りました。上智の英語は大問1個あたり10分で解く練習を赤本で練習しました。看護系の私大は2月の始めに試験が集中しているため、あまり一校一校に使う時間が取れませんでした。上智大学以外まともに赤本を解いていませんでした。特に小論文と面接は明らかに演習不足でした。どちらも苦手でついつい後回しにしてしまっていたので、もっと前から対策すればよかったと後悔しています。

 国立対策は私大の入試が終わった次の日から始めました。医科歯科の合否は英語で決まると言われていたので、英語重視で勉強しました。医科歯科の英語は傾向がほぼ変わっていないので、赤本をたくさん解けば問題に慣れます。要約問題は英語の先生に添削してもらっていました。また、医科歯科の英語には医療系単語が多く出てくるので、出てきたらその都度覚えるか、医療系の英単語を集めた単語帳を買って覚えるといいと思います。

3の生活を振り返ると、塾に行っていなかったということもあり、自分の好きなように過ごしたなと感じます。受験生だからといって、常に勉強している必要はありません。適度に遊んでリフレッシュしてください。友達や家族、先生への感謝を忘れずに、受験を乗り切ってください。」

「グローバル社会へ向けて一人ひとりに合った進路を実現します」

今年も卒業生たちは難関国立大学をはじめそれぞれの将来の目標に沿った大学・学部に進学していきました。
このところ理系学部に進学する生徒が増えていますが、今年は特に理学部・工学部だけでなく、医・歯・薬・看護系に例年以上に進学していきました。
本校では、これまでも社会に貢献する女性の育成に尽力してまいりましたが、これから彼女たちが生きていく時代は、ますますグローバル化が進み、AIやロボットとの共存も求められる時代になっていくと考えられます。
多様化する社会のニーズに応えられるように、様々な課題を解決していく力だけでなく、様々な価値観の違いも受容できる資質が求められていくことでしょう。
わたしたちはこれからも、一人ひとりそれぞれが希望する進路の実現に尽力してまいります。

 

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2017年度合格体験記 東京医科歯科大学 医学部(保健衛生学科) M・Sさん

「私は小さい頃入院していたことがあり、昔から病院で働きたいと考えていました。高1の時に参加した看護体験をきっかけに看護学部を志しました。

志望校を選択するにあたっては、附属病院の有無、実習の質、留学制度が整っているかで決めました。

受験勉強についてですが、まず、高1の時は学校の勉強だけをしていて、特に受験を意識したことはあまりありませんでした。次に、上智大学と聖路加国際大学の英語試験免除のため、また、自分の英語力向上のため、高2から高3の間でTEAPの資格を取りました。TEAP対策問題集を購入し、それを解いて対策をしていました。英検とはかなり異なる問題構成なので、英検対策だけではカバーしきれないです。高2の時にしていた勉強は主にTEAP対策です。今は私がTEAPを受け始めた頃よりもだいぶ問題集の数が増えているので、自分に一番合った問題集を購入することをおすすめします。私がTEAPを受験で利用して思ったのが、英語以外の教科が得意科目である人はTEAP利用入試に向いている、ということです。私は英語が得意科目だったので、受験ではあまり役立つことはなかったのですが、上智の英語が免除だという余裕が持てた点ではTEAPを受けて良かったなと思います。

次に、センター試験対策は地理に一番力を入れて勉強しました。「センター試験地理Bの点数が面白いほどとれる本」を11月に購入し、ひたすら読み込みました。この本は地理に関する事柄が1から丁寧に書かれていたり、図がフルカラーでとても分かりやすかったりなど、何が重要なのかがよく分かるようになっています。大事なところはその都度地図帳に直接書き込んで覚えるようにしていました。過去問は本試追試合わせて15年分くらい解きました。数学は、夏からセンター試験の赤本を解き始めました。大問ごとに区切り、15分で解ききる練習を夏休み中にして、秋からはすべての問題を60分以内に解く練習をしました。国語は赤本を使って苦手だった古文を冬休みに取り組みました。古文は「マドンナ古文単語」を使って単語を覚えました。単語の覚え方や、語源が分かりやすく書いてあり、挿絵もかわいいので、古文が苦手という人でも飽きずに学習できると思います。英語は得意科目で模試でも安定した成績を取れていたので、センター試験に関しては特に勉強しませんでした。生物基礎、化学基礎、地理Bは購入したVパックを冬休み中に全て解きました。

次に、一般入試の勉強についてですが、冬休み中は受験する予定の大学の過去問を1年ずつ解きました。センター試験が終わったらすぐに私大の勉強に移りました。上智の英語は大問1個あたり10分で解く練習を赤本で練習しました。看護系の私大は2月の始めに試験が集中しているため、あまり一校一校に使う時間が取れませんでした。上智大学以外まともに赤本を解いていませんでした。特に小論文と面接は明らかに演習不足でした。どちらも苦手でついつい後回しにしてしまっていたので、もっと前から対策すればよかったと後悔しています。

 国立対策は私大の入試が終わった次の日から始めました。医科歯科の合否は英語で決まると言われていたので、英語重視で勉強しました。医科歯科の英語は傾向がほぼ変わっていないので、赤本をたくさん解けば問題に慣れます。要約問題は英語の先生に添削してもらっていました。また、医科歯科の英語には医療系単語が多く出てくるので、出てきたらその都度覚えるか、医療系の英単語を集めた単語帳を買って覚えるといいと思います。

3の生活を振り返ると、塾に行っていなかったということもあり、自分の好きなように過ごしたなと感じます。受験生だからといって、常に勉強している必要はありません。適度に遊んでリフレッシュしてください。友達や家族、先生への感謝を忘れずに、受験を乗り切ってください。」

「グローバル社会へ向けて一人ひとりに合った進路を実現します」

今年も卒業生たちは難関国立大学をはじめそれぞれの将来の目標に沿った大学・学部に進学していきました。
このところ理系学部に進学する生徒が増えていますが、今年は特に理学部・工学部だけでなく、医・歯・薬・看護系に例年以上に進学していきました。
本校では、これまでも社会に貢献する女性の育成に尽力してまいりましたが、これから彼女たちが生きていく時代は、ますますグローバル化が進み、AIやロボットとの共存も求められる時代になっていくと考えられます。
多様化する社会のニーズに応えられるように、様々な課題を解決していく力だけでなく、様々な価値観の違いも受容できる資質が求められていくことでしょう。
わたしたちはこれからも、一人ひとりそれぞれが希望する進路の実現に尽力してまいります。

 

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7/29(土)『帰国生入試説明会』開催のご案内

7/29(土)に「帰国生入試説明会」を開催します。

ご予約は、本校HP上の『〔中学〕説明会・イベント予約はこちら』または
『〔高校〕説明会・イベント予約はこちら』からそれぞれお申し込みください。
日時:7月29日(土)10:00~11:00

※ご希望の方は、説明会終了後に「校内見学」・「個別相談」にご参加ください。
上履きをお持ち下さい。

説明会に関しまして、何かご不明点がございましたら入試募集対策室(03-3918-0511)までご連絡ください。

ご来校を心よりお待ち申し上げております。
<メッセージ>
グローバル社会では、語学力に加え、自らを主張するだけでなく他者や異文化を理解でき
る、しなやかで逞しい精神力と実行力を持つ人材が求められています。また2020年度
大学入試においても、激しく変化する社会の課題を解決するための思考力や表現力が更に
求められていくことでしょう。
本校ではそのような人材を育むために、様々な才能を有した受験生に門戸を広げており、
中学入試においても帰国生入試を導入しております。どうぞ、奮ってご参集ください。

 

第2回オープンスクール開催のご案内 (2017年06月05日)

「『楽しい』からスタート!」をテーマに、第2回オープンスクールを開催します。
工夫を凝らしたプログラムをご用意しております。十文字の教職員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第2回 オープンスクール 7月15日(土) 8:30~12:00
対象:小学3年生~小学6年生
場所:十文字中学校

※ご参加の際は、本校ホームページからご予約をお願いいたします。

予約開始日時は、6月13日(火)10:00~です。

ご予約はこちらからお願いいたします。
ご予約の方法につきましては、こちらをご確認ください。

 

Ⅰ部では、教科体験・部活体験を行います。ご希望の体験を1つお選びいただけます。
Ⅱ部では、校内案内・制服試着・個別相談を行います。ご希望の催し物をお選びいただけます。
Ⅰ部とⅡ部の体験中に、保護者様向けの「ミニ説明会」・「サッカー部入部希望者説明会」を開催します。
(Ⅰ部とⅡ部は同じ内容です。ご都合に合わせてご参加いただけます。)
定員がございますので、ご希望の方はお早めにお申込みください。

 

↓第2回オープンスクールのプログラムです(クリックすると拡大します)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓昨年のオープンスクールの様子です

 

平成29年度 十文字キャリアプログラムに参加しよう! (2017年06月14日)

ムーブ・オン・プロジェクトのひとつ、

「キャリアプログラム」のお知らせをしていきます。

さぁ、どんどん参加して「自分の進路の舵を切ろう!」

 

最新のキャリアプログラムをご紹介します。

 

◇6月21日(水)13:00~ 大学進学相談会

↓画像をクリックすると拡大します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇7月12日(水)9:00~ 十文字学園女子大学附属幼稚園 1日実習体験

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◇7月14日(金)13:00~ 折り紙による治療(Art therapy)をNew Yorkで広める

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◇5月20日(土)13:15~ フジテレビ めざましテレビを作ろう!(第1回目は終了しました)

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◇5月27日(土)14:00~ 理系で広がる私の未来 (終了しました)

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◆「3年間特待生制度」を新たに導入しました!!
中学入試においても、来春から「3年間特待生制度」を新たに導入します。特待生資格を得るための再チャレンジも可です。帰国生入試、チャレンジ型入試以外のすべての回が対象となり、入学金・入学時施設費および3年間の授業料が免除されます。ぜひご活用下さい。詳細は学校説明会にてご案内いたします。

また、「1年間特待生制度」(入学金・入学時施設費および1年間の授業料を免除、2年次以降は毎年審査。)と「入学金特待制度」(入学金のみ免除)はこれまで通り実施いたします。どんどんチャレンジしてください。

高校入試においても同様に、「3年間特待生制度」、「1年間特待生制度」、「入学金特待制度」を実施しております。特待生資格を得るための再チャレンジも可能です。また、来春は募集人員を10名増員し、150名となります。

来春の入試では、中高ともに、ますます受験チャンスが広がりましたので、どんどんチャレンジしてください。横尾先生授業新館2014DSC02197 (1)矢代さん・櫻井さん

 

優しくあれ、強くあれ、 そして人と人をつなぐ人になれ!
時代を超えて「社会に貢献する女性」を育成する伝統校が待望のMove on プロジェクトを、ついに本格…

昨年の4月から、本格的にMove onプロジェクトを始動させた十文字中学・高等学校。
「社会に貢献する女性を育てる」という建学の精神は、95年前の創立時から現代に脈々と受け継がれ、社会のさまざまな分野で活躍する優秀な女性を送り出しています。同校が見据えるのは大学進学のその先の、生徒たち一人ひとりの未来。Move onプロジェクトによって、生徒たちは時代が求める新しい「学力」と「人間力」を自ら身につけていきます。
また、一昨年からは「思考力型(記述式)特待」や「チャレンジ型」、昨年から「得意型特待」といった多元型の入試も導入。多様な志向をもった生徒も加わり、ますます活気あふれる学びを展開中です。これまで培ってきた伝統を大切にしながら、進化し続ける十文字の取り組みを3人の先生方にご紹介いただきます。

Move on プロジェクト①
教育プログラムを刷新! 全クラスが”スーパー選抜クラス”へ。
そこには、すべての生徒の能力を最大限に引き出す教育がある

十文字中学校_中学教頭の浅見武先生

中学教頭の浅見武先生

「この10年間で結果を出してきた『スーパー選抜クラス』と同じ教育プログラムを全クラスに導入し、これまで以上にすべての生徒の能力を最大限に引き出していきます」と、中学教頭の浅見武先生は言います。

1期生から東大をはじめ、多くの難関大学に合格者を輩出し、今春には国公立大学に17名が合格するなど、ハイレベルな教育が行われてきました。
そこで、これからのグローバル社会で活躍するためにも重要なカギを握る、英語教育への取り組みからお話を伺いました。

英語が好きになる「仕掛けづくり」

十文字中学校_アメリカ、イギリス、オーストラリアと、国籍も多様な5人のネイティブの先生方

アメリカ、イギリス、オーストラリアと、
国籍も多様な5人のネイティブの先生方

2014年以降、電子黒板を利用した『ニュートレジャー』のデジタル教科書や、英検のオンラインシステムの英会話の導入などICT教育を取り入れて、視覚的な理解を深めながらアクティブな授業を展開している同校。ネイティブの先生が5人いるので、授業中はもちろん、先生と自由に会話ができる「イングリッシュルーム」も活用することができるなど、つねに生きた英語にふれられる環境が整っています。

「昨年の中1生へのアンケートで英語が”好き”と答えた子は、入学時には30%でしたが、その1年後には62%へと増加しました。まずは、英語を好きになる気持ちを大切にしています。好きになれば、何も言わなくても生徒は勉強します」と、浅見先生は言います。

近年の外部模試の結果や進学実績にも同校の英語力の向上ぶりは顕著に現れ、先生方は手ごたえを感じる日々。そんな同校には「英語が好きになる仕掛け」がいっぱいあるといいます。

アメリカ、イギリス、オーストラリアと、国籍も多様な5人のネイティブの先生方が同校の英語教育の一端を担う。 また、今年度から放課後講座で「中国語講座」もスタート。まさに、学校内にグローバル社会が構築されています。

生徒にアンケート!「英語で歌うこと」が大人気

十文字中学校_英語の授業時間内に行われる「ミュージックフェスティバル」

英語の授業時間内に行われる「ミュージックフェスティバル」。
クラス全員で英語の歌を歌う、毎年生徒たちに大人気の催しだ

「人気の高い取り組みの一つに『ミュージックフェスティバル(洋楽合唱祭)』があります。
日本でも人気のアメリカ人歌手、テイラー・スウィフトの曲や『アナと雪の女王』などを英語で歌ったり踊ったりしながら楽しむものですが、クラスで一致団結しながら、より強く英語に親しみを感じてくれたようです」(浅見先生)

ほかにも、「イースターエッグ作り」では、完成した自分の作品について英語でプレゼンテーションを行うなど、つねに”アウトプット”することにつなげることを意識しています。中1から行う「スピーチコンテスト」では、うまくいった生徒もそうでない生徒も「伝えたい気持ちが自然に湧き起こった」と、次へのモチベーションに結びつけながら自己表現への学びを深めているそうです。

充実の海外研修。世界に羽ばたく足がかりに!

中3では2週間のオーストラリア(ブリスベン)研修、高1で3週間のアメリカ(コロラド)研修が行われています(希望制)。ブリスベンの旅程は約2週間。現地の学校で午前中には英会話、午後には現地の生徒たちと一緒に授業にも参加します。「海外研修をきっかけにオーストラリアの大学に進学した生徒や、現地校に留学中の生徒もいます。ホームステイや交流を通じて語学はもちろんのこと、多様な異国文化を吸収することで、世界に羽ばたく足がかりにしてほしいですね」と浅見先生は言います。

さらに、昨年の夏から高1生には、12週間のオーストラリア短期留学という選択肢が加わり、異文化をより深く体験できるチャンスが増えました。

ネイティブの先生が遠足にも同行。
「話せる英語」「使える英語」を目指す

外国人のネイティブの先生が5人在籍し、週に一度の英会話の授業では1クラスを2分割して少人数での授業が展開されています。十文字の生徒にとって、ネイティブの先生はつねに身近な存在。特に中1・2の各学年にはネイティブの先生が一人つき、校外学習や遠足などにも同行するなど、つねに生きた英語を学べる恵まれた環境が整っています。

また、得意型特待入試や帰国生入試で入学してきた英検準2級レベルの生徒には、英語は取り出し授業という形で中1からネイティブの専任教員を中心に、これまでの2グレードによる分割授業に加え、3グレードで実施して力をつけています。

「十文字では教室にいながら”留学”を行っているんですよ」と、浅見先生。「パソコンを使って、フィリピンの語学学校の講師と直接会話をするのです。1対1でじっくりと英語で話をすることで、思うように話せない悔しさや、日ごろの授業の成果も改めて実感できます。話す機会をどんどん増やすことで、物おじせずに話せるようになってほしいと思っています」(浅見先生)

そんな一つひとつの体験が、さらに英語を学ぶ意欲をかきたて、東京外国語大学や国際教養大学をはじめとする難関大学への進学に結びついているのでしょう。

95年もの間揺るがない、十文字の「キャリア教育」

「お仕事体験」ではなく、”生き方を学ぶ”教育

十文字中学校_高校教頭の横尾康治先生

高校教頭の横尾康治先生

「授業、部活、行事など、学校で経験するすべてがキャリア教育、すなわち生き方につながっています」というのは、高校教頭の横尾康治先生です。「本校の建学の精神は『身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ』ですが、つまり心身を鍛えて世の中に貢献するということです。そのためには社会に出たあとにどう自分が役立っていけるのか、関わっていけるのかということについて考える力を、中高の6年間でしっかりと身につけてほしいと思っています」と、横尾先生。これまでも講演会をはじめとしたさまざまなキャリア教育を行ってきた同校ですが、近年では理化学研究所やJAXA、ダイソン、東京大学など他機関や他大学との連携を深めています。 「今はフジテレビさんにご協力をいただいて、生徒たちは報道番組作りに挑戦中です。自分たちで何をどのように伝えたいのか話し合い、ナレーションもシナリオもインタビューも生徒たちが組み立てます。最終的にはテレビ局に素材を持ち込み、機械を動かして自分たちで10分間の番組を作ります」と、横尾先生。

十文字中学校_「合格体験を聞く会」に参加してくれたOGたち

大学受験を控える後輩たちに経験談やアドバイスを語る
「合格体験を聞く会」に参加してくれたOGたち。

このような新しい取り組みの交渉事はすべて先生方が行うそうですが、この番組作りについても、綿密な作業とかなりな時間を要するため、最初はテレビ局から難色を示されたとか。でも、「どんな生徒を育てたいのか」という先生の思いを伝えていくうちに、「では、やりましょう!」と、協力してもらえることになったそうです。 「単に与えられた”お仕事体験”では、あまり意味がありません。自分たちで考えて創っていくことで、生徒たちは創造力を鍛え、できるという自信をもちます。同時に、スタジオでの収録ではやり直しなしの一発録りなので、失敗する確率も高いと思います。本番では、たとえナレーションがずれたとしてもそのまま録り続けます。そんな失敗を経験し、積み重ねていくことで世の中は動いていくんだよということも伝えたいです」。さらに、横尾先生は続けます。「将来は、全員がなりたい職業につけるとは限りません。たとえ想定外のことが起こっても、心が折れずに対処できるよう、逆境に耐える力や回復力、修正していける力も生徒たちには身につけてほしいと思っています」

Move on プロジェクト②
能動的に学ぶ姿勢を身につけ、他者と協働する精神を育む
DDP、さらにCCPへ

十文字中学校_DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

DDPとは、
D ディスカッション(価値観の違いを理解する)
D ディベート(議論する)
P プレゼンテーション(発信する)

CCPとは、
C コミュニケーション(伝えるための力)
C コーディネート(まとめる力)
P パートナーシップ(理解し合う力)

十文字中学校_DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

タブレット端末を利用した恊働作業

グローバル社会で欠かすことができないスキルといわれているのが、語学力とロジカルシンキング(論理的思考力)。その力を身につける有効な授業スタイルとして注目を集めているのが「アクティブラーニング」です。これまで同校でも「DDPプログラム」をはじめ、さまざまな対話・双方向型授業に取り組んできました。

Move onプロジェクトでは、10年前から始まった「DDPプログラム」に加え、新たに「CCPプログラム」も取り入れることに。「これまでの時代は、対立した意見があればそれを論破して、自分の意見を主張する風潮が強く残っていました。でも、これからのグローバル時代はそれだけでは生き残れません。相手の気持ちやチームの気持ちを汲んで、自分の力以上のものが出せる環境を作りだすことが大切です。『自分が、自分が』と自己主張するのではなく、人の意見を取り入れ、認めたり、まとめたり、協力し合いながら、自らの力に変えていくことが必要になると思います」と、「CCPプログラム」の考案者でもある横尾先生は言います。

その精神は各教科をはじめとしたすべての学校生活の中で、生徒の心に揺るぎない土台を築いています。

“DDP”と”CCP”は各教科で展開。理科でもタブレット端末を利用した恊働作業をしながら、情報収集力やまとめる力、プレゼンテーション力を身につけていく

Move on プロジェクト③
「なぜ?」「どうして?」「なるほど」「わかった!」
“リケジョ”を生む、十文字の理数教育

コミュニケーションの場「サイエンスパーク」が人気。
“楽しい”授業が、知的好奇心を刺激する

十文字中学校_理科の実験・観察

理科はあらゆる事象を論理的に読解する学問。同校では、実験
・観察をとおして考えること、表現することを大切にしている

「理科の授業では、生徒たちが『なぜ?』『どうして?』と身近な自然現象に興味・関心を示すことに早くから着目して、実験・観察を中心とした”楽しい”授業を心がけてきました」と語る浅見先生は、知識の習得に重点を置くことで、本来楽しいはずの「理科の授業」が苦痛な作業になることに疑問をもっているそうです。

十文字にはコミュニケーションの場として生徒が集う、「サイエンスパーク」があります。各実験室が隣接する同校自慢の「理科モール」の共有スペースにある施設には、化石や元素模型、各種実験器具など、生徒が自由に、そして知的に学べるグッズがズラリと並びます。生物や化学、物理などの理科系の先生たちの思いがつまった場で、放課後や休み時間など、生徒たちは思い思いに体験して知的好奇心を満たしています。

「また、1年間をとおして、上野動物園で『動物観察』も行います。グループに分かれて事前学習の段階から1種類の動物を選定し、1日かけて徹底的に観察します。後日、その動物の行動パターンや特殊な動き、習性などをレポートにまとめ、クラス単位で発表会を実施。自ら考えて学ぶという学習の基本姿勢や、プレゼンテーション力を高める土台作りにもなっています」(浅見先生)

4人にひとりが理系大学に進学!
十文字の理数教育で育った生徒が、今では教える立場に

そんな”自ら発見する喜び”を知った生徒たちの2017年の理系大学への進学率は、なんと、25.2%!「4人にひとり以上が理系に進学」という高い”リケジョ”率を誇ります。 医薬系をはじめ、理工、獣医、水産、農学への進学者が増えていて、東大の理系に進学した卒業生も、現在は大学院の工学系研究科に進んで遺伝子治療を研究中だそうです。

また、同校には十文字出身の先生が何人かいますが、なかでも理科で2名、数学で2名が教員として活躍しています。4人ともお姉さん的な存在として生徒たちからの信頼も厚く、その姿に憧れて教員を目指す生徒も増えています。

医学部にも合格者! 国公立大学に17名が合格!
一人ひとりに寄り添う指導の手厚さが、生徒の夢を後押しする

中3から高3まで、英語、数学、国語を中心に「放課後講習」を行っている同校。基礎力の向上から受験に直結する内容まで、講座内容はじつにさまざまです。教えるのは生徒一人ひとりを熟知した教科の先生方なので、個々の学力アップへと大きな後押しをしてくれています。

また、昨年からは中1から受講できる「中国語講座」がスタートしました。「昨年は中1から高3までの学年を超えた141名が、毎回シャッフルした初対面同士のグループで、部活動とも違う”仲間”として熱心に学びました」と、横尾先生。そこには「仲がよい生徒だけではなく学年が違う生徒など、いろいろな生徒に自分から話しかけて関わってほしい」という先生方の思いがあるといいます。

さらに、夏・冬・春休みなどの長期休業中にも、中1から高3まで全学年を対象とした講習が設けられ、中学生には必修の講座もあるなど、先生方の手厚い指導は休み期間中も続きます。
「うちの学校は放課後に残って勉強する生徒が多いですね。教室や図書館、進路指導室など、それぞれ落ち着く場所で多くの生徒が毎日残って勉強しています。要望が多い高3生には日曜日も学校を開放しています」と浅見先生。放課後や日曜日であってもわからないことは即、先生に質問ができるバックアップ体制が整うなど、先生方の熱意が生徒の主体的な学びを強力にサポートします。

十文字生の”必須アイテム”
自己管理の徹底を図る「タスクノート」と「スタディレコード」

学習習慣の確立と「自立&自律」を促すために開発された中学生用の「タスクノート」。「今日やることを思いついたらすぐにノートにメモをして、やり終わったら消していきます。中学時代に基本的な学習・生活習慣を確立することはとても重要なこと。十文字ではこの地道な作業を繰り返すことで、自学自習の習慣を低学年から構築しています」と浅見先生。ピンクの表紙の可愛いデザインから中身の機能性まで、生徒の意見に耳を傾けながら改良を重ねるなど、随所に先生方の思いが詰まっています。

その一つがページごとに書かれた、先輩からの一言メッセージ。「失敗しても当たり前、成功したら男前」「体重よりも知識を増やせ!」「見逃し三振より、空振り三振!」など、そこには実感のこもった名言の数々が! 学校行事も細かく記載されているので、保護者からも人気が高いそうです。

そして、高校からは「スタディレコード」に衣替え。記入欄は教科ごとに細分化されます。「大学調べや10年・20年後の自分へのメッセージなど、将来に向けたキャリアビジョンを具体的に書き込めるように工夫されています。中間・期末テストのプランニングや反省、模試や面談シートも添付されているので、この1冊を携帯していれば、基本的な学園生活はカバーできます。生徒は定期的に提出し、担任が気づいたことやアドバイスを書いて返却するので、教員とのコミュニケーションツールとしても活用されています」と横尾先生。生徒にとっては、卒業後も中高の6年間を振り返ることができる、貴重な「宝物」となっているようです。

入学前の保護者が抱く不安の第一位は「人間関係」。
でも、十文字独自の取り組みなら元気いっぱいに、安心してスタート!

十文字中学校_入試対策室長の和田吉弘先生

入試対策室長の和田吉弘先生

「学校説明会でも保護者の方の関心が高いのが、生徒間の人間関係です。健全な関係を築くために、スタート時はとても大切です」と、入試対策室長の和田吉弘先生は言います。同校では不安に思う生徒の立場に立ったきめ細やかな取り組みが行われていて、その一つが、中学入学後に行われる3日に1回(!)の席替えです。

「女の子は固定された人間関係を作りがちです。多くの友達と関係がスムーズにスタートできるように、席替えは1学期間続けます。もう一つは外部からプロのコミュニケーショントレーナーを招いて、身体を動かしながらコミュニケーション・ワークショップを開催し、新しい仲間と打ち解けるきっかけを作っています。これまで高1で行っていましたが、今年からは中学にも拡大しました」と、和田先生。そんな先生方の目配り・気配りに見守られながら、生徒たちは友達の輪を広げ、学校生活に自然にとけ込んでいきます。

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入学直後のオリエンテーションで実施される「実践コミュニケーション講座」。身体を動かしながらコミュニケーション・ワークショップを行う
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緑鮮やかな人工芝の校庭が硬式テニス、ソフトテニス、サッカー、バトン部の活躍の場だ
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1年で箏曲、2年で華道、3年で茶道と、日本の伝統文化、そしてその精神にふれる機会も大切にされている

「多元型入試」の導入で、さまざまなタイプの生徒が活躍する学校に!

十文字中学校_吹き抜け

同校にはいたるところに大きな窓がある。上の写真の各階を結ぶ吹き抜け、各教室をつなぐコモンスペースなど、開放的で明るい空間は、同校の教育を象徴しているようだ

2016年度から「多元型入試」を導入した同校。「2020年の大学入試改革では、今まで以上に思考力や表現力が求められます。それに対応した能力を持った生徒にも本校に入学してもらって、6年間かけてじっくりその資質を伸ばしていきたい」と、思考力型特待入試に期待を寄せていた和田先生。蓋を開けてみると、高校生顔負けの論文を書く生徒も入学するなど、予想以上の結果が得られたそうです。

さらに、2017年度には得意型特待入試を新設しました。英語あるいは算数のどちらか1科目で受験する入試です。「英語は英検の準2級から3級程度を想定して問題を作成しています。算数も難易度を高く設定しています」(和田先生)

さまざまなタイプの生徒を受け入れるために改革された多元型入試システムですが、第1志望の生徒の入学が増えるといううれしい結果にもつながったそうです。さらに和田先生は、「コツコツと受験勉強をしてきて、基礎力はあるけれど応用力がちょっと、という受験生には、一昨年設置したチャレンジ型入試をお勧めします。いろいろな可能性や才能を秘めた生徒に、ぜひ、十文字の教育を受けてほしいと思っています」(和田先生)

いよいよ本格的にMove onプロジェクトを始動させた十文字。つねに「生徒のために」と、試行錯誤しながら積み重ねてきたノウハウの数々と、先生方の思いがぎっしり詰まったプロジェクトです。
入試スタイルも受験生の要望に耳を傾けながら、2016年度に「帰国生入試」「思考力型特待入試」「チャレンジ型入試」をスタートさせ、さらに2017年度からは「得意型特待入試」の新設と改革が重ねられていますが、さまざまな入試形態が選べるのも同校の新たな魅力となるでしょう。

入試が多元的であるように、生徒のさまざまな個性を受け止めて伸ばす、多様な魅力にあふれる同校に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

自彊術(じきょうじゅつ)体操で身も心もリフレッシュ♪
創設以来、十文字の”名物”として親しまれてきた自彊術体操!
十文字の朝はこの体操から始まります。
内臓の位置を整え、骨格を矯正し、さらに筋肉を伸張して、血液の循環を促す、と効果はさまざま。在校生からはもちろんのこと、放射線技師になった卒業生が同僚の医師や看護士に紹介したところ、医療の専門家たちからも「これはスゴイ」との声が!
呼吸法や型など、さまざまな極意があるため、修得には一定期間を要するようですが、これは読者のみなさんにも絶対にオススメの体操です。
アクセス・施設
JR巣鴨駅・大塚駅から徒歩5分と都心にありながら、静かで落ち着いた環境のなかで生徒は伸び伸びと学んでいます。2014年に完成した新校舎の特長は「大きな窓」。教室や図書館など校舎のいたるところから明るい光が差し込み、解放感あふれる造りになっています。300席あるカフェテリアはどの学年も利用できるので、働く保護者にも安心です。JR山手線   ①大塚駅  ②巣鴨駅徒歩5分
都営地下鉄三田線③巣鴨駅徒歩5分
都電荒川線   ④大塚駅前徒歩5分

 

【水泳部】 第9回全日本ユースライフセービング選手権大会 報告 (2017年06月12日)

6月10日(土)11日(日)に千葉県岩井海岸にて第9回全日本ユースライフセービング選手権大会が行われ、本校水泳部から34名が出場致しました。

 

1日目の土曜日は強風の為中止になってしまいましたが、自然の厳しさを体験し良い勉強になりました。

2日目の日曜日はスケジュール変更により個人種目のみの開催となり、中学サーフレースや高校サーフレースにて数名入賞いたしました。

 

今大会の経験や反省を活かし、9月の全日本選手権東日本予選会では良い成績が残せるよう頑張ります。

 

応援有り難うございました。

 

サーフレースの様子
ビーチフラッグスの様子
ニッパーボードレースの様子
ボードレースの様子
全員で集合写真

 

優しくあれ、強くあれ、 そして人と人をつなぐ人になれ!
時代を超えて「社会に貢献する女性」を育成する伝統校が待望のMove on プロジェクトを、ついに本格…

昨年の4月から、本格的にMove onプロジェクトを始動させた十文字中学・高等学校。
「社会に貢献する女性を育てる」という建学の精神は、95年前の創立時から現代に脈々と受け継がれ、社会のさまざまな分野で活躍する優秀な女性を送り出しています。同校が見据えるのは大学進学のその先の、生徒たち一人ひとりの未来。Move onプロジェクトによって、生徒たちは時代が求める新しい「学力」と「人間力」を自ら身につけていきます。
また、一昨年からは「思考力型(記述式)特待」や「チャレンジ型」、昨年から「得意型特待」といった多元型の入試も導入。多様な志向をもった生徒も加わり、ますます活気あふれる学びを展開中です。これまで培ってきた伝統を大切にしながら、進化し続ける十文字の取り組みを3人の先生方にご紹介いただきます。

Move on プロジェクト①
教育プログラムを刷新! 全クラスが”スーパー選抜クラス”へ。
そこには、すべての生徒の能力を最大限に引き出す教育がある

十文字中学校_中学教頭の浅見武先生

中学教頭の浅見武先生

「この10年間で結果を出してきた『スーパー選抜クラス』と同じ教育プログラムを全クラスに導入し、これまで以上にすべての生徒の能力を最大限に引き出していきます」と、中学教頭の浅見武先生は言います。

1期生から東大をはじめ、多くの難関大学に合格者を輩出し、今春には国公立大学に17名が合格するなど、ハイレベルな教育が行われてきました。
そこで、これからのグローバル社会で活躍するためにも重要なカギを握る、英語教育への取り組みからお話を伺いました。

英語が好きになる「仕掛けづくり」

十文字中学校_アメリカ、イギリス、オーストラリアと、国籍も多様な5人のネイティブの先生方

アメリカ、イギリス、オーストラリアと、
国籍も多様な5人のネイティブの先生方

2014年以降、電子黒板を利用した『ニュートレジャー』のデジタル教科書や、英検のオンラインシステムの英会話の導入などICT教育を取り入れて、視覚的な理解を深めながらアクティブな授業を展開している同校。ネイティブの先生が5人いるので、授業中はもちろん、先生と自由に会話ができる「イングリッシュルーム」も活用することができるなど、つねに生きた英語にふれられる環境が整っています。

「昨年の中1生へのアンケートで英語が”好き”と答えた子は、入学時には30%でしたが、その1年後には62%へと増加しました。まずは、英語を好きになる気持ちを大切にしています。好きになれば、何も言わなくても生徒は勉強します」と、浅見先生は言います。

近年の外部模試の結果や進学実績にも同校の英語力の向上ぶりは顕著に現れ、先生方は手ごたえを感じる日々。そんな同校には「英語が好きになる仕掛け」がいっぱいあるといいます。

アメリカ、イギリス、オーストラリアと、国籍も多様な5人のネイティブの先生方が同校の英語教育の一端を担う。 また、今年度から放課後講座で「中国語講座」もスタート。まさに、学校内にグローバル社会が構築されています。

生徒にアンケート!「英語で歌うこと」が大人気

十文字中学校_英語の授業時間内に行われる「ミュージックフェスティバル」

英語の授業時間内に行われる「ミュージックフェスティバル」。
クラス全員で英語の歌を歌う、毎年生徒たちに大人気の催しだ

「人気の高い取り組みの一つに『ミュージックフェスティバル(洋楽合唱祭)』があります。
日本でも人気のアメリカ人歌手、テイラー・スウィフトの曲や『アナと雪の女王』などを英語で歌ったり踊ったりしながら楽しむものですが、クラスで一致団結しながら、より強く英語に親しみを感じてくれたようです」(浅見先生)

ほかにも、「イースターエッグ作り」では、完成した自分の作品について英語でプレゼンテーションを行うなど、つねに”アウトプット”することにつなげることを意識しています。中1から行う「スピーチコンテスト」では、うまくいった生徒もそうでない生徒も「伝えたい気持ちが自然に湧き起こった」と、次へのモチベーションに結びつけながら自己表現への学びを深めているそうです。

充実の海外研修。世界に羽ばたく足がかりに!

中3では2週間のオーストラリア(ブリスベン)研修、高1で3週間のアメリカ(コロラド)研修が行われています(希望制)。ブリスベンの旅程は約2週間。現地の学校で午前中には英会話、午後には現地の生徒たちと一緒に授業にも参加します。「海外研修をきっかけにオーストラリアの大学に進学した生徒や、現地校に留学中の生徒もいます。ホームステイや交流を通じて語学はもちろんのこと、多様な異国文化を吸収することで、世界に羽ばたく足がかりにしてほしいですね」と浅見先生は言います。

さらに、昨年の夏から高1生には、12週間のオーストラリア短期留学という選択肢が加わり、異文化をより深く体験できるチャンスが増えました。

ネイティブの先生が遠足にも同行。
「話せる英語」「使える英語」を目指す

外国人のネイティブの先生が5人在籍し、週に一度の英会話の授業では1クラスを2分割して少人数での授業が展開されています。十文字の生徒にとって、ネイティブの先生はつねに身近な存在。特に中1・2の各学年にはネイティブの先生が一人つき、校外学習や遠足などにも同行するなど、つねに生きた英語を学べる恵まれた環境が整っています。

また、得意型特待入試や帰国生入試で入学してきた英検準2級レベルの生徒には、英語は取り出し授業という形で中1からネイティブの専任教員を中心に、これまでの2グレードによる分割授業に加え、3グレードで実施して力をつけています。

「十文字では教室にいながら”留学”を行っているんですよ」と、浅見先生。「パソコンを使って、フィリピンの語学学校の講師と直接会話をするのです。1対1でじっくりと英語で話をすることで、思うように話せない悔しさや、日ごろの授業の成果も改めて実感できます。話す機会をどんどん増やすことで、物おじせずに話せるようになってほしいと思っています」(浅見先生)

そんな一つひとつの体験が、さらに英語を学ぶ意欲をかきたて、東京外国語大学や国際教養大学をはじめとする難関大学への進学に結びついているのでしょう。

95年もの間揺るがない、十文字の「キャリア教育」

「お仕事体験」ではなく、”生き方を学ぶ”教育

十文字中学校_高校教頭の横尾康治先生

高校教頭の横尾康治先生

「授業、部活、行事など、学校で経験するすべてがキャリア教育、すなわち生き方につながっています」というのは、高校教頭の横尾康治先生です。「本校の建学の精神は『身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ』ですが、つまり心身を鍛えて世の中に貢献するということです。そのためには社会に出たあとにどう自分が役立っていけるのか、関わっていけるのかということについて考える力を、中高の6年間でしっかりと身につけてほしいと思っています」と、横尾先生。これまでも講演会をはじめとしたさまざまなキャリア教育を行ってきた同校ですが、近年では理化学研究所やJAXA、ダイソン、東京大学など他機関や他大学との連携を深めています。 「今はフジテレビさんにご協力をいただいて、生徒たちは報道番組作りに挑戦中です。自分たちで何をどのように伝えたいのか話し合い、ナレーションもシナリオもインタビューも生徒たちが組み立てます。最終的にはテレビ局に素材を持ち込み、機械を動かして自分たちで10分間の番組を作ります」と、横尾先生。

十文字中学校_「合格体験を聞く会」に参加してくれたOGたち

大学受験を控える後輩たちに経験談やアドバイスを語る
「合格体験を聞く会」に参加してくれたOGたち。

このような新しい取り組みの交渉事はすべて先生方が行うそうですが、この番組作りについても、綿密な作業とかなりな時間を要するため、最初はテレビ局から難色を示されたとか。でも、「どんな生徒を育てたいのか」という先生の思いを伝えていくうちに、「では、やりましょう!」と、協力してもらえることになったそうです。 「単に与えられた”お仕事体験”では、あまり意味がありません。自分たちで考えて創っていくことで、生徒たちは創造力を鍛え、できるという自信をもちます。同時に、スタジオでの収録ではやり直しなしの一発録りなので、失敗する確率も高いと思います。本番では、たとえナレーションがずれたとしてもそのまま録り続けます。そんな失敗を経験し、積み重ねていくことで世の中は動いていくんだよということも伝えたいです」。さらに、横尾先生は続けます。「将来は、全員がなりたい職業につけるとは限りません。たとえ想定外のことが起こっても、心が折れずに対処できるよう、逆境に耐える力や回復力、修正していける力も生徒たちには身につけてほしいと思っています」

Move on プロジェクト②
能動的に学ぶ姿勢を身につけ、他者と協働する精神を育む
DDP、さらにCCPへ

十文字中学校_DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

DDPとは、
D ディスカッション(価値観の違いを理解する)
D ディベート(議論する)
P プレゼンテーション(発信する)

CCPとは、
C コミュニケーション(伝えるための力)
C コーディネート(まとめる力)
P パートナーシップ(理解し合う力)

十文字中学校_DDPの「D」、ディベートに取り組む生徒たち

タブレット端末を利用した恊働作業

グローバル社会で欠かすことができないスキルといわれているのが、語学力とロジカルシンキング(論理的思考力)。その力を身につける有効な授業スタイルとして注目を集めているのが「アクティブラーニング」です。これまで同校でも「DDPプログラム」をはじめ、さまざまな対話・双方向型授業に取り組んできました。

Move onプロジェクトでは、10年前から始まった「DDPプログラム」に加え、新たに「CCPプログラム」も取り入れることに。「これまでの時代は、対立した意見があればそれを論破して、自分の意見を主張する風潮が強く残っていました。でも、これからのグローバル時代はそれだけでは生き残れません。相手の気持ちやチームの気持ちを汲んで、自分の力以上のものが出せる環境を作りだすことが大切です。『自分が、自分が』と自己主張するのではなく、人の意見を取り入れ、認めたり、まとめたり、協力し合いながら、自らの力に変えていくことが必要になると思います」と、「CCPプログラム」の考案者でもある横尾先生は言います。

その精神は各教科をはじめとしたすべての学校生活の中で、生徒の心に揺るぎない土台を築いています。

“DDP”と”CCP”は各教科で展開。理科でもタブレット端末を利用した恊働作業をしながら、情報収集力やまとめる力、プレゼンテーション力を身につけていく

Move on プロジェクト③
「なぜ?」「どうして?」「なるほど」「わかった!」
“リケジョ”を生む、十文字の理数教育

コミュニケーションの場「サイエンスパーク」が人気。
“楽しい”授業が、知的好奇心を刺激する

十文字中学校_理科の実験・観察

理科はあらゆる事象を論理的に読解する学問。同校では、実験
・観察をとおして考えること、表現することを大切にしている

「理科の授業では、生徒たちが『なぜ?』『どうして?』と身近な自然現象に興味・関心を示すことに早くから着目して、実験・観察を中心とした”楽しい”授業を心がけてきました」と語る浅見先生は、知識の習得に重点を置くことで、本来楽しいはずの「理科の授業」が苦痛な作業になることに疑問をもっているそうです。

十文字にはコミュニケーションの場として生徒が集う、「サイエンスパーク」があります。各実験室が隣接する同校自慢の「理科モール」の共有スペースにある施設には、化石や元素模型、各種実験器具など、生徒が自由に、そして知的に学べるグッズがズラリと並びます。生物や化学、物理などの理科系の先生たちの思いがつまった場で、放課後や休み時間など、生徒たちは思い思いに体験して知的好奇心を満たしています。

「また、1年間をとおして、上野動物園で『動物観察』も行います。グループに分かれて事前学習の段階から1種類の動物を選定し、1日かけて徹底的に観察します。後日、その動物の行動パターンや特殊な動き、習性などをレポートにまとめ、クラス単位で発表会を実施。自ら考えて学ぶという学習の基本姿勢や、プレゼンテーション力を高める土台作りにもなっています」(浅見先生)

4人にひとりが理系大学に進学!
十文字の理数教育で育った生徒が、今では教える立場に

そんな”自ら発見する喜び”を知った生徒たちの2017年の理系大学への進学率は、なんと、25.2%!「4人にひとり以上が理系に進学」という高い”リケジョ”率を誇ります。 医薬系をはじめ、理工、獣医、水産、農学への進学者が増えていて、東大の理系に進学した卒業生も、現在は大学院の工学系研究科に進んで遺伝子治療を研究中だそうです。

また、同校には十文字出身の先生が何人かいますが、なかでも理科で2名、数学で2名が教員として活躍しています。4人ともお姉さん的な存在として生徒たちからの信頼も厚く、その姿に憧れて教員を目指す生徒も増えています。

医学部にも合格者! 国公立大学に17名が合格!
一人ひとりに寄り添う指導の手厚さが、生徒の夢を後押しする

中3から高3まで、英語、数学、国語を中心に「放課後講習」を行っている同校。基礎力の向上から受験に直結する内容まで、講座内容はじつにさまざまです。教えるのは生徒一人ひとりを熟知した教科の先生方なので、個々の学力アップへと大きな後押しをしてくれています。

また、昨年からは中1から受講できる「中国語講座」がスタートしました。「昨年は中1から高3までの学年を超えた141名が、毎回シャッフルした初対面同士のグループで、部活動とも違う”仲間”として熱心に学びました」と、横尾先生。そこには「仲がよい生徒だけではなく学年が違う生徒など、いろいろな生徒に自分から話しかけて関わってほしい」という先生方の思いがあるといいます。

さらに、夏・冬・春休みなどの長期休業中にも、中1から高3まで全学年を対象とした講習が設けられ、中学生には必修の講座もあるなど、先生方の手厚い指導は休み期間中も続きます。
「うちの学校は放課後に残って勉強する生徒が多いですね。教室や図書館、進路指導室など、それぞれ落ち着く場所で多くの生徒が毎日残って勉強しています。要望が多い高3生には日曜日も学校を開放しています」と浅見先生。放課後や日曜日であってもわからないことは即、先生に質問ができるバックアップ体制が整うなど、先生方の熱意が生徒の主体的な学びを強力にサポートします。

十文字生の”必須アイテム”
自己管理の徹底を図る「タスクノート」と「スタディレコード」

学習習慣の確立と「自立&自律」を促すために開発された中学生用の「タスクノート」。「今日やることを思いついたらすぐにノートにメモをして、やり終わったら消していきます。中学時代に基本的な学習・生活習慣を確立することはとても重要なこと。十文字ではこの地道な作業を繰り返すことで、自学自習の習慣を低学年から構築しています」と浅見先生。ピンクの表紙の可愛いデザインから中身の機能性まで、生徒の意見に耳を傾けながら改良を重ねるなど、随所に先生方の思いが詰まっています。

その一つがページごとに書かれた、先輩からの一言メッセージ。「失敗しても当たり前、成功したら男前」「体重よりも知識を増やせ!」「見逃し三振より、空振り三振!」など、そこには実感のこもった名言の数々が! 学校行事も細かく記載されているので、保護者からも人気が高いそうです。

そして、高校からは「スタディレコード」に衣替え。記入欄は教科ごとに細分化されます。「大学調べや10年・20年後の自分へのメッセージなど、将来に向けたキャリアビジョンを具体的に書き込めるように工夫されています。中間・期末テストのプランニングや反省、模試や面談シートも添付されているので、この1冊を携帯していれば、基本的な学園生活はカバーできます。生徒は定期的に提出し、担任が気づいたことやアドバイスを書いて返却するので、教員とのコミュニケーションツールとしても活用されています」と横尾先生。生徒にとっては、卒業後も中高の6年間を振り返ることができる、貴重な「宝物」となっているようです。

入学前の保護者が抱く不安の第一位は「人間関係」。
でも、十文字独自の取り組みなら元気いっぱいに、安心してスタート!

十文字中学校_入試対策室長の和田吉弘先生

入試対策室長の和田吉弘先生

「学校説明会でも保護者の方の関心が高いのが、生徒間の人間関係です。健全な関係を築くために、スタート時はとても大切です」と、入試対策室長の和田吉弘先生は言います。同校では不安に思う生徒の立場に立ったきめ細やかな取り組みが行われていて、その一つが、中学入学後に行われる3日に1回(!)の席替えです。

「女の子は固定された人間関係を作りがちです。多くの友達と関係がスムーズにスタートできるように、席替えは1学期間続けます。もう一つは外部からプロのコミュニケーショントレーナーを招いて、身体を動かしながらコミュニケーション・ワークショップを開催し、新しい仲間と打ち解けるきっかけを作っています。これまで高1で行っていましたが、今年からは中学にも拡大しました」と、和田先生。そんな先生方の目配り・気配りに見守られながら、生徒たちは友達の輪を広げ、学校生活に自然にとけ込んでいきます。

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入学直後のオリエンテーションで実施される「実践コミュニケーション講座」。身体を動かしながらコミュニケーション・ワークショップを行う
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緑鮮やかな人工芝の校庭が硬式テニス、ソフトテニス、サッカー、バトン部の活躍の場だ
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1年で箏曲、2年で華道、3年で茶道と、日本の伝統文化、そしてその精神にふれる機会も大切にされている

「多元型入試」の導入で、さまざまなタイプの生徒が活躍する学校に!

十文字中学校_吹き抜け

同校にはいたるところに大きな窓がある。上の写真の各階を結ぶ吹き抜け、各教室をつなぐコモンスペースなど、開放的で明るい空間は、同校の教育を象徴しているようだ

2016年度から「多元型入試」を導入した同校。「2020年の大学入試改革では、今まで以上に思考力や表現力が求められます。それに対応した能力を持った生徒にも本校に入学してもらって、6年間かけてじっくりその資質を伸ばしていきたい」と、思考力型特待入試に期待を寄せていた和田先生。蓋を開けてみると、高校生顔負けの論文を書く生徒も入学するなど、予想以上の結果が得られたそうです。

さらに、2017年度には得意型特待入試を新設しました。英語あるいは算数のどちらか1科目で受験する入試です。「英語は英検の準2級から3級程度を想定して問題を作成しています。算数も難易度を高く設定しています」(和田先生)

さまざまなタイプの生徒を受け入れるために改革された多元型入試システムですが、第1志望の生徒の入学が増えるといううれしい結果にもつながったそうです。さらに和田先生は、「コツコツと受験勉強をしてきて、基礎力はあるけれど応用力がちょっと、という受験生には、一昨年設置したチャレンジ型入試をお勧めします。いろいろな可能性や才能を秘めた生徒に、ぜひ、十文字の教育を受けてほしいと思っています」(和田先生)

いよいよ本格的にMove onプロジェクトを始動させた十文字。つねに「生徒のために」と、試行錯誤しながら積み重ねてきたノウハウの数々と、先生方の思いがぎっしり詰まったプロジェクトです。
入試スタイルも受験生の要望に耳を傾けながら、2016年度に「帰国生入試」「思考力型特待入試」「チャレンジ型入試」をスタートさせ、さらに2017年度からは「得意型特待入試」の新設と改革が重ねられていますが、さまざまな入試形態が選べるのも同校の新たな魅力となるでしょう。

入試が多元的であるように、生徒のさまざまな個性を受け止めて伸ばす、多様な魅力にあふれる同校に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

自彊術(じきょうじゅつ)体操で身も心もリフレッシュ♪
創設以来、十文字の”名物”として親しまれてきた自彊術体操!
十文字の朝はこの体操から始まります。
内臓の位置を整え、骨格を矯正し、さらに筋肉を伸張して、血液の循環を促す、と効果はさまざま。在校生からはもちろんのこと、放射線技師になった卒業生が同僚の医師や看護士に紹介したところ、医療の専門家たちからも「これはスゴイ」との声が!
呼吸法や型など、さまざまな極意があるため、修得には一定期間を要するようですが、これは読者のみなさんにも絶対にオススメの体操です。
アクセス・施設
JR巣鴨駅・大塚駅から徒歩5分と都心にありながら、静かで落ち着いた環境のなかで生徒は伸び伸びと学んでいます。2014年に完成した新校舎の特長は「大きな窓」。教室や図書館など校舎のいたるところから明るい光が差し込み、解放感あふれる造りになっています。300席あるカフェテリアはどの学年も利用できるので、働く保護者にも安心です。JR山手線   ①大塚駅  ②巣鴨駅徒歩5分
都営地下鉄三田線③巣鴨駅徒歩5分
都電荒川線   ④大塚駅前徒歩5分

 

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