12/22(水)に、中学全学年で百人一首大会を2年振りに実施しました。開校以来毎年行っていた年末行事でしたが、昨年はウイルス感染防止の観点から止むを得ず中止に。今年は試合毎に手指消毒など、感染対策を徹底した上での開催となりました。
各クラス12チームに別れ、4回戦のなかで学年毎にクラスの勝率を競いました。
1年生の優勝はC組、 2年生の優勝はD組、 3年生の優勝はA組、 総合では2年D組が48試合中38勝で優勝しました。
他クラスとの試合に真剣に取り組みながら、楽しむ姿が見られました。

百人一首は中学1年生から授業にて、各和歌の説明を漫画などを用いながら行い、ただの暗記ではなく「古文の世界観」を学んでいます。例えば平安時代をイメージしながら『枕草子』を読むことができたら、その時代にタイムスリップした感覚で楽しく読むことができますよね!百人一首はその取り組みの一つです。本校における教育のモットーは「本物に触れる」こと。さすがに平安時代には行くことができませんので、百人一首を通してその時代に生きた人たちも今の時代と同じ様なことを考えているまたは、こういう場面で違う感覚を持っている、などを知って古文の世界へ入っていきます。またグローバルを謳っている本校では多様性を許容することを重視しています。百人一首を学習することによって多様性を許容する心も同時に育んでいるのです。
狭義的にはもっと実用的な学習の一翼を担っています。古文学習の要となる「古典文法」です。最初はよくわからない和歌。一例を挙げると、
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ
紀貫之のいとこ、紀友則の歌ですね。途中までは文法などわからずともなんとなく意味がわかりますが、最後の「らむ」。「なんだこりゃ」と思いながら「まあいっか」になるのが1年生。それが2・3年生の授業中に「現在推量・原因推量の助動詞」として「らむ」の説明へ。その時にこの和歌が例として挙げられ、説明を受ける。「そういう意味だったのね」と。百人一首で覚えているので、現在推量・原因推量の助動詞「らむ」は「ひさかたの・・・らむ」とセットで覚えるので二度と忘れない、という狙いもあります。

25日になりました。本校ロビーにはクリスマスツリーを飾っています。小さなことですが季節感を持つことも大切にしています。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
メリークリスマス

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