さる11月に高校2年生&中学3年生がそれぞれ国内フィールドワークに出かけました。(行事の再編にとも なっての2学年実施で、次年度からは中学3年生のみの行事になります)四万十・沖縄・水俣・奈良京都の4方面を自ら選択し、事前学習を重ねて現地に向かい ました。各方面から中学3年の様子をレポートします。

水俣方面では、水俣の厳しさと豊かさに向きあい、色々な人との出会いを通して「人間の尊厳を探求する」を目標にさまざまな事前学習を行ってきました。

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1日目はかつて水銀で汚染されたヘドロを埋め立てた親水護岸の慰霊碑の前で、FW研修での決意を語りました。その後水俣病患者のご家族である杉本家の皆さんがとても大切にしている船に乗せてもらい、夜には全員で肇さんから「ハイヤ節」を習いました。

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2日目はコース別行動です。水俣病や胎児性水俣病の患者さん、患者さんのご家族、支援者の方々から少人数で貴重なお話を聞くことができました。生徒 たちは「事前学習で学ぶのと、直接会ってお話を聞くのとでは、心への響き方が全然ちがう」と言っていました。夜には、それぞれコースで学んできたことを 「語る会」が開かれました。

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3日目もコースに別れ、山での「田舎料理体験」「里山散策」「野遊び」を通し「水俣病だけではない水俣」「水俣の豊かさ」を感じました。夜にはシン ガーソングライターの柏木敏治さんに、コンサートを開いて頂きました。水俣や水俣病をテーマにした曲の演奏をして頂き、歌詞に込められたメッセージに聴き 入る生徒の姿がありました。

最終日は福田農場で、自分たちがとったミカンでゼリーを作ったり、パエリアを作りました。水俣の「環境都市」としての色々な取り組みも、伺うことが できました。4日間を通してたくさんの人と出会った旅でした。これから最終レポートを通して、感じたこと・考えたことを深め自分自身につなげていきたいと 思っています。

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