1月27日(土)、ライフデザインの授業で、高校全学年を対象として「生き方を考える講演会」が行われました。
今年は「国境なき医師団」から園田亜矢さんをお迎えして、「国境なき医師団」の活動内容の紹介やご自身がコンゴや南スーダンで体験なさったことについてのお話を聞きました。最後には高校生への熱いメッセージをいただきました。性暴力の被害にあったコンゴの女性たちの心のケアをしていること、園田さんの活動場所が紛争に巻き込まれたときの話など、実際に現地に行った方ならではのお話は生徒たちの心に響いたようです。

生徒たちの感想を紹介します。

  • 最初から最後まで講師の方の口から出る言葉一つひとつが信じられないような衝撃的なものだった。自分が今までこんな酷い現実が存在することを知らずに、その被害者にならずに生きてこられたことは本当に幸せで偶然だったのだと感じた。紛争などをすると決めた人たちではなく、一般の関係のない人々をこんな目に合わせるのは許されない事だと思うし、命の尊さを理解していないと感じた。現地では、人々はどんなにつらくて困っていてもそこには笑顔があったというお話を聞いて、本当に強いし、自分に少しでもできることがあるか考えて行動したいと感じた。
  • 東日本大震災の際に大変お世話になった記憶があるため、今日の講演を聞けることを心待ちにしていた。当時は災害の時だけ活動する団体だと思っており、ぼんやりとした知識ですごいと思った。今回、成り立ちや活動内容、業務体制などを改めて知り、本当に過酷で尊敬すべき仕事だと思った。「戦争による負傷者の治療」というより「アフターケア」を行っているという内容に驚愕し、そのような世界があるという事実にまた戦慄した。身を危険に晒してまで他人に救いの手を差しのべられることに心底尊敬し、またそのような人になりたいと思った。
  • 今日の講演を聞いて「何で今まで自分がこの団体について知らなかったのか、何でもっと知ろうとしなかったのか」と感じました。コンゴ共和国と南スーダンの話は、私の知らない世界の話で、聞いていていかに自分の国が平和であり、それが特別なことなのかを実感するとともに、この二つの国のことを知って悲しくなり、話に出て来た女性たちのことを同じ女性としてすごく救ってあげたくなりました。今、自分が将来どのような仕事に就きたいか、どんな職業があるのかを自分なりに探している最中で、今日の講演を聞いて私も園田さんみたいに、実際に人と関わってその人たちを助けたり、少しでもその人たちの味方でいられたりする仕事に就きたいと思いました。
  • 園田さんの話の中で、「自分は外国人だからという理由で車に避難したが、車窓から見た景色は忘れることができない」という言葉が心に残っている。この言葉は園田さんが働いていた場所で紛争が起きた時のことである。園田さんは「女性や幼い子どもが紛争から逃げるために重い荷物を持って歩いているところを見て、帰りの飛行機で自然と涙が溢れた」と話していた。それを聞いて、この現状をもっと多くの人が知って、支援していくべきだと感じた。私は今回学んだことを理解するとともに、自分の今の暮らしの贅沢さを噛み締めて生きていきたいと思う。

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