3号館生徒ホールにて開催の「ランチコンサート」。シリーズ第2弾のテーマは「ピアノ連弾」です。音楽科1年生から3年生までの4組が出演し、シャミナード、カプースチン、ドビュッシー、ドヴォルザークなど、「芸術の秋」の訪れを告げる彩り豊かなプログラムを披露しました。

IMG_0219 IMG_0229さて、音楽科教員である筆者が好きなもののひとつ、それは演奏する生徒たちの「後ろ姿」です。通りがかりの練習室の窓越しに偶然目に入る意外な姿。授業やレッスンで間近に見る真剣な姿。そして何よりも本番、舞台袖で「行ってらっしゃい」と送り出した時の頼もしい姿。

「表現者」として音楽と向き合うひたむきな背中を見つめて心の中でエールを送っていると、感動と元気が湧いてきます。

ピアノ連弾は、演奏者同士の距離が最も近い最小のアンサンブルです。マスク必須にはなってしまいますが、互いの音を聴き、手の動きにも気を配り、フォローし合いながら同じゴールへと向かっていく、独奏とはまた違った緊張感がそこにはあります。そんななかで、ピッタリと寄り添って並んだ「ふたり」の後ろ姿に、心温まる思いがしたひと時でした。

 

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