高校音楽科の教育実習期間が始まり、2週目が過ぎようとしています。1年生の音楽理論ではいま、楽典の勉強中です。入学時の習熟度には個人差もあるため、グレード別クラスに分かれ、基礎からしっかり学んでいます。
 さて、本校卒業生である実習生のみなさんの秘密道具、それは自身が使っていた高校時代のノートです。表紙もインクも少し色薄らいではいますが、生徒たちとお揃いのノート。
 「みんな、絶対にこのノートを大切にとっておいてね。きっと役に立つからね。」実習生から生徒たちへのメッセージです。
 ちなみに、どんなことに最も役立ったと感じているのでしょうか。実習生のおふたりにお話を伺いました。
 実習生Aさん「自分が演奏する曲について、音楽理論のノートに綴った記憶をもとに自ら進んで分析しよう、という気持ちになることができました。」
 実習生Bさん「ノートに書いたことによって、自分が作品を演奏する際に必要な情報を、そうだ、あの時勉強したことだ、というふうに思い出すことができました。」
 音楽を専門的に学ぶ上でとても大切な、本校音楽科のカリキュラムならではの可能性だと思います。
 一冊のノートを通して受け継がれるこの魔法のバトンが、たくさんの生徒に伝わるようにと願いつつ、残りの実習期間を見守りたいと思います。

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