新学期がスタートしてちょうど1週間が経ちました。もうすぐ本校の文化祭「明法祭」が開催されたり、11月にはスポーツ大会、芸術鑑賞教室などが催されたりとイベントが盛りだくさんです。
そんな2学期、高校1年生では「総合的な探究の時間」が本格的にスタートします。自分の興味関心があるトピックについて「問い」を立て、自ら調査などを行う探究活動は、授業の多くを占める教科学習とは異なる学びのプロセスとなります。
今回はその導入として、全国各地の高校と連携した探究活動のファシリテーションや教師教育の推進をしたり、東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」ではプロジェクトマネージャーを務められている、藤村祐子先生(東京学芸大学 先端教育人材育成推進機構 准教授)をお招きして、探究活動への導入講演会を実施しました。
1時間という限られた時間の中でしたが、「探究活動と教科学習の違いはなに?」「探究ではどんな力が身につくのだろう?」「探究・調べ学習・研究って何が違う?」「『問い』ってなんだろう?」といったテーマで、生徒同士の話し合いをたくさん設けながら、ご講演いただきました。

探究活動で重要なことは、問いに対してどのような答えが出るか、ということ以上に、「どのようにその答えに達したのか」というプロセスそのものです。このようなプロセスを自ら設計できる能力は、まさに今後の社会で求められる「資質・能力(competency)ベース」の力にほかなりません。
本校では、7月にも米国の起業家を招いた探究講演会を実施したり、8月には、米国ボストンの学校とコラボレーションし、探究的なプロセスを短時間で行う「デザイン・スプリント」という特別講座を実施したりと、生徒の探究的な学びを大切にしています。探究講演会についてはこちらから、デザイン・スプリントの特別講座はこちらから記事をご覧いただけます。
今後とも、明法では教科学習を通して学力向上も大切にしながら、探究活動を通して自己を振り返ったり(リフレクション)他者と協働したりする能力、主体性などを育み、生徒たちがよりよいキャリアを選択し、自己実現につなげていけるような教育を、私たち教員も「探究」してまいります。1 2 3 4

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