本校では、月に1度ほど放課後の時間で「探究カフェ」をスタートしました。
「身近だけど答えのない問い」について、学年や立場、経験を問わず、学校の中でもっと自由に考えたり、話したりしてほしい。そんな想いからスタートしたのが「探究カフェ」です。この取り組みは、いわゆる哲学対話の手法を用いて、中学1年生から高校3年生、そして関心のある先生方に対してもオープンにしています。
年末に行われた初回には、中学生から高校生までの生徒4名に加え、教員5名を交えて行われました。哲学対話では、「他の人の経験や意見を否定しない」「話している人以外は、その人の話に耳を傾ける」といったグラウンドルールを設けることで、場の安全を保証することが非常に大切です。そのため、探究カフェの時間は、参加者は年齢・立場などの違いを問わず、各々が自分の言葉で意見や経験を話します。哲学対話では、「人の話を聞いているだけでもいい」「わからなくなってもいい」といった原則もあるので、聞き出す・話させる、といったこともしません。
そして、初回で設定されたのは「恋することは幸せなのか?」というテーマ。そもそも「恋」ってなに?「幸せ」ってなに?普段ならあまり深く考えないようなテーマや何気なく使っている言葉でも、こうしてじっくりと考え、他者の経験・意見に耳を傾けると、思いもよらない気づきや発想をたくさん得ることができます。生徒からは「推し」には恋しているのか?といった、現代的で新しい問題提起がたくさんなされた一方で、教員からは自身の恋愛や結婚生活などから出てきた、豊富な人生経験に基づく話も出ました。中学生・高校生・教員という異なる立場にある参加者だからこそできる、とても興味深く充実した対話の時間になりました。
このような対話の場から生まれた気づきや知的好奇心を、各教科の普段の授業や「総合的な探究の時間」のみならず、実生活の中や大学での学問研究においても発揮してもらえるようになれば、こんなに嬉しいことはありません。




































































