IMG_184511月10日(金)の午後に、駐日欧州連合代表部エヴァ・トゥヴァロジュコヴァー参事官をお迎えし、「EU があなたの学校にやってくる」出張授業が三輪田学園で開催されました。
高校3年生の40名が出席し、EUの歴史と誕生の背景、目的と役割、国境の枠を越えた平和構築や開発援助などについて学びました。
欧州は、何百年もの間、幾度となく戦争の悲劇に見舞われてきました。第二次世界大戦後に、EUの根底となる「戦争をなくし、平和を実現したい」という理念が生まれたそうです。現在は、27か国が加盟し、総人口は4億4800人と推定されています。2012年には、60年以上にわたって欧州の平和と和解、民主主義や人権の推進に貢献し、人道支援を行ってきたことが高く評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。
日本では、欧州共同体(EC)が1974年に東京に駐日事務所を設立し、ECの流れをくむ欧州連合(EU)が公式な代表部を開設してから2024年で50周年を迎えるそうです。アフガニスタンの女子教育の現状、学校に通えず教育が受けられない女の子達が置かれた厳しい現状、ウクライナからの難民支援などについてのお話も伺うことができました。EUが多様な人々の人権や権利を守るために、世界中で様々な活動を行っていることも学びました。生徒達は熱心に英語の授業に耳を傾けながらメモを取っていました。
質疑応答の時間には、生徒達からの質問にも、丁寧にお答えいただきました。参事官からEUの旗と日本の国旗がクロスしたピンバッチがプレゼントされました。生徒達のロールモデルとなるようなグローバルに活躍されるトゥヴァロジュコヴァー参事官から直接お話を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。
トゥヴァロジュコヴァー参事官、出張授業ありがとうございました。

【生徒の感想から】
・EUはヨーロッパだけの限られたコミュニティだと思っていたが、実際には世界規模で活動されていて、日本とも様々な取り組みをしていることを知りました。また、政治的な取り組みだけではなく教育や環境問題などにも取り組まれていて、世界とどのように関わっているのか、もっと詳しく知りたいと思いました。
・世界史の授業を通じてヨーロッパ圏に高い関心を持っていたので、このような機会でEUについて知ることが出来て嬉しかったです。ヨーロッパ圏内での政治や経済の繋がりだけでなく、他諸国への支援も行っていることを知り驚きました。
・EU諸国には国境的な制限がないため、貿易による利益がアメリカよりも大きいということに驚愕した。EU内でも三権分立がなされていて、EUの中の1つの国の問題でも全加盟国の代表が集まって相談するということにヨーロッパの発展の理由があるのではないかと思った。
・EUではジェンダー平等など、日本で遅れてしまっている部分の試みも進んでいて凄いと思いました。
・EUの歴史や現在行なっていること、世界の現在の問題を再確認することが出来ました。
・多様な価値観や文化、宗教観を持つ中で共通の価値を創造するのがすごいと思いました。
・英語のみでスピードも早く普段は体験できない貴重な経験になりました。さらに英語を勉強して、もっと理解できるように努力したいと考えるきっかけになりました。ありがとうございました。
・聞き取るのが難しい内容でもスライドや具体例が多くてわかりやすく、理解することが出来ました。
・EUについてのお話を英語で聞くことができたので、とても貴重な機会だったと思います。
・EUに関して知る機会がなかったため、知識を得られたことで海外への興味をさらに深められました。
・ウクライナとロシアの戦争について触れていたのが印象的だった。
・自分のスキルを世界のために使いたいからEUで働いているという言葉に感銘を受けた。
・「企業で働き利益を追求するために自分の能力やエネルギーを使うのではなく、もっと意味のあることに使いたいと考えてEUで働くことを決めた」という参事官の言葉に心を動かされた。

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