IMG_00183月13日(水)、今年の1月末に1年間のカナダ留学プログラムを終えて帰国した高1生徒による、留学成果報告会が行われました。教職員に加え、留学や海外生活に興味を持つ同級生たちも報告会に参加し、発表を聞きました。

幼少期にお父様のお仕事の都合で海外生活を経験したことに加え、特に中学生の時に参加した短期留学以降、本校の高1生対象長期留学プログラムに参加したい!という気持ちが強くなり、英語の勉強に力を入れたといいます。

留学前にすべきこととして、
①自律の習慣をつける
②語彙力の強化
③英会話の練習
を挙げていました。②と③を最重要視してしまいがちですが、現地での滞在形式を問わず、親元を離れて生活するうえでは①が何よりも重要だった、と話してくれました。

カナダでは、現地の高校に通い、前期・後期と2つの学期を過ごし、間の夏休みには語学学校に通っていたそうです。
高校では、Math, Social, Science, Bible(聖書)といった座学の科目に加え、, P.E.や Food(Cooking)といった実技科目も履修したそうです。日本との違いとして、例えばScienceでは、日本の高校のように、「生物」「物理」と科目が分かれているわけではなく、Scienceという一つの教科の中で、今週は「化学」、来週は「生物」といった具合に授業が行われ、学期末の筆答考査では一つの試験の中で複数の分野に関して問われ、覚える量が多く大変だったと話していました。また、体育の授業では、週に1度、学外に出てアクティビティを行い、登山やボルダリング、カーリングなど様々な種目に挑戦したそうで、体育館や校庭で運動する日本との違いに驚いたといいます。

さらに、合唱クラブに参加したり、幼少より習ってきたヴァイオリンを現地でも出来たら…という出発前の希望を叶え、地元のユース・オーケストラに自ら参加を打診し、オーディションを経て活動に参加するなど、課外活動にも積極的に参加したそうです。

夏休みの間に通った語学学校は、各国からやってきた同世代の留学生と触れ合うことができた貴重な機会でもありました。
探究の授業もあり、週によってさまざまなテーマを扱い、さらにそのテーマに沿った課外活動が行われるそうで、森林破壊をテーマにした週には郊外のダムへ校外学習に出たそうです。

順風満帆かと思える留学生活ですが、実際には様々な困難を感じたといいます。言いたいことが瞬時に口をついて出てこないもどかしさや、適切な表現が見つからない、などといった言葉の壁はもちろんのこと、ホストファミリーとの関係性においても、どうしたら本当の家族のようになれるだろうかと試行錯誤があったそうです。また、日本人であれば、日本に暮らしている限りは「多数派」ですが、一歩国の外に出ると、たちまち「少数派」になります。そうした部分で壁を感じたこともあったそうです。

大変なこともあったものの、この留学経験を通して、視野や価値観が格段に広がり、一人でいる強さも身に付き、「語学は身を助く」ということを強く感じたそうです。

この留学経験を経てぐっと成長したことが感じられ、さらなる飛躍が期待されます。

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