1月27日(土)、ジャグリングパフォーマーのちゃんへん.さんをお招きした「この人に会いたい」企画がありました。7・8・9年生(中1~中3)全員が体育館に集合し、濃密な2時間を過ごしました。
ちゃんへん.さんは1985年京都のウトロ地区生まれ。在日コリアンということで小学生の頃壮絶ないじめを受け、それを乗り越え、中学2年生の時自らパフォーマーを志し、中学3年生ではアメリカのパフォーマンスコンテストでアジア人初の金メダルを受賞しました。それ以来、世界各地の大会で優勝し、マイケル・ジャクソンや金正恩など多くの著名人の前でパフォーマンスを披露するなど、世界を舞台に活躍するパフォーマーです。現在は世界各地の活躍をつづけながら日本の小中学生に講演会も行っています。2020年には自身の体験を綴った著書『ぼくは挑戦人』を発行し、話題となりました。
そんなちゃんへん.さんの企画はまずはパフォーマンスから始まりました。アップビートな音楽に合わせて長い棒の上にボールを回転させて乗せたり、どんどんと数を増やしながらボールやリングなどを宙に舞わせるジャグリング、目を疑うスピードで繰り出されるディアボロ…。圧巻の演技の数々に生徒たちは盛り上がりながらも目を釘付けにしていました。
続けての講演では、ちゃんへん.さん自身のルーツである朝鮮半島と日本の歴史を解説し、それからご家族や小学校時代のこと、在日朝鮮人であるということを理由に受けた壮絶ないじめのことなどのお話を熱く、時にユーモアも交えながらお話ししてくださいました。中でも、つらい時に支えてくれた家族と周りの人たちの言葉や、夢を見つけて諦めずに努力を続けることなどのお話しが聞いていた中学生たちの心に響いたようです。講演の最後にはちゃんへん.さん自作のラップも披露していただきました。
*生徒の感想は、こちらから読むことができます。
*また、中学校では不定期に「この人に会いたい!」企画を実施、中学生が現在の自分自身に向き合い、将来について考えるきっかけとなる場を提供しています。
以下、最近実施された講座です。
◇スーザン・サザードさん(ノンフィクション作家・大学教員・『ナガサキ』著者)「ナガサキを語り継ぐ~5人の被爆者との出会いから~」
◇小松由佳さん(登山家・ドキュメンタリーフォトグラファー)『見えない山を登り続ける』~K2登頂からシリア難民取材へ
◇SAORIさん(映画・ドラマ等の装飾、持ち道具・卒業生)~『ALWAYS続・三丁目』の小道具担当から見えてくるもの~
(学園広報部長 堀内)